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全固体電池関連株まとめ

全固体電池株式市場で注目を集める、全固体電池関連株をまとめました。

全固体電池とは、今までの電池に入っている「電解液」という液体が入っておらず、全て固体でできている電池のことをいいます。主に「EV(電気自動車)」に搭載する電池として開発が進められており、今までの電池が持つデメリットを克服したものとして有名です。全固体電池は従来の電池と異なり、電解液の液漏れや揮発による発火がなく安全性が高いこと、数分で80〜90%まで充電する「超急速充電」が可能であること、薄く柔軟性があるので機械の側面に貼り付けられることなどがあります。

全固体電池関連株には、芳香剤物質などに強い化学メーカーである「三菱瓦斯化学(4182)」、石油元売り2位の「出光興産(5019)」、FPD(フラットパネルディスプレイ)用ガラス大手の「日本電気硝子(5214)」、光学ガラスの老舗メーカーである「オハラ(5218)」があります。

銘柄
コード
銘柄名
(クリックで最新株価)
事業内容
4182 三菱瓦斯化学 芳香剤の物質を作っている会社。サウジアラビアでメタノールの生産もしている。東北大学などの大学や企業と提携し、2020年までに全固体電池の固体電解質を実用化するべく開発を進めている。
5019 出光興産 石油元売り2位の会社で、石油化学や原油、石炭開発にも取り組んでいる。先端研究の一環として蓄電池の開発に取り組んでおり、全固体電池用に燃えにくくて安全な固体電解質を開発中。
5214 日本電気硝子 液晶テレビなどに使われるFPD(フラットパネルディスプレイ)を製造している会社。2017年11月に電極に結晶化ガラスを用いた全固体ナトリウムイオン二次電池を試作した。今まで困難とされていた室温での駆動に、業界で初めて成功した。
5218 オハラ 光学ガラスの老舗メーカーで、生産量は国内トップ。全固体電池向けの部材として、ガラスセラミックス素材「LICGC」を開発した。電解液系のリチウムイオン電池にも使用可能であり、現在はこちらの部材として利用されている。
5334 日本特殊陶業 自動車用のプラグや排気系センサーで世界一の会社で、電子部品や半導体パッケージも展開している。最近は、自動車用プラグに使うセラミックスの技術を利用して、全固体電池や耐熱性に優れた蛍光体の開発に取り組んでいる。
4275 カーリットHD 化薬・化学品を生産している会社。2017年11月に、東レと提携してリチウムイオン電池や全固体電池の受託試験・解析事業をおこなうと発表し、全固体電池関連株として注目されるようになった。
5333 日本碍子 ガイシで世界一の会社。セラミックス技術を使って、排ガス浄化用の部品などを製造している。これまで培ったセラミックス技術を生かし、全固体電池を開発するとみられている。
6981 村田製作所 電子部品の大手メーカー。世界トップのセラミックコンデンサーがメインで、セラミックス技術に強みを持っている。2019年度の製品化を目指して全固体電池の開発を進めており、ヘッドマウントディスプレーや腕時計型デバイスなどの消費電力が高いウェアラブルデバイス向けへの利用が見込まれている。