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きんでんによる弘電社株のTOB・買収はいつ?なぜ?今後どうなるか、公開買付代理人の証券会社も解説
きんでん(1944)が、弘電社(1948)に対するTOB(株式公開買付)を実施し、1株当たり11,501円での全株式取得を目指すと発表しました。2026年5月25日終値7,650円を基準にすると、プレミアムは50.34%です。
なお、弘電社のTOBの公開買付代理人はSBI証券です。弘電社の株を保有していてTOBに参加したい方は、口座開設しておきましょう。
弘電社のTOB【公開買付価格・期間・応募方法など】
きんでん(1944)の弘電社に対するTOBの概要を、下の表に整理しました。
| 公開買付者 | きんでん(1944) |
|---|---|
| 被買収企業 | 弘電社(1948) |
| 公開買付価格 | 11,501円※1 |
| 2026年5月25日終値 | 7,650円 |
| プレミアム | 50.34%※2 |
| 利益(100株あたり) | 385,100円※3 |
| 公開買付期間 | 2026年5月26日(火)~7月6日(月) |
| 買付株数 | 4,247,980株 |
| 買付予定株数の下限 | 1,336,800株 |
| 買付予定株数の上限 | - |
| 公開買付代理人 | SBI証券 |
| 公開買付復代理人 | - |
| 上場 | 廃止 |
| 目的 | 両社の強み(技術・営業網・人財)を完全に一体化させ、深刻な人手不足を乗り越えてさらなる成長と業績拡大を目指すため |
※1 普通株式1株あたりの買付価格です。
※2 2026年5月25日終値に対して、何%の上乗せがあったかを表しています。
※3 TOB発表日の終値に対して何%の上乗せがあったのか計算したプレミアムを元に、公開買付価格で100株を売却した場合の利益を計算しています。
きんでんが弘電社をTOBする目的
今回のTOBは、きんでんが弘電社を完全子会社化し、両社の技術力・営業網・人材を一体化して、今後の成長につなげることが目的です。
電気設備工事業界では現在、データセンターや半導体工場、再生可能エネルギー設備の建設などを背景に工事需要が増えています。一方で、施工管理者や電気工事士など専門人材の不足が深刻化しており、「仕事はあるのに人手が足りず受注できない」という課題が業界全体で広がっています。
こうした状況を受け、きんでんは弘電社をグループ化することで、以下のような相乗効果(シナジー)を狙っています。
- 大型案件の受注拡大
両社の施工人員や協力会社ネットワークを共有し、これまで対応が難しかった大規模案件を受注しやすくする。 - 成長分野への展開強化
弘電社が持つデータセンター向け設備や特別高圧設備のノウハウを活かし、AI関連や半導体関連工事など拡大市場で収益を伸ばす。 - 営業力・顧客基盤の共有
きんでんの全国規模の営業網と、弘電社が持つ三菱グループとの取引関係を活用し、新規顧客の獲得につなげる。 - DXや購買力強化による収益改善
工事管理システムや資材調達を共通化し、コスト削減や生産性向上を進める。 - 人材育成・採用力の向上
きんでんの研修施設や採用ノウハウを活用し、技術者不足への対応を強化する。
また、これらの施策をスピーディーに進めるため、弘電社を上場廃止として完全子会社化し、株主への説明や短期的な業績を意識せず、中長期目線で経営判断できる体制を整える狙いもあります。
つまり今回のTOBは、単なる買収ではなく、「人手不足が深刻化する電気工事業界で、両社が生き残り成長するための経営統合」という意味合いが強い案件といえます。
弘電社の株式を保有している場合はどうすれば良い?
きんでん(1944)による弘電社のTOBは「全株式取得」です。弘電社の株式を保有している方は、下の画像の「全部買付の場合」に書かれているように「①市場で売る」、もしくは「②指定の証券会社で申し込む」のどちらかを選択することになります。

それでは、どちらを選べば良いのでしょうか。いますぐに利益確定したい方は「①市場で売る」を、公開買付価格ぴったりで売りたい方は「②指定の証券会社で申し込む」を選ぶのがおすすめです。その理由をかんたんに説明しますね。
いますぐに利益確定したい方
いますぐに利益確定したい方は「①市場で売る」がおすすめです。
TOBが発表された後、その株式の市場価格は市場売買を通じて、公開買付価格付近まで上昇します。公開買付価格ぴったりでは売れませんが、売却ボタンを押すだけで手続きが完了するので、特別な手続きは不要です。手間をかけずに利益確定できます。
指定の証券会社で申し込む場合は、申込手続きが必要です。現金化までに時間がかかるので注意しましょう。
公開買付価格ぴったりで売りたい方
一方で、公開買付価格ぴったりで売りたい方は「②指定の証券会社で申し込む」がおすすめです。
指定の証券会社で申し込んだ場合、保有する株式を公開買付価格で買い取ってもらえます。市場で売る場合には、公開買付価格ぴったりでは売れず、それよりも少し安い価格で取引することになります。
TOBのプレミアムをまるっと受け取りたい場合は、市場では売らず、TOBに申し込みましょう。申込は、次に紹介する指定の証券会社でおこなってください。
弘電社株を保有したまま放置するとどうなる?
弘電社の株を保有したまま、「①市場で売る」、「②指定の証券会社(SBI証券)でTOBに申し込む」のどちらもせずに放置し続けた場合、最終的には「スクイーズアウト(株式の強制買い取り)」という手続きがおこなわれます。
スクイーズアウトによる買取価格は、公開買付価格と同額の11,501円なので、一見すると損失は発生しません。
しかし、現金が支払われるまでにかなり時間がかかる点に注意が必要です。公開買付期間が「2026年5月26日(火)~7月6日(月)」であることから、2026年8月以降になることが予想されます。
つまり、金銭的な損失はありませんが、数か月に渡って資金拘束されてしまうのです。スクイーズアウトが終わるまで、別の投資先に資金を使えず機会損失となってしまうので、放置はおすすめしません。
公開買付価格ぴったりで早期に資金を確保したいなら、公開買付代理人であるSBI証券に口座開設をして、TOBの手続きを進めましょう。
弘電社の公開買付代理人・復代理人はどこの証券会社?
弘電社のTOBに応募する場合、指定の証券会社で申し込む必要があります。指定の証券会社のうち、公開買付者から業務・権限を委託された証券会社を「公開買付代理人」、公開買付代理人の業務を請け負う証券会社を「公開買付復代理人」と呼びます。
| 公開買付代理人 | SBI証券 |
|---|---|
| 公開買付復代理人 | - |
弘電社の株式を保有している方で、市場で売却せずTOBへの応募を考えている方は、SBI証券に口座開設して株式を移管する必要があります。
公開買付代理人や復代理人には、SBI証券やマネックス証券などのネット証券が指定されるケースがあります。TOBの応募をスムーズに進めるためにも、今のうちに口座開設しておくのがおすすめです。
弘電社のTOBに応募する方法
続いて、TOBに応募する方法を説明します。3つの手順で応募可能です。
弘電社のTOBに応募する方法
- SBI証券に口座開設する
- SBI証券に株式移管する
- TOBに申し込む
それぞれ説明しますね。
① SBI証券に口座開設する
SBI証券の口座を持っていない方は、口座開設しましょう。
② SBI証券に株式移管する
弘電社のTOBに応募するためには、SBI証券の口座に、弘電社の株式を入れておかなければなりません。
ほかの証券会社の口座で株式を持っている方は、株式移管の手続きが必要です。株式移管の方法については、SBI証券にお問合せください。
③ TOBに申し込む
SBI証券にログインして、TOBに申し込みましょう。具体的なTOBの応募方法については、SBI証券のQ&Aページや、問い合わせフォームから確認してください。





