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米国株(アメリカ株)のIPOの今後(2026年6月)の見通しと5月の振り返り
米国株(アメリカ株)のIPOの2026年5月の振り返りと、2026年6月の見通し、注目イベント、投資戦略についてご紹介します。
本記事のポイントは、次の3つです。
ポイント
- 5月の米IPO市場は資金調達額が115億ドルと2021年11月以来の高水準
- AI関連IPOへの資金流入が続き、セレブラス・システムズなど大型案件が市場をけん引
- 史上最大規模のIPOが期待されるスペースXにも注目が集まる
詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
2026年5月の米IPO振り返り
5月の米新規株式公開(IPO)市場は資金調達額が前年同月比6.1倍の115億ドル、新規上場社数は同16.7%増の14件(資金調達を伴わないダイレクトリスティング(直接上場)1件を含む)となりました。
<米IPO市場の推移(月次、調達額:10億ドル)>
出典:ルネッサンス・キャピタル
米国とイランによる停戦交渉の進展期待が発行体・投資家の心理を改善したことに加え、米主要株価指数が最高値を更新する展開となり、投資家のリスク許容度も増しました。これにより、取引件数は5月の過去10年間の平均(15件)程度に留まりましたが、調達額は同平均(43億ドル)を大幅に上回り、2021年11月以来の最大規模となりました。
5月のIPO環境は依然として選別的であり、人工知能(AI)インフラ、防衛、バイオテクノロジーといった馴染みのあるテーマが続きましたが、エネルギーや消費財、ヘルスケア分野のIPOも散見されています。1億ドル以上を調達したIPOは10件あり、その内3件は10億ドル規模の大型上場となりました。
個別ではAI半導体のセレブラス・システムズ(CBRS)が2026年最大のIPOを果たしました。一時、公募価格の2倍強に急騰しており、市場の期待の高さがうかがえます。地熱発電のファーボ・エナジー(FRVO)とデータセンター関連不動産投資信託(REIT)のブラックストーン・デジタル・インフラストラクチャー・トラスト(BXDC)も10億ドル超の資金を調達しました。
セクター別(年初来)ではヘルスケアが全体の25%を占めて最も活発な分野です。資本財(24%)、テクノロジー(13%)、素材(10%)が後に続きます。
新規上場銘柄を投資対象とする上場投資信託(ETF)である「ルネッサンスIPO ETF(IPO)」は5月に17%急騰し、S&P500(5%高)を大きく上回りました。年初来ベースでみても、ルネッサンスIPO ETFが27.7%高と、S&P500(11.6%高)をアウトパフォームしています(6月1日時点)。
<ルネッサンスIPO ETFとS&P500のパフォーマンス(年初来、6月1日時点)>
出典:ルネッサンス・キャピタル
5月に10億ドル超の資金を調達した3社はいずれもAI関連です。米株市場でAI関連に投資マネーが集中しているのと同様に、米IPO市場でもAI革命の恩恵を受ける関連銘柄に資金が流入し、4月に続いてパフォーマンスが急速に改善しています。
2026年6月の米IPO市場
6月の米IPO市場は大きな盛り上がりをみせると予想します。
新規上場申請が急増するなかでも、宇宙開発会社スペースXのIPOに投資家の視線が集中しています。6月12日にナスダック市場に上場する計画であり、750億ドルを調達、時価総額は1.8兆ドルに達するメガIPOが実現する見込みです。
報道によると、スペースXは株式の最大30%を個人投資家に割り当て、一般投資家向けに通常確保される5%から10%を大幅に上回るとみられています。750億ドルのメガIPOが実現すれば、2019年12月に294億ドルを調達した史上最大のIPOであるサウジアラムコを2倍以上上回る規模となります。
スペースXは宇宙とAIという最も注目を集め、最大の市場機会となる2つの分野を兼ね備え、上場と同時に「1兆ドルクラブ」入りすることが見込まれています。同社はTAM(獲得可能な最大市場規模)を28.5兆ドルと試算し、米国の国内総生産(GDP、出所:世界銀行、名目、2024年)である28.8兆ドルに匹敵するほどの成長可能性を秘めているとみています。
ナスダック100など米主要株価指数への早期組み入れが見込まれ、インデックスファンド(特定の指数に連動するファンド)などを運用する機関投資家からの投資マネーの流入を期待できます。5月下旬には機関投資家向けに強い米国株指数を持つFTSEラッセルもファストエントリー(早期採用)ルールに基づき、スペースXが米株および世界株指数の組み入れ対象になると発表しました。
ただし、メガIPOのなかにはリターンが振るわない銘柄が散見されることに留意する必要があるでしょう。
1999年以降、数多くの大型の有力企業が上場を果たしましたが、IPO後の6か月間で期待外れの結果に終わりました。例えば、フェイスブック(現メタ・プラットフォームズ)、アリババ、ゼネラルモーターズ、UPS、サウジアラムコは、同期間にそれぞれ38%、9%、8%、11%、15%値下がりしています(出所:モトリーフール)。
もう少し長い期間となる過去5年間で最も高い評価額となった50件のIPOのケースでは、約4分の3の銘柄はS&P500を購入した方がより良いリターンを得られました(出所:ロイター)。
これらのデータは株式上場のかなり前から評価額が急騰している企業のなかから割安株をみつけることのむずかしさを浮き彫りにしています。
スペースX株を巡る強気シナリオでは、指数への迅速な組み入れや個人投資家へのアクセス拡大、上場直後の大幅な値上がりによってさらなる投資家を呼び込む可能性があります。弱気シナリオでは、IPO後のパフォーマンスが期待外れとなる傾向が再現される場合、調整局面入りを招く可能性があります。結果はマクロ経済情勢、投資家のセンチメント、企業が高い成長期待に応えられるかどうかにかかっています。
ゴールドマン・サックス(GS)のデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は上場規模が大きすぎるあまり、市場が吸収しきれないとの懸念に対して「市場には十分な資本がある。今は恐怖よりも欲が上回っている局面だ」と主張しています。足元の株式や債券市場は極めて好調な環境であり、エネルギー価格などマクロ経済動向を注視していると強調しました。
年次ベースでは、スペースXの750億ドルの調達に加え、年内に見込まれるオープンAIやアンソロピックの上場分も考慮すると、新型コロナウイルス禍の経済対策で米IPO市場が盛り上がりをみせた2021年の1,424億ドルを更新する可能性があります。
<米IPO市場の調達額の推移(年次別)>
出典:ルネッサンス・キャピタル
ソフトバンクグループ(9984)傘下で発電事業を手掛けるSBエナジーが、米国でIPO申請の準備をはじめました。キオクシアホールディングス(285A)も米証券取引所への上場に向けて準備をおこなっていると発表するなど、米国ではIPO計画が相次いでいる状況です。
その他、規制面では米証券取引委員会(SEC)が5月上旬、上場企業による四半期の決算開示に関する義務を緩和する規則案を公表しました。企業の判断で半期に1度の開示に変えられることで、規制順守コストを減らしてIPO市場の活性化につなげる狙いがあります。
さらに、5月末にはSECより上場企業の温暖化ガス排出量など気候変動リスク開示に関するルールを撤廃する規則案も公表されました。上場企業の開示に関するコスト削減を進める取り組みの一環とみられます。
スペースXのIPO抽選はどこでできる?
スペースXは、みずほ証券・SBI証券・楽天証券から、上場前のIPO抽選(需要申告)に参加できます。SBI証券と楽天証券ではすでに申込受付がはじまっており、申込締切はSBI証券が2026年6月11日(木)10:59、楽天証券が2026年6月12日(金)6:00です。
実際に、SBI証券と楽天証券の2社で、1株ずつ申し込んでみました!

需要申告に参加するには、SBI証券か楽天証券の口座が必要です。なるべくたくさんの当選を狙うなら、どちらも口座開設しておきましょう。2社はどちらも最短翌営業日に口座開設が完了するので、この土日(6/6~6/7)に口座開設を申し込めば、スペースXのIPO抽選締切に間に合います!
口座開設料・年会費などは一切かかりません。
口座開設料・年会費などは一切かかりません。
SBIグループ・楽天グループのキャンペーンまとめ
スペースX株の買い方
スペースXが2026年6月12日に米ナスダック市場へ上場後は、市場で株式の取引をします。米国株の取引には、売買手数料と為替手数料の2つのコストが発生するので、なるべく低コストで取引できる証券会社がおすすめです。
そこで、公募価格である135ドルをベースに、各証券会社でどのくらいの手数料がかかるのか、比較してみました。ぜひ参考にしてください。
| 証券会社名 | 取引手数料(税込) ドル/円 |
為替手数料 (1ドルあたり) |
手数料合計 |
|---|---|---|---|
| moomoo証券 (ベーシックコース) |
0.18ドル/約29円 (約定金額×0.132%※2) 1か月無料
|
無料※3 | 約29円 |
| ウィブル証券 | 0.30ドル/約48円 (約定金額×0.22%※4) |
約20円 | 約68円 |
| moomoo証券 (アドバンスコース) |
2.18ドル/約349円 (200株まで一律2.18ドル※5) 1か月無料
|
無料※3 | 約349円 |
| 松井証券 | 0.67ドル/約107円 (約定金額×0.495%※6) |
無料 | 約107円 |
| マネックス証券 | |||
| SBI証券 | |||
| 楽天証券 | |||
| PayPay証券 | 0.68ドル/約108円 (約定金額×0.5%※7) |
約47円 | 約155円 |
※2 最低取引手数料は0.01ドル、上限は22ドル(税込)です。
※3 円と米ドルを即時に両替するリアルタイム為替手数料が無料です。為替手数料は定期的に見直しをおこなっているとのことで、今後有料となる可能性があります。
※4 手数料の上限は22ドル(税込)です。約定代金が8.30米ドル(約1,300円)以下の場合は手数料が無料になります。
※5 現地清算料0.006ドル/株数を合算して計算されます。
※6 約定代金が2.22米ドル以下の取引なら、売買手数料は0米ドル(無料)になります。上限は22ドル(税込)です。
※7 日本時間22時30分~翌5時(冬時間は23時30分~翌6時)は0.5%、それ以外の時間帯は0.7%となります。表は0.5%で計算。
「取引手数料」と「為替手数料」を合算した「手数料合計」に注目すると、moomoo証券のベーシックコースが最も低コストでスペースX株を買えます。
取引手数料が「約定金額×0.132%」と最も安いだけでなく、為替手数料が無料なのはうれしいですね。
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