NISA特集

NISA(ニーサ)口座、毎年変更できるように

NISA口座の乗換えが可能に

(2017年4月21日更新)

2014年から始まった“NISA(ニーサ)”の制度が、2015年から変わります。手続きをすれば、毎年、他の金融機関に乗り換える(口座変更)ができるようになったのです。これまでは、NISA口座開設後の4年間は変更できないルールでしたが、失敗しちゃった方も救済されますね!

  • お付き合いで近くの銀行で口座を作ったものの、よくわからない投資信託しかなかった…。
  • 大手の店頭証券会社で口座を開いたが、株の手数料が高くて失敗した…。
  • NISA口座を開いた金融機関では、買いたい商品(株・投資信託)の取扱いがなかった…。

このように、なんとなくNISA口座を作ってしまった方も、今年からは選び直すことができますね。このページでは、「失敗しないNISA口座の選び方」や「乗り換えの具体的な手順」など見ていきます。

1.失敗しないNISA口座の選び方

NISA口座を作るときに失敗しないためには、金融機関のことをもっとよく知る必要があります。銀行が身近な存在であるため、銀行でNISA口座を作ってしまう方が多いようです。次のようなデメリットがあります。

  • (1)銀行では株取引ができない
  • (2)投資信託の取り扱い数も非常に少ない
  • (3)投資信託の購入時手数料(販売手数料)が高いことが多い

このように、投資先の選択肢が限られます。銀行へ行ってもデメリットは教えてくれないので、これらの点は要注意です。まじめに資産形成を目指す方は、株取引ができて、投資信託の取り扱いも豊富な“証券会社”からNISA口座を作るべきだと思います。

その証券会社も大きく2つに分けられます。野村証券、大和証券などの店頭証券楽天証券松井証券などのネット証券です。名前が売れていて、有名な“大手証券”の方が安心感があるように思いますが、現実は違います。まず、株式売買手数料はネット証券の方が圧倒的に安いです。仮に、100万円株取引した場合、野村証券で計算すると、11,967円になります。一方、楽天証券の場合、たったの609円です。1万円以上も手数料に差が出るので、大手証券を選ぶのは経済的ではありません(手数料は税抜です)。

一方、投資信託を見てみると、購入時手数料が無料となる投資信託の取り扱い本数も、野村証券81本、マネックス証券246本と大きな差があります(2014年11月現在)。購入時手数料は3%以上(100万円買ったら、3万円!)かかることもザラなので、それが無料になるというのは、投資家にとってはコスト削減となります。投資家への“おもてなし”と捉えることもできるので、手数料無料の投資信託(ノーロード投信)が多い方がサービスが行き届いていると言えるでしょう。

<NISA口座での取り扱い金融商品とその特徴>

ネット証券※ 取り扱い商品 特徴
国内
株式
外国
株式
投資
信託
積立
投資
楽天証券 ◎ ○ ○ ○ ・国内株式の売買手数料完全無料
 ※2015年まで無料
NISA口座開設2,000円分の投資信託をプレゼント!
・金融商品の取り揃え◎
SBI証券 ◎ ○ ○ ○ ・国内株式の売買手数料完全無料
 ※永久に無料
・金融商品の取り揃え◎
カブドットコム証券 ○ × ○ ○ ・国内株式の買付手数料無料
 (売却時は手数料が必要)
松井証券 ◎ × ○ ○ ・株式売買手数料完全無料
 ※永久に無料
 (通常口座でも10万円以下の株取引は無料
・投資信託は500円から積立
店頭証券
(野村・みずほなど)
△ △ △ △ ・株式、投資信託ともに、手数料が非常に高い
銀行全般 × × △ △ ・株式の取り扱いはない
・投資信託は種類も少なく、手数料が非常に高い

※NISA口座は1年間で1人1つまでですが、通常の証券口座は、複数作ることができます。

2.乗り換え(口座変更)の具体的な手続き方法

さて、NISA口座を変更するには、具体的にはどのようにしたらいいでしょうか?

大きく分けて2つのパターンがあります。

(1) 現在のNISA口座(A)をそのまま残して、2015年からは違う金融機関のNISA口座(B)を利用。

(↑元のNISA口座でも、「再度取引をする可能性がある方」におすすめ!)

(2) 現在のNISA口座(A)は廃止して、2015年からは違う金融機関のNISA口座(B)を利用

(↑元のNISA口座では取引を行わず、「新しいNISA口座で今後取引を続けたい方」におすすめ!)

まず、(1)のNISA口座を残す場合ですが、2014年にNISA口座を開設した「金融機関(A)」から、2015年は「金融機関(B)」を利用することになります。はじめに、金融機関(A)にNISA口座を変更したい旨を伝えます。そうすると、「①金融商品取引業者変更届(変更届出書)」が郵送されてくるので、これに記入して返送します。次に、「②非課税管理勘定廃止通知書」が送られてくるので、①と②を金融機関(B)に送ればOKです!あとは、証券会社が事務手続きを行ってくれます。

(2)の廃止する場合は、2014年にNISA口座を開設した「金融機関(A)」に問い合わせて、「①非課税口座廃止届出書」を受け取り、必要事項を記入して返送してください。そうすると、「②非課税口座廃止通知書」が送られてきます。この①と②を金融機関(B)に送ればOKです!あとは、証券会社が事務手続きを行ってくれます。(廃止した場合でも、売却のみできます)

(注)いずれの場合も、NISA口座を作る前に、必ず通常の証券口座が必要となりますので、あらかじめ準備しておくとスムーズで便利です。 → ネット証券比較へ

3.NISA乗り換えに関するQ&A

Q : 銀行でNISA口座を作ったが、2015年からは、ネット証券(口座未開設)に乗り換えたい。

A : まず、銀行に連絡して、NISA口座の「変更届出書」を送ってもらいましょう。(その間を利用して、希望するネット証券で口座開設を行っておくとスムーズです。) 変更届出書を銀行に返送すると、「勘定廃止通知書」が送られてくるので、この書類と、ネット証券から取り寄せた「非課税口座開設届出書」を同封して送るとNISA口座の移動ができます。

Q : 「非課税口座開設届出書」はどうやったら手に入るのか?

A : 総合口座を作った後に、証券会社に「他社からNISA口座を移したい」旨を伝えてください。後日、郵送されてきます。わからない場合は、現在のNISA口座を作った金融機関にお問い合わせください。

Q : NISA口座の金融機関の移動はいつからできるか?

A : 2015年1月1日より受付開始となります。詳しくは各金融機関のwebサイトなどに掲示されています。

Q : 2014年にNISA口座で買い付けた株や投資信託は、他の金融機関に移管(移動)できますか?

A : 移管することはできませんので、そのまま運用・売却などしていただくことになります。