権利の取り方

配当株主優待株式分割などの株主の権利を取るためには、権利確定日(月末が多い)に株主名簿に載っていなくてはなりません。(裏を返して、その日だけ株を持っていれば、権利を獲得できることについては、さきほどの配当金で説明をしました。)

権利の取り方には、株式市場の営業日(土・日・祝祭日は休み)がからんでくるので、少々まぎらわしいことがあるかと思います。ここでは、実際の営業日と照らし合わせて、いつ持っていれば権利を獲得できるのかを具体的に紹介します。

権利付き最終日について

権利確定月は「3月」に決まっている会社が多いので、3月末の決算にあわせての権利取りについて考えます(参考:株主優待3月 - 楽しい株主優待&配当)。3月31日の権利確定日に株を持っているためには、その日に株を買うのではなく2営業日前(権利付き最終売買日)には買っておかなくてはならないのです。それは、株を買ってから実際に株主の名簿に名前が載るのに時間がかかるからで、この日が権利付き最終売買日となります。次の日は権利がなくなるので権利落ち日といいます。

具体的に曜日を考慮して考えると、次のようになります(土曜:、日曜:)。

3月31日が日曜日の場合

  • 27 28 29 30 31
  •  木 金  

3031日は非営業日ですから、29日が最後の営業日となり、その2営業日前ということは27日(水)が権利つき最終売買日になります。

3月31日が月曜日の場合

  • 27 28 29 30 31
  •  金   月

2930日は非営業日ですから、2営業日前ということは、27日(木)が権利つき最終売買日になります。

3月31日が火曜日の場合

  • 27 28 29 30 31
  •    月 火

2829日は非営業日ですから、2営業日前ということは、27日(金)が権利つき最終売買日になります。

3月31日が水曜日の場合

  • 27 28 29 30 31
  •    火 水

2728日は非営業日ですから、2営業日前ということは、29日(月)が権利つき最終売買日になります。

3月31日が木曜日の場合

  • 26 27 28 29 30 31
  •   月  水 木

2営業日前ということは、29日(火)が権利つき最終売買日になります。

3月31日が金曜日の場合

  • 25 26 27 28 29 30 31
  •   月 火  木 金

2営業日前の29日(水)が権利つき最終売買日になります。

3月31日が土曜日の場合

  • 25 26 27 28 29 30 31
  •  月 火  木 金 

31日は非営業日ですから、30日が最後の営業日となり、その2営業日前ということは28日(水)が権利つき最終売買日になります。

…細かく見るとこういうことになりますが、ギリギリになってから買うと、権利落ち日に株価がガクッと落ちることになりかねません。権利取りのためには2~3か月前には、買っておいたほうがいいと思います。(権利カレンダーで実際の日程を確認してください) 

権利を取った後は、2~3か月後に通知が送られてきます。配当の場合は、証券口座に直接振り込まれるパターンや、自分で郵便局や銀行で換金するパターンが選択できます。

☆配当・株主優待の権利取りの準備は、なるべく早く行いましょう!

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