IPOで初値が上昇しやすい銘柄の条件
これまでのIPOの経験からわかった、初値が上昇しやすい銘柄の条件を検証していきます。大きくとらえて、5つくらいの要因があると思います。
競合する会社が少ない
上場する企業がオンリーワンに近い企業(競合他社がいない)の方が、今後の成長力などの期待感により買われやすくなります。また、聞いたことのあるような有名な企業(漠然としてますが)は、上がりやすいです。
ロックアップされている
『ロックアップ』とは、新規公開前の会社の株主(役員・大株主・ベンチャーキャピタル※など)が、その株式が公開された後に、一定の期間、市場で自分の持ち株を売却することができないように、公開前に契約を交わす制度のことを言います。その結果、株式市場に流れる株数が増えないため、供給が減り、株価が上昇しやすくなります。
公募が少ない
IPOは需要と供給の関係が特に大きく左右します。『公募』というのは、“新しく発行する株式”を投資家に勧誘することです。公募数が少ない場合は、投資家の間で取り合いになるわけですから、初値が上がりやすくなります。当然のことですが、その分競争率も上がることになります。
売出しが少ない
売出しが多すぎると、嫌気されることがあります。『売出し』というのは、大株主などが持っている“すでに発行されている株式”を投資家に買い取らせることです。結果として、株主が増えることになりますが、それと同時に大株主の私腹を肥やすことにもなります。
地合いがよい
IPOは、『人気化する時期』と『そうでない時期』があるようです。IPOが少ない時期は、堅調に推移するようですが、たくさん出てくる時期は資金の分散につながるため、過熱感が薄れる傾向があるようです。直近のIPOの初値をチェックして、地合いの好調さを確認してください。
☆初値が跳ね上がったときのあの興奮…、たまりません!