成長株(グロース株)投資法

おすすめ度 ★★★★

成長株(グロース株)投資法とは、かんたんに言うと、『伸びる会社(伸びている会社)を探し出し、そこに投資をする方法』です(以下成長株で統一)。企業の将来性を吟味し、株価の上昇余地を考え、成長性を期待する投資法です。

成長株投資法で注目するのは以下の3点です。

条件項目 内容
①売上高成長率 10%以上
②ROE 10%以上
③営業利益率 10%以上

①売上高成長率

成長株投資法でまず注目しておきたいのは、売上高の伸び率です。売り上げの伸び率が高ければ、成長している証拠であるのは明白です。ここで着目しているのは、『利益の伸び』ではなく、『売上高の伸び』であることです。

利益の伸びは、リストラなどのコスト削減によっても達成できます。しかし、売上高の伸び率は、成長しないと達成できないからです。売上高成長率の目安は10%以上です。

②ROE

次にチェックするのは、ROEの高さです。ROEが高ければ、株式発行をして集めた資金を効率よく回していることになります。売上も高く、収益性が高ければ、成長しやすい企業だと判断できます。具体的には、ROE10%以上欲しいところです。

ROEに関しては、株式投資の応用の「ROE」の部分も参考資料としてお使いください。

③営業利益率

最後にチェックするのは、営業利益率の高さです。営業利益率が高いほど、儲ける力が強く競争力の高い優良企業だとわかります。多くの場合、売上高営業利益率が10%以上あれば、優良企業と判断します。

営業利益率に関しては 、【お悩み】売上高営業利益率の低い会社はどうして危険なの?も参考にしてください。

上記①~③のような成長株を探すときにおすすめの方法が、SBI証券のスクリーニング機能を活用することです。SBI証券に口座開設するだけで、だれでも無料で使えます。

SBI証券のスクリーニング詳細条件画面

SBI証券のスクリーニング機能>詳細条件で絞り込み)

SBI証券のスクリーニング結果画面

SBI証券のスクリーニング機能の検索結果画面)

成長株投資のメリットは、計画通りにうまく行けば、株価・業績ともに、どこまでも伸びる可能性があることです。

成長株投資のデメリットは、メリットの逆で当初の計画が達成されず、業績の下方修正をされる可能性があるところです。成長株は成長をみこして、あらかじめ株価に織り込んでいることも多いので、下方修正されたときの反動も大きくなるかもしれません。

成長株投資法の買い時売り時は次のようになります。

買い時チェック】
成長株投資の買い時は、特別これといったものはありません。オーソドックスに押し目や割安感を感じたときに買えばよい気がします。あらかじめ大きく上がることを見越しているわけですから、目先の小さな上げ下げは気にしなくてもよいと思います。

売り時チェック】
売り時は、2つあります。1つ目は、購入時に立てた目標株価に到達したときがよいかと思います。自分の予想よりも早いスピードで成長している場合は、しばらく保有されるのも一つの手かもしれません。

2つ目は、計画が未達成で成長の鈍化がみられたときです。利益確定の売りよりも、むしろ、こちらに気をつけて欲しいと思います。成長株として見られなくなった場合は、さっさと売ってしまいましょう。起きている現状を正確に把握して、臨機応変に対応していくことが、株式投資では重要です。

☆成長株投資は、企業の業績・動向をまめにチェックしましょう。

参考ページ案内

株式投資の応用の 「ROE」 も参考にしてください。

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