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【米国株】ナスダック100にサンディスク(SNDK)組み入れ。スペースXは早期採用か?

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2026年4月17日

ナスダック100の構成銘柄の見直しや採用ルールの変更により、指数の動きや注目銘柄に変化が生じています。特にサンディスクの新規採用や、今後予定される大型IPO銘柄の動向は投資家にとって重要なポイントです。本記事では、ナスダック100の最新動向や注目企業の見通しについて詳しく解説します。

ナスダック100にサンディスク組み入れ

米ナスダック社は4月10日、ナスダック100指数の構成銘柄として、メモリー大手のサンディスク(SNDK)を採用すると発表しました。4月20日の取引開始前に法人向けソフトウエアの豪アトラシアン(TEAM)に代わって組み入れられる予定です。

サンディスクがナスダック証券取引所に上場する非金融企業上位100社のエリートグループに加わることは、同社の最近の時価総額の拡大と世界のデータストレージおよび半導体業界における極めて重要な役割を浮き彫りにしています。

一方、アトラシアンはクラウド型業務ソフトSaaS(サース)大手としてきびしい評価に直面している状況です。同社が指数から除外されたことは、急成長する人工知能(AI)を支えるハードウエアやインフラ関連銘柄へと市場全体がシフトしていることを反映していると言えるでしょう。

ナスダック100とは?

ナスダック100はナスダック市場に上場している約3,300社の企業のうち、金融業を除く時価総額上位100社で構成される株価指数です。

ナスダック100とS&P500の比較
ナスダック100 S&P500
算出開始日 1985年2月1日 1957年3月4日
対象市場 ナスダック ニューヨーク証券取引所・ナスダック
構成銘柄数 101 503
算出方法 時価総額加重平均型

ナスダック100は1社で複数の銘柄が上場している場合があるため、構成銘柄は100とは限りません。

多くの機関投資家が参照するS&P500種株価指数とは異なり、米国外の企業も対象としています。例えば2024年6月には、ソフトバンクグループ(9984)傘下の英半導体設計大手アーム・ホールディングス(ARM)を組み入れました。

巨大テック7社「マグニフィセント・セブン(M7※1)」を筆頭に、イノベーションで社会を変革するハイテク株・テクノロジー企業の比率が高いことが特徴として挙げられます。

※1 M7はアップル、エヌビディア、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、メタプラットフォームズ、テスラを指します。

構成銘柄上位にはM7をはじめとする世界を代表するハイテク企業が名を連ねています。

ナスダック100の構成銘柄上位(2026年3月31日時点)
銘柄名(ティッカー) 比率(%)
エヌビディア(NVDA) 8.69
アップル(AAPL) 7.64
マイクロソフト(MSFT) 5.64
アマゾン(AMZN) 4.59
テスラ(TSLA) 3.81
メタ・プラットフォームズ(META) 3.46
ウォルマート(WMT) 3.44
アルファベットA(GOOGL) 3.43
アルファベットC(GOOG) 3.20
ブロードコム(AVGO) 3.01

これら世界を代表するテック企業をけん引役として、ナスダック100は長期間にわたり驚異的な株価パフォーマンスを上げています。同指数の算出を開始して以来、株価パフォーマンスは20,450%高と、S&P500(3,663%)を大きく上回っている状況です(4月13日時点)。

ナスダック100に連動した値動きを目指す「インベスコQQQトラスト(QQQ)」を含む200以上の投資商品が同指数をベンチマーク(運用目標)とし、その運用資産総額は世界全体で6,000億ドルを超えます。

関連ファンドとしては、NISAの成長投資枠に加えてつみたて枠に対応した「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」、「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」などが挙げられます。

通常、指数連動型ファンドを運用する多くの機関投資家はナスダック100の構成銘柄に合わせて保有銘柄を調整します。そのため、新規採用銘柄は機関投資家による大規模な買い注文を期待できます。

例えば、2024年12月13日に組み入れが発表されたデータ分析プラットフォームのパランティア・テクノロジーズ(PLTR)は、同日から4月13日までに74.0%高と、S&P500(12.7%高)をアウトパフォームしています。2025年12月12日に採用が明らかとなったハードディスク駆動装置(HDD)のシーゲイト・テクノロジー(STX)は、同日から4月13日までに78.5%高と、S&P500(-0.1%安)を大きく上回っています。

サンディスクもナスダック100への組み入れ発表後の13日の取引では11.8%高と大きく買い進められました。

サンディスクの概要と株価見通し

サンディスクはデータの長期記憶に使うNAND型フラッシュメモリーやメモリーを使った記憶装置ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、消費者向けのマイクロSDカードなどを開発、提供しています。

2025年2月にHDD駆動装置のウエスタンデジタル(WDC)から分離してナスダックに上場した後、同年11月にS&P500に採用されました。

日本のキオクシアホールディングス(285A)とフラッシュメモリーを共同開発しています。AIデータセンター向けにNAND型メモリーの供給がひっ迫するなか、2026年1月末には同社と共同投資する四日市工場の合弁契約を2034年12月末まで5年間延長すると発表しました。

AIデータセンター向けメモリー需要の急拡大を背景に、サンディスクの成長ストーリーが買われています。メモリーのスーパーサイクル(需要の急拡大期)の恩恵を受ける銘柄の1つとして、年初来で株価は3.5倍に跳ね上がっています(4月13日時点)。

1月29日に発表した直近の2026年度第2四半期(2025年10~12月期)は、売上高および1株あたり利益(EPS)ともに市場予想を上回る好調な決算となりました。

エンドマーケット別でみると、データセンター向け売上高が前年同期比76%増と急成長し、業績拡大を後押ししています。

メモリーの需給ひっ迫を背景に価格交渉力が高まるなか、粗利益率は51.1%と、前年同期の29.9%から収益性が大きく改善しました。

2026年1月2日時点において、現金および現金同等物が15億4,000万ドル有しているのに対し、長期負債は5億8,300万ドルに留まっており、財務の健全性を維持しています。2026年度第2四半期の調整後フリーキャッシュフローは8億4,300万ドルと、前年同期(9,100万ドル)から9倍超拡大し、キャッシュを稼ぐ力も高まっています。

AI向け需要の急増や現在進行中の長期契約交渉などを背景に、アナリストによる目標株価の引き上げが相次いでいます。直近ではエバーコアISIがサンディスクを「アウトパフォーム」の評価でカバレッジ(調査)を開始し、1,200ドルという高い目標株価をつけました(4月13日終値は952.5ドル)。同社の強気シナリオでは2,600ドルという驚異的な目標株価を想定しています。

エバーコアISIのアナリストは「サンディスクはAIインフラスタックのなかでも最も魅力的な分野の1つであるデータストレージに強みを持っています。同分野は需要が加速しており、供給は少なくとも2028年まで、あるいはそれ以降も逼迫した状態が続くと見込まれます」と述べました。株価が急騰しているにもかかわらず、さらなる成長の余地があるとみています。

ウォール街でサンディスク株をカバーする15人のアナリストのうち、買い推奨は12人、中立が3人、売り推奨はゼロ人と、大半が同社株に対して強気の見方を維持しています。

アナリスト15名のコンセンサス・レーティングは「Strong Buy(強い買い推奨)」です。目標株価の平均値(12か月後)は842.33ドルであり、4月13日終値はすでに同水準を上回っています。アナリスト予想の最高値は1,250ドル、最安値は380ドルです。

4月30日に2026年度第3四半期(1~3月期)決算を発表する予定です。引き続き好調を維持する見込みであり、市場予想を上回る強い数字を示せれば、再びアナリストによる目標株価の引き上げを期待できるでしょう。NAND価格や生産能力の増強計画、AIデータセンター向け需要などの動向が注目されそうです。

リスク要因としては、当面はなさそうですが、NAND型メモリーが供給逼迫から供給過剰に転じた場合、価格と利益率に圧迫する恐れがあります。アルファベット(GOOGL)傘下グーグルの研究機関であるグーグルリサーチが発表した新技術「ターボクアント」の影響は一時的なものに終わるとの見方が大勢です。AIの処理コストが下がることでさらなる需要拡大につながるとみる向きも出てきています。

サンディスク株の買い方は、次の記事を参考にしてください。

スペースXは早期採用見込み?

ナスダックは3月30日、ナスダック100の構成銘柄の採用基準を変更しました。基準変更は2026年5月1日から適用されます。

今回の変更において、新規上場銘柄の指数への早期採用を促すルールである「ファストエントリー」が導入されました。

従来、ナスダック100への組み入れは原則12月です。ファストエントリーの下では新規に上場した銘柄の時価総額が現在の構成銘柄の上位40位以内に入る場合には、最短で上場後15営業日と、これまでと比べて相当早いタイミングで指数に採用される可能性があります。

発行済み株式のうち、市場で自由に取引される株式の割合を示す「浮動株比率」の条件も撤廃されました。これにより、創業家や大株主、役員などが有する市場に出回りにくい「固定株」の比率が高い場合であっても、ナスダック100に組み入れられることが可能になります。

ナスダックはこれらの変更を通じて市場の魅力を高め、世界各国の成長期待が高い企業をいち早く取り込む狙いがありそうです。

今年はスペースXやアンソロピック、オープンAIなどの大型の新規株式公開(IPO)が見込まれています。なかでもスペースXについては、6月にも過去最大のIPOを目指すとみられており、同社が早期にナスダック100に採用されることで、同指数は個人投資家への人気および注目度が一段と高まる可能性があるでしょう。

まとめ

ナスダック100ではサンディスクの新規採用や、採用ルールの変更による「ファストエントリー」の導入など、大きな変化が起きています。

これにより、今後はスペースXのような大型IPO銘柄が短期間で指数に組み入れられる可能性があり、市場の注目度や資金流入が一段と高まることが期待されます。

また、AIやデータセンター需要の拡大を背景に、サンディスクのような半導体・インフラ関連銘柄への資金シフトも鮮明になっています。指数採用は機関投資家の買い需要を呼び込みやすく、株価上昇の材料となりやすい点も重要です。

今後はIPO市場の動向やナスダック100の構成変更を注視しつつ、成長性の高い分野への投資機会を見極めることが求められる局面と言えるでしょう。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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