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楽天証券の本社へ取材してきました!(3)

投資信託への取り組み状況を教えてください。

佐藤さん : 一番のおすすめは、[05] 投資信託の1,000円積立てサービス(ミニ積立)です。今まで投資信託に興味はあったけれども、月10,000円からしか積立てができなかったため、金銭的な負担が大きくて投資を始めることができなかった方たちにも、この1,000円積立なら投資をはじめていただけるのではないかと思っています。私自身も、周りの方たちから、「投資の勉強をしたけれども実際になかなか始められない」という声をよく聞いておりましたので、そういった方たちにも“始めてみる”を提供できればうれしく思います。

また、すでに投資を始めていて、「リスクを分散するために投資信託を何本か組み合わせて積立てをしたいが、必要額が大きくなるので1本だけしか積立をしていない」という方たちにも、このサービスを活用して頂けると思っています。例えば1,000円から積立て可能なので、伝統的な4資産(日本株、日本債、外国株、外国債)を組み合わせたとしても、4本4,000円から積立てを始めることができます。ちなみに、現在1,000円から積立てができる投資信託は、490本以上ありますので、ぜひいろいろと組み合わせて幅広い投資をして欲しいと思っています。

あと、客員研究員の山崎(個人投資家に人気の山崎元さん)のレポートや、有識者との対談レポートでも投資信託について発信を続けて行きたいと思っています。

かえる : 投資信託は、まとまったお金がないという理由で株を始められない方や、働いていて投資の時間、投資の勉強の時間を作りにくい方にも手軽にはじめていただける便利な投資商品ですよね。 10,000円からの積立てでも便利だったのに、これがわずか1,000円から積立てができるようになったのは本当にうれしいことです。 実は私も1,000円積立を利用して、新興国の株式の積立てを新たにはじめてみました(笑)
佐藤さんもおっしゃっていたのですが、投資の勉強をしても、結局は始めてみないとわからないことが多いと思います。この1,000円積立で、ゆっくりはじめて、ゆっくり勉強していくのも、いい方法の一つだと感じました。
そして、やはりこのような商品を待っていた方は多かったみたいで、サービスが始まってからは積立ての口座数が順調に増えているようです。

あと個人的にも、山崎さんの投資の考え方をズバッと切るお話や、投資信託についてのおもしろい話には、これからも期待をしたいと思っています♪

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海外ETFや海外株式への取り組み状況を教えてください。

取材風景

新井さん : [07] 海外ETFについては、今まではオーソドックスな商品からそろえてきました(海外ETF72本・中国ETF35本 2010年3月現在)。特に昨年は、世界の株式に分散投資ができ、資産運用の軸にできるETF、「バンガード・トータル・ワールド・ストック(VT)」※を扱えたのが大きかったです。
また、2010年の2月からは、新しくドイツ銀行のETF(db x-トラッカーズ)を扱いはじめ、個人投資家からの要望も多かったベトナム市場にも投資できるようにしたのですが、今後はこのような少々マニアックな商品もそろえていきたいと考えております。

かえる : あとでお聞きしたところ、多くの個人投資家が待ち望んでいる『海外株・海外ETFの特定口座取り扱い』についてはまだ検討段階のようでしたが、そこですかさず、「うれしい報告を期待しています!」と、お伝えしておきました。

VTは『2009年度 投信ブロガーが選ぶ投信』のNO.1に輝いた商品です。

また、海外への投資できる商品として、海外個別株のCFDの取り扱いを新たに始めました。CFD※1とは「Contract For Difference(コントラクト・フォー・ディファレンス)」と言い、日本語に訳すと差額決済契約※2となります。

このちょっと難しそうな商品の何が一番の魅力かと言いますと、“空売り”ができることです。日本市場では多くの銘柄で信用取引を使い“空売り”ができます。つまり、リスクヘッジ※3を行う事ができるんです。しかし、海外ETFや海外株式は、海外の法律で“空売り”ができません。もしかして「下がるかもしれない」と、思ったときでも売却することでしか対処ができませんでした。けれども、CFDを使うことによって、日本市場と同じく海外市場でもリスクヘッジを行えるようになりました。

“空売り”や“レバレッジ”※4をかけることができる商品なので、中級者以上を対象とした投資商品になりますが、なぜこの難しそうな商品でもそろえたかと言いますと、個人投資家がどの市場でも少しでも不利を受けないようにしたかったからなんです。

かえる : こういった不利をなくしていこうとする楽天証券さんの姿勢はうれしいですね。あとは私たちが、理解できる投資商品を使って投資すればいいんですよね。

あと、これまで取り扱いがなかった欧州株についてですが、CFDでの取り扱いが検討されているようです。なぜ現物株式とセットではなくCFDだけなのかと言いますと、新たに現物株式とCFDを同時に扱うのはコスト面で負担が大きくなるという理由と、現物株式よりもCFD方が利便性が高い(CFDは空売りができる、レバレッジを掛けることができる)という理由からそうなったようです。ちなみに欧州ではCFDも比較的多く取引されているそうです。
あとは、CFDの手数料が下がってくれるとうれしいですね(現在は海外株式と同じ26.25ドル)。

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※1 CFDとはFXと同じく証拠金(保証金)を業者に預けおもに差額決済※2によって行う売買のことです。日本株の信用取引と同じようにレバレッジ※4を掛けて売買することもできます。また“買い”も“空売り”もできる投資商品となっています。

※2 差額決済とは、100万円の商品を買って98万円で売るときに、100万円を用意するのではなく、差額の2万円だけでやりとりする取引で、少ない金額でもはじめられるようになっています。

※3 リスクヘッジとは、例えば保有している株の価格が下がりそうなときに、その株を新たに売る(空売り)ことによって、仮に保有している株で値下がり損を出したとしても、新たに売った株の値下がり益でそれを相殺(打ち消しあうこと)して被害を小さくすることを言います。

※4 レバレッジとは、証券会社から口座にある現金や株を担保にお金を借りて、通常よりも大きい金額の投資をする手法です。 儲ける額も大きくなりますが、損をする額も大きくなります。 また、借りている間は金利を支払います。

みなさん、楽天証券のレポートはいかがでしたでしょうか?投資信託の1,000円積み立てサービスや、海外ETFの豊富な取り扱いを知って、私たち個人投資家は“以前にもまして投資がはじめやすくなった”と、感じられたかと思います。さらに、これからは楽天証券だけでなく、楽天銀行や楽天クレジットカードなどグループ全体を巻き込んだサービスも充実してくるのだと、期待が持てたことでしょう!

最後に、ここまで貴重な時間を割いてレポートに目を通してくださったみなさんと、過密スケジュールにもかかわらず取材を快く承諾していただいた楽天証券さん(新井さん、佐藤さん、幸崎さん、伊藤さん)に感謝の意を述べて、このレポートを終わりとさせていただきます。ありがとうございました!!

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