株以外に投資をする

<外貨預金は得しない!?>

このページでは、外貨預金について詳しく見ていきます。

はじめに申し上げておきたいことは、私は外貨預金「反対派…でした!他の外貨商品と比べると、為替手数料が高く、投資目線で魅力的には映らなかったからです。しかし、最近になって、外貨預金も進化を遂げました。いくつかの金融機関では、為替手数料も大幅に下がりました。それではまず、メリットからみていきますね。 

■外貨預金のメリット

日本円より金利が高いこと、為替差益が得られることが挙げられます。現在の日本の金利は超低金利ですから、ネット銀行にでも預けておかないと、利子はほとんど期待できません。

外貨預金の金利は、米ドル1年定期で0.2~1.2%前後(住信SBI ネット銀行ソニー銀行が高い)、ユーロ1年定期で0.001%前後と、日本に比べるとやや有利といえます(銀行・時期によって利率は異なります)。

為替差益は、日本円が円高の時に外貨に交換し、円安の時に日本円に戻すことで利益が得られます。これは外貨全般に共通することです。当然のことですが、逆に動いた時は損になりますからデメリットになります。

■外貨預金のデメリット

金融機関によっては、(1)為替手数料が異常に高いこと(ネット銀行では、住信SBI ネット銀行が低い)、(2)為替差損が起きること、定期預金時に解約すると(3)解約手数料がかかることです。

この中で(1)為替手数料がかなりのくせ者なんです。大事な部分ですから、じっくり進めていきますね。まずは、下表をご覧ください(※表の下段が為替手数料です)。

外貨定期預金の「金利」と「為替手数料」の比較表

定期預金
(一万通貨単位)
住信SBI
ネット銀行
新生銀行 じぶん銀行 ソニー銀行
米ドル 1.45%
0.04円
1.30%~1.35%
0.07円0.15円
0.95%
0.25円
1.40%
0.15円
ユーロ 0.001%
0.13円
0.001%~0.003%
0.20円~0.40円
0.002%
0.50円
0.001%
0.15円
豪ドル
(オーストラリア)
2.00%
0.25円
1.40%~1.45%
0.20円~0.40円
1.75%
0.50円
1.00%
0.45円
NZドル
(ニュージーランド)
2.00%
0.25円
1.70%~1.75%
0.20円~0.40円
2.30%
0.40円
1.12%
0.45円
英ポンド
(イギリス)
0.15%
0.28円
0.10%~0.15%
0.30円~0.60円
- 0.17%
0.45円

上段:定期預金の金利
下段:片道の為替手数料 (2017年11月1日現在)
新生銀行の為替手数料は、プラチナ~スタンダードステージです。

ここでは、米ドルをその例に挙げて説明します。
まず為替手数料ですが、これは往復で手数料がかかります。往復でかかる理由は簡単です。米ドルに換えたまま、アメリカに行って永住すれば、円に戻す必要はありませんが、日本で暮らす方がほとんどですので(笑)、米ドルに換えてもいずれは円に戻さなければなりません(日本円→米ドル、米ドル→日本円)。でもこの手数料の考え方がまかり通っていること自体が不思議なんです。

米ドルの為替手数料は片道1円です。往復2円です(大部分の銀行が…です)。これが大きいか小さいか…。

大きいんです!! それもとてつもなく!

わかりやすくするため、実例で考えますね。現在の為替レートを1ドル=100円と仮定します。このレートの時に100万円米ドル定期預金1年したとします(利率1.5%)。とすると、10,000ドル(100万円÷100円)を定期預金していることになります。

1年経ちました。円に戻します(この預金中に為替レートの変化は無かったものとします)。ここで得られるお金を計算してみます。まったく難しくありません。

100万円+利子 - 手数料の計算で出ます。

ここでの利率は1.5%ですから15,000円(100万円×1.5%)の利子です。利子所得には課税されます(20%)から、実質的には12,000円(15,000円×80%)のです。  

しかし、ここで喜んではいけません!
 手数料があります。一般的な米ドルの往復の為替手数料2円を追加します。この為替手数料というのは1ドルあたりにかかります。今回は10,000ドルを動かしていますから、…為替手数料はいくらになりますか?考えてみてください。 

答えは…。そうです20,000円(2円×10,000ドル)です。たしか利子が12,000円付いていましたね。改めて計算すると…、

100万円(元本)+12,000円(利子)-20,000円(為替手数料)
=992,000円

よって、残金は99万2000円です。1年間預けて解約したら-8,000円ですね(笑)。もし、途中解約せざるを得なかったり、円高に振れてしまったら…。もう目も当てられませんね(苦笑)。ここで考えて欲しいのです。この場合、もうかっているのは投資家ではなく、金融機関だけです…。それだけ、「金利」以上に、「為替手数料」の安さにこだわることは大切です。

(追記1) 住信SBIネット銀行は、上記の比較表を見てもわかる通り、為替手数料が非常に安いです。たとえば、米ドルの外貨預金にかかる為替手数料は、じぶん銀行は0.25円に対して、住信SBIネット銀行はなんと0.04円(4銭)です。ちなみに、預金金利も1.35%と他の金融機関と比べても、かなり優遇されています(2017年9月1日 更新)。

(追記2) SBIFXトレードの「積立FX」もお得な0.05円(5銭)で米ドルと交換ができます。積み立て投資のように、毎日、毎週、毎月の3タイプから積み立て回数を選ぶことができ、レバレッジを1倍程度に抑えれば、外貨預金と同様な使い方ができるので便利です。1ドル(約120円)からという少額取引できるのもうれしいですね!(2017年7月4日 更新)

☆外貨預金を始めるときは、金融機関選びが大切です!