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【ソフトバンクグループ劣後債】第9回ハイブリッド社債は危険?買うべきか、高利回りの理由と注意点を解説(2026年6月)
- お知らせ
- (2026年6月5日追記)2026年6月19日発行の「ソフトバンクグループ ハイブリッド社債(第9回)」の利率は、5.12%(税引前)に決定しました。
ソフトバンクグループが、「ソフトバンクグループ ハイブリッド社債(第9回)」の募集を発表しました。利率は年5.12%(税引前)と高めで、「かなり条件がよいのでは?」と気になる方も多いでしょう。
ただし、ハイブリッド社債は「危険」と言われることもあります。さまざまな特約がついており「利息の支払いが停止・先送りされる場合がある」、「最長で35年間、資金が拘束される可能性がある」、「普通社債より返済順位が低い」といったリスクがあるからです。
この記事では、ソフトバンクグループ ハイブリッド社債(第9回)の発行条件を整理したうえで、高い利率の理由や注意したいポイントをわかりやすく解説します。
[新発債情報]ソフトバンクグループ ハイブリッド社債(第9回)
「ソフトバンクグループ株式会社 第9回利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)」の内容を、一覧表にまとめました。
| 商品名 | ソフトバンクグループ株式会社 第9回利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債 (劣後特約付) |
|
|---|---|---|
| 取得予定格付 | BBB+(JCR) | |
| 期間 | 35年 | |
| 利率 (税引前) |
①当初5年間の利率 年5.12% |
②5年後以降※1 1年日本国債金利をもとにした 変動金利 |
| 購入金額 | 100万円以上、100万円単位 | |
| 申込期間 | 2026年6月8日(月)~6月18日(木) | |
| 発行日(払込期日) | 2026年6月19日(金) | |
| 満期償還日 | 2061年6月19日(日)※2 | |
| 利払日 | 毎年6月19日および12月19日 初回:2026年12月19日 |
|
| 担保・保証 | なし(無担保) | |
| 特約 | 劣後特約、利払繰延条項、期限前償還条項あり | |
| 引受会社 (ネット証券) |
SBI証券 | |
| 引受会社 (総合証券) |
SMBC日興証券※3、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、野村證券、 みずほ証券、東海東京証券、水戸証券、岩井コスモ証券 |
|
※1 5年後以降は変動金利に移行し、「1年日本国債金利+当初スプレッド+0.25%」となります。さらに20年後以降は上乗せ幅が累計+0.30%、25年後以降は累計+1.00%となります。
※2 満期は2061年6月19日ですが、2031年6月19日以降の各利払日に繰上償還される可能性があります。
※3 SMBC日興証券オンライントレードの取り扱いはありません。
この社債は、ソフトバンクグループが個人投資家向けに発行する「ハイブリッド社債(劣後債)」です。年5.12%(税引前)という高い利率が設定されており、普通社債とは異なる仕組みを持っています。
満期は35年後ですが、5年後以降はソフトバンクグループの判断で早めに返済される場合があります。そのため、実際には5年ほどで返ってくることを想定して検討する人も多い社債です。ただし、返済されなければ、そのまま長く持ち続ける可能性もあります。
今回調達する資金は、2027年7月に初回任意償還日を迎える米ドル建ハイブリッド社債の借換え資金の一部に充てられる予定です。短期間で同じような社債が発行される理由について、次の章で詳しく見ていきましょう。
なぜ短期間でまた発行するの?背景にあるAI投資
ソフトバンクグループは、2026年4月22日に第8回ハイブリッド社債を発行しています。今回の第9回ハイブリッド社債は2026年6月19日に発行予定で、約2か月の間隔で同じタイプのハイブリッド社債が発行されることになります。
短期間で同じような社債が続くため、「また社債を出すの?」、「資金繰りがきびしいのでは?」と不安に感じる方もいるかもしれません。
短期間で発行される背景
今回の発行について、公式発表と背景事情を整理すると、次のようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公式発表上の資金使途 | 既存ハイブリッド社債の借換え資金 |
| 借換えを選ぶ理由 | 手元資金を温存しやすい |
| 背景にある大型投資 | AI関連投資 |
| 短期発行の背景 | 個人投資家の強いニーズも影響 |
➡ 国内ハイブリッド社債(利払繰延条項付)の発行に関するお知らせ(第9回)(2026/5/25)
今回の社債で集めたお金を直接AI投資に使うわけではありません。公式発表上の資金使途は、あくまで2027年7月に初回任意償還日を迎える米ドル建ハイブリッド社債の借換え資金の一部です。
ただ、手元資金で償還せずに借換えを選ぶことで、ソフトバンクグループは手元資金を温存しやすくなります。同社はAI関連の大型投資を進めており、資金余力を残したい局面と考えられるでしょう。
ソフトバンクグループの主なAI関連の取り組み
公式発表やIR資料で確認できる主な取り組みを整理すると、次のとおりです。
| 分類 | 代表例 | 内容 |
|---|---|---|
| 生成AI | OpenAI | ChatGPTを手がけるOpenAIへの大型投資 |
| AI半導体 | Arm | AIの処理を支える半導体設計 |
| AIインフラ | Stargate | AIデータセンターなどの次世代AIインフラ |
➡ OpenAIへの追加出資に関するお知らせ(2026/2/27)
➡ AI Computing Segment(Arm)(2026/5/13)
➡ Stargate Projectについて(2025/1/22)
つまり、借換えによって手元資金を残すことは、こうしたAI関連の大型投資を続けるうえでも意味があると考えられます。
ただし、借換えが目的でも、ハイブリッド社債特有のリスクがなくなるわけではありません。高い利率だけで判断せず、次の章で商品性を確認しておきましょう。
ハイブリッド社債は危険?利率が高い理由
ソフトバンクグループ ハイブリッド社債(第9回)の利率は、当初5年間で年5.12%(税引前)と高めに設定されています。数字だけみると魅力的な利率ですが、普通社債にはない「劣後特約」、「利払繰延条項」、「期限前償還条項」の3つの特約がついているため、その分だけリスクも高めです。
| 劣後特約 | 会社が経営危機になった場合、銀行借入れや普通社債よりも返済が後回しになります |
|---|---|
| 利払繰延条項 | 会社の判断で、利息の支払いが先送りされる場合があります |
| 期限前償還条項 | 5年後以降、会社の判断で早めに返済される場合があります |
このように、普通社債よりも投資家が負うリスクが大きいため、その分だけ高い利率が設定されています。つまり、「利率が高いから得」というより、「リスクが高いから利率も高い」と考えるとわかりやすいでしょう。
5年後に繰上償還される可能性はある?
ソフトバンクグループ ハイブリッド社債(第9回)の満期は35年後です。ただし、5年後以降はソフトバンクグループの判断で早めに返済される場合があります。
実際、ソフトバンクグループがこれまでに発行したハイブリッド社債は、初回の返済タイミングを迎えたものが5年で償還されています。2021年に発行した第5回ハイブリッド債も、5年で繰上償還することが決定しました。
➡第5回利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)の期限前償還に関するお知らせ[PDF]
このように、過去の発行分では5年で返済する流れが続いています。ただし、今回も同じように返済されるとは限らず、そのまま保有が続く可能性もあります。
5年後に返済されなかった場合は、以後の利率が変動金利に変わります。さらに、5年後以降は+0.25%、20年後以降は累計+0.30%、25年後以降は累計+1.00%まで上乗せされる仕組みです。発行体にとっては、長く残すほど支払う利息が増えるため、5年で返済する可能性が高いと見られています。
ソフトバンクグループ ハイブリッド社債は買うべきか?
ソフトバンクグループ ハイブリッド社債(第9回)は、年5.12%(税引前)という高い利率が魅力です。過去のハイブリッド社債は5年で返済されてきたため、今回も5年程度で返済される可能性が高いと考えられます。
なお、この社債は1口100万円からのため、少額では買えません。5年程度使う予定のない余裕資金で考えたい商品です。
一方で、普通社債よりもリスクは高めです。利息の支払いが先送りされる場合があり、5年で返済されず、そのまま長く保有する可能性もあります。また、万一の場合は、銀行借入れや普通社債より返済が後回しになります。
今回の社債には、日本格付研究所の予備格付「BBB+」が付く予定です。投資適格ではありますが、安全性が高い社債という位置づけではありません。高い利率は、その分のリスクを反映したものといえます。
どういう人におすすめ?
- 100万円を5年程度、使わずに置いておける
- 高い利率を重視したい
- ソフトバンクグループの信用力に納得している
- 普通社債よりリスクが高いことを理解できる
高い利率は魅力ですが、それは普通社債よりも高いリスクを引き受ける対価です。買うなら、「5年で返ってくる可能性が高いが、そうならない場合もある」という前提で、余裕資金の範囲で考えるのがよさそうです。
SBI証券の口座があれば、ネットからかんたんに申し込める
SBI証券の口座をお持ちの方であれば、ネットからかんたんに申し込めます。個人向け社債の申し込み期間は10日ほどです。すぐに完売してしまう社債も多いので、SBI証券の口座をお持ちでない方は、今のうちに口座開設をしておきましょう。
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口座開設料・年会費などは一切かかりません。
ソフトバンクグループ ハイブリッド社債の買い方
ソフトバンクグループ ハイブリッド社債の買い方を、SBI証券を例に解説します。
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SBI証券にログインをしたら、メニューから『債券』のページへ移動します。購入したい債券を選び、銘柄詳細画面を確認します。

(出典:SBI証券)
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商品の条件を確認したら、『注文』をクリックします。

(出典:SBI証券)
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目論見書等の書面を最後のページまで確認したら、チェックをして、『同意して注文入力』をクリックします。

(出典:SBI証券)
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買付額面(金額)と取引パスワードを入力したら、『注文確認』をクリックします。

(出典:SBI証券)
- 注文内容を確認したら、『注文発注』をクリックします。

(出典:SBI証券)
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注文受付画面が表示されたら注文完了です。

(出典:SBI証券)
- 注文内容は、注文履歴画面から確認できます。

(出典:SBI証券)
まとめ
ソフトバンクグループ ハイブリッド社債(第9回)は、年5.12%(税引前)という高い利率が魅力の社債です。ただし、普通社債よりもリスクが高く、利息の支払いが先送りされたり、5年で返済されなかったりする可能性もあります。
過去の発行分では5年で返済された例が続いていますが、今回も同じように返済されるとは限りません。高い利率だけで判断せず、仕組みとリスクを理解したうえで検討したい社債です。「5年程度の運用で高い利率を狙いたい」という人には、有力な選択肢のひとつになるでしょう。
申し込みには証券会社の口座が必要です。ネットから申し込みたい方は、SBI証券や岩井コスモ証券などの取扱証券会社から申し込めます。募集期間は限られているため、口座を持っていない場合は早めに準備しておくとスムーズです。
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