株式用語集(カ行)

買いあおり

…「買いあおり」とは、株価をつり上げようと盛んに買いたてることをいいます。買いあおる人は、株価が上がることにより利益を狙っています。 ⇔ 売りあおり
← 文中に戻る

買掛金(かいかけきん)

…「買掛金」とは、客や取引先の会社から、いわゆる“ツケ”で商品を買ったときに発生する、代金を支払う義務のことです。買掛金は、貸借対照表の【流動負債】に計上されます。
買掛金を詳しく知る

貸株(かしかぶ)

… 「貸株」とは、保有している株式を証券会社へ貸し出すことで、金利が受け取れるサービスのことです。 証券会社は、個人投資家から借りた株式を機関投資家へ貸し出し、貸株料を受け取ります。証券会社が受け取った貸株料の一部が、個人投資家への貸株料として支払われるしくみです。

カタリスト

… 「カタリスト」の本来の意味は、触媒です。株式市場では、株価を動かすきっかけとなるイベントや材料の意味で使われます。具体的には、企業の業績予想が上方修正されたり、増配を行うなどの株主還元を強化したりといった変化のことです。このような会社の変化が、カタリストになることがあります。

過熱感(かねつかん)

…「過熱感」とは、株価が短い期間で急上昇した状態のことです。「株価が高くなり過ぎている」状態なので、株価が下がる場合があります(調整といいます)。しかし、過熱感の高まりから株価が下がったとしても、中長期的なトレンドが変化するとは限りません。コロナショック後に過熱感が高まっても日経平均株価が上がり続けたように、将来を見越して株価が上がり続ける場合があります。

株式交換(かぶしきこうかん)

…「株式交換」とは、親会社が、対象企業の株と親会社の株を交換して、対象企業を完全子会社化する方法です。

株高(かぶだか)

…「株高」とは、株価が高くなることです。日経平均株価やダウ平均株価などの株価指数が、前日より高くなっている状態を表す場合もあります。株安の対義語です。

株主価値(かぶぬしかち)難!

…「株主価値」とは、その企業に投資をしている株主が持っている価値のことをいいます。企業価値評価をする時に“株主価値(価値)”と“株価(価格)”と比較して、その企業が割安か割高かを判断します。株主価値は『企業価値-有利子負債』で計算することができます。

株主構成(かぶぬしこうせい)

…「株主構成」とは、どのような株主がいるかを表したものです。一般的に、上場企業は上位10位までの大株主を公開しています。会社のホームページや会社四季報から確認できます。株主構成は、会社ごとに大きく異なります。例えば、昔からある会社は、銀行や取引先などの安定株主が多い一方、世界中で事業をおこなっている優良な会社は、外国人や投資信託が保有していることが多い特徴があります。

株主資本(かぶぬししほん)

…「株主資本」とは、株主が出資した『資本金』や『法定準備金』、それを使って生じた利益の『利益剰余金』のことをいいます。別の言い方で純資産自己資本ともいわれます。

株安(かぶやす)

…「株安」とは、株価が安くなることです。日経平均株価やダウ平均株価などの株価指数が、前日より下がっている状態を表す場合もあります。株高の対義語です。

為替(かわせ)

…「為替」とは、“ひきかえ”や“交換”のことです。

例)外国為替、為替リスク

為替差益(かわせさえき)

…「為替差益」とは、外国為替相場が変動したときに、保有している外貨を自国の通貨に換算したときに生じる利益のことです。

例えば、ある日本人が100万円を持っていたとします。それを「1ドル=100円」という相場のときに、すべてドルに換金しました。このとき1万ドル(100万円÷100円)を持っているわけです。そして月日が流れ、「1ドル=105円」になりました。持っていた1万ドルを円に戻します。1万ドル×105円=105万円ですね。最初に持っていたのは100万円ですから、105万円-100万円=5万円。結果として5万円得したことになります!
⇔ 為替差損

間接金融(かんせつきんゆう)

…「間接金融」とは、個人が銀行に預けたお金を利用して、銀行が(個人に代わって)企業に貸付など行います。間接的に企業に投資することになるので、間接金融と呼ばれています。個人と企業の間に銀行が入ることになるので、リスクもリターンも小さくなります。 
⇔ 直接金融

機械受注(きかいじゅちゅう)

…「機械受注」とは、機械メーカーの受注額を集計した統計です。これを見ることで、企業の設備投資の動向をチェックすることができます。内閣府が毎月発表する経済指標の一つです。機械受注の発表を受けると、森精機やコマツ、オークマなどの機械株が上下に反応することが多いです。(詳しく知りたい方は内閣府の機械受注のページをご参考ください。)

企業価値(きぎょうかち)難!

…「企業価値」とは、投資家にもたらされる企業の価値を指します。企業価値を数字で表すときには、“事業価値非事業用資産”の合計、もしくは、“株主価値有利子負債(債権者価値)”の合計であらわされます。前者は、企業価値の測り方を示しており、後者は、企業価値を得られる投資家を示しています。(これについては、非常に難解ですので、別の場所で改めて解説する予定です)

期限の利益

…借入の返済日まで返さなくてよいという権利のことです。この権利のことを利益と呼びます。 ただし、借り手が条件を守らないと、期限の利益が喪失して、借入の一括返済を迫られます。

逆指値(ぎゃくさしね)

…「逆指値(注文)」とは、普通の指値注文から一歩進んだ注文で、指定した価格より株価が高くなったら「買い」、安くなったら「売る」ことができます。
→ 逆指値注文を詳しく知る

キャッシュフロー(cash flow)

…「キャッシュフロー」とは、現金・資金(cash)の収支(flow)のことです。具体的には、企業が営業活動などによって稼いだ現金から、支払った現金を引いた『残った現金』のことを指します。しっかり稼いでいる企業は、【キャッシュフローが豊富】と表現します。営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローが注目する点によって、呼び方が異なります。
参考ページ:キャッシュフロー計算書

キャピタルゲイン

…「キャピタルゲイン」とは、株式や不動産などの資産を売買することによって、得られる利益のことです。反対に、資産を売買して損失が出た場合は、キャピタルロスと言います。
インカムゲイン

金融(きんゆう)

…「金融」とは、おが“ある”ところから“ない”ところへ通することです。私達が銀行にお金を預けることも一つの金融の形です。銀行は預かったお金を、“ない”ところへ貸し出します。
参考ページ:直接金融間接金融

クラウンジュエル(焦土作戦)

…「クラウンジュエル」とは、買収防衛策のひとつで、買収者が魅力に感じている資産や事業を第三者に売却したり、分社化したりして、買収者の意欲を削ぐことです。 クラウンジュエルをおこなうと、会社の優良な資産や事業を売却することになるので、会社の価値を損ないます。そのため、株主から反発を受けやすい防衛策です。
参考ページ:TOB(株式公開買い付け)とは?意味や事例をわかりやすく解説します買収防衛策

グリーンメーラー

…「グリーンメーラー」とは、標的とする企業の株式を買い集め、その企業や関係者などに高い株価で買い取らせる買収者のことを指します。グリーンメーラーは、敵対的なM&A(企業の合併・買収)を仕掛けて集めた株を高値で買い取ってもらうことで、投下した資金を回収し、投資収益を上げることを狙います。グリーンメーラーと 呼ばれるゆえんは、英語でゆすりや恐喝のことを「ブラックメール」と呼ぶことと、ドル紙幣の色が“緑色”であることから、この二つを合体させた「グリーンメール」という言葉が使われるようになったそうです。

景気動向指数(けいきどうこうしすう)

…「景気動向指数」とは、景気全体の動向を知るために景気を表す指標を統合し、指数として表したものです。具体的には、景気を先取りして動く「先行指数」、景気と並行して動く「一致指数」、景気に遅れて動く「遅行指数」の3つに分けられます。

指数の判断基準としては 50%が目安となり、50%以上のときは景気は上向き50%以下のとき景気は下向きと判断されます。

景気敏感株(けいきびんかんかぶ)

…「景気敏感株」とは、景気によって業績が左右される銘柄のことです。鉄鋼、化学、半導体、商社などが当てはまります。景気が良いときは、モノがたくさん売れるため、景気敏感株の業績が良くなります。しかし、景気が悪くなると、モノの需要が落ち込むため、業績が悪くなるのです。別名「景気循環株」とも呼ばれます。

経済指標(けいざいしひょう)

…「経済指標」とは、失業率や物価状況など経済とのかかわりが強い情報を数値化して、国(政府)などの機関が定期的に発表するものです。
→ 経済指標のやさしい解説

減価償却費(げんかしょうきゃくひ)

…「減価償却費」とは、時が経過したり、使用したりすることで減少する固定資産の価値を見積もって、耐用年数内の会計期間で費用として計上することです。定額法や定率法があります。

現引(げんびき)

…「現引」とは、信用取引で買い建てた株を、返済売りするのではなく、現物として買い取ることを言います。信用取引で買い付けていたものを、現物保有したいときに使われます。こうすることにより、信用取引による金利負担がなくなります。
【お悩み】現引きとはどういう意味ですか?
SMBC日興証券を使って、「現引き」で手数料をお得にする方法!

権利確定日(けんりかくていび)

…「権利確定日」とは、配当金や株主優待、株式分割を受ける権利を有する日です。その日さえ株を保有していれば権利を得られます。 ⇔ 権利落ち日
→ 権利の取り方を詳しく知る

好感(こうかん)

…「好感」とは、会社が決算やニュースを発表した際に、投資家たちが「この情報は好ましい」と考えることを言います。決算やニュースが好感された場合、その会社の株価は上がるケースが多いです。

鉱工業生産指数(こうこうぎょうせいさんしすう)

…「鉱工業生産指数」とは、鉱業と製造業が生産をしている量を指数として表したものです。ここでいう鉱業とは、金や銀、鉄、石炭などを産出する業種です。鉱工業生産指数は鉱業と製造業の大部分を反映しているため、生産動向を読み取る上での重要な指標として考えられています。

公社債投資信託(こうしゃさいとうししんたく)

…「公社債投資信託」とは、国や地方公共団体、民間企業などが発行する債券(公社債)を中心に組み込んだ投資信託で、株式は一切組み入れていない投資信託のことを指します。株式を組み込んだ投資信託は『株式投資信託』と呼ばれています。

公定歩合(こうていぶあい)

…「公定歩合」とは、日本銀行が一般の銀行にお金を貸す時の金利です。例えば、公定歩合を下げた場合には、一般の銀行は低い金利でお客さんに(企業など)に貸し出しをすることができます。この結果、低い金利で借りられる企業は、設備投資などにお金を向けることができます。公定歩合を下げる行動は、このように景気対策に使われます。

高騰(こうとう)

…「高騰」とは、株価が大きく上がることを言います。似た言葉に、株価が急激に上がる「急騰(きゅうとう)」、株価が急激に大きく上がる「暴騰(ぼうとう)」があります。

ページ上部へ移動