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個人向け国債はどれが人気?発行額から人気商品と最近の傾向を解説(2026年7月最新)

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2026年7月17日

個人向け国債には、「変動10年」、「固定5年」、「固定3年」の3種類があります。どの商品が人気なのか、どれを選べばよいのか気になる方も多いのではないでしょうか。

3つの中で最も人気があるのは、固定5年です。2026年1月~7月の累計発行額が最も多く、3商品の合計発行額の約51%を占めました。

この記事では、個人向け国債の人気ランキングや発行額の推移、固定5年に資金が集まっている背景を解説します。3商品の違いも比べながら、自分にはどれが合うのか考えていきましょう。

【発行額で比較】個人向け国債の人気ランキング

個人向け国債では、どの商品に多くの資金が集まっているのか、財務省が公表している発行額をもとに、2026年1月から7月までの人気ランキングをまとめました。

※ 発行額とは、実際に発行された国債の金額です。この記事では、発行額の多さを人気の目安として比べています。

個人向け国債の発行額ランキング
順位 商品 2026年1月~7月の
累計発行額
構成比
1位 固定5年 2兆6,424億円 約51.0%
2位 変動10年 1兆6,463億円 約31.8%
3位 固定3年 8,903億円 約17.2%

2026年1月から7月までの累計発行額では、固定5年が1位です。3商品の合計発行額に占める割合は約51%で、個人向け国債全体の半分を超えています。

変動10年は2位、固定3年は3位となりました。ただし、固定3年も前年までと比べて発行額が増えており、順位だけを見て不人気とは言い切れません。

個人向け国債では固定5年の発行額が大きく増えた

まずは、2024年1月から2026年7月までの、個人向け国債の発行額の推移を見ていきましょう。

<個人向け国債の発行額の推移(2024年1月~2026年7月)>

2024年1月から2026年7月までの個人向け国債の発行額の推移

2024年は、変動10年の発行額が固定5年を上回る月が多くありました。しかし、2025年以降は固定5年が変動10年を上回る月が増え、2026年も固定5年に多くの資金が集まっています。

固定5年の発行額は月ごとに増減しており、2026年7月発行分は前月を下回りました。それでも、2026年1月~7月の累計発行額では、変動10年や固定3年を上回っています。

変動10年の発行額が大きく減ったというより、金利が上がった固定5年や固定3年に資金が集まり、個人向け国債全体の発行額が増えている状況です。なかでも固定5年の伸びが目立つ背景には、次のような点が考えられます。

固定5年の金利が大きく上がった

固定5年の利率は、2024年1月募集分の年0.18%から、2026年7月募集分には年1.95%まで上がりました。

たとえば、100万円分を購入して満期まで持った場合、税引前で受け取れる利息の合計は、年0.18%なら約9,000円、年1.95%なら約9万7,500円です。利率の上昇によって受取利息に大きな差が生まれ、固定5年の魅力も高まっています。

個人向け国債の過去の金利は、「【個人向け国債】変動10年|固定5年・3年の金利推移一覧・グラフ(2026年7月最新)」で確認できます。

購入時の利率が5年間変わらない

固定5年は、購入時に決まった利率が満期まで変わりません。2026年7月募集分を購入した場合は、年1.95%の利率が5年間続きます。

今後、市場金利が下がっても購入時の利率は変わらないため、満期までに受け取れる利息を購入時点で見通しやすい商品です。ただし、市場金利がさらに上がった場合も、購入時の利率は変わりません。

期間と金利のバランスを取りやすい

固定5年は、変動10年より満期までの期間が短く、固定3年より高い利率が設定されています。2026年7月募集分の利率は、固定5年が年1.95%、固定3年が年1.56%です。

10年間は長く感じるものの、固定3年より高い利率を求めたい方にとって、固定5年は期間と利率のバランスを取りやすい商品です。こうした選びやすさも、発行額が増えた背景のひとつと考えられます。

メガバンクの定期預金を上回る利率

2026年7月募集分の固定5年は年1.95%です。一方、三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の5年定期はいずれも年0.70%で、固定5年のほうが年1.25%高くなっています。

固定5年とメガバンクの定期預金の比較
商品 期間 利率・金利
(税引前)
個人向け国債 固定5年 5年 年1.95%
メガバンクの定期預金 5年 年0.70%

同じ5年間の固定金利商品で比べると、預金を上回る利率も、固定5年が選ばれる背景のひとつと考えられます。

個人向け国債は人気だけでなく運用期間で選ぶ

2026年1月~7月の累計発行額では固定5年が最も多いものの、誰にでも向いているとは限りません。運用したい期間や今後の金利に対する考え方に合わせて、3商品の特徴を比べます。

個人向け国債3商品の特徴
商品 金利タイプ 向いている方
変動10年 半年ごとに利率が見直される 今後の金利上昇に対応したい
固定5年 購入時の利率が5年間変わらない 5年程度の運用を考えている
固定3年 購入時の利率が3年間変わらない より短い期間で運用したい

運用したい期間に加え、利率が変動する商品と固定される商品のどちらが合うかを考えて選びましょう。

購入する商品が決まったら、「個人向け国債はどこで買うのがいい?買い方・手数料を解説」で、購入先や申し込みの流れを確認できます。

個人向け国債はどこで購入しても手数料はかかりませんが、金融機関によっては購入金額に応じて現金などがもらえるキャンペーンを実施しています。購入先を決める際は、「個人向け国債はどこで買うのが得?キャンペーン比較ランキング」もあわせて確認しておきましょう。

いずれの商品も、発行から1年が過ぎると原則として中途換金できます。ただし、中途換金すると直前2回分の利子相当額が差し引かれる点には注意が必要です。

発行額の多さだけで決めず、資金を使う時期や今後の金利に対する考え方から、自分の目的に合う商品を選ぶことが大切になります。

まとめ

2026年1月~7月の累計発行額では、固定5年が2兆6,424億円で1位となり、個人向け国債全体の約51%を占めました。変動10年は2位、固定3年は3位です。

個人向け国債全体の金利が上がり、預金より高い利率で運用できる商品として注目が集まっていることも、発行額が増えた要因のひとつです。なかでも固定5年は、購入時の利率が5年間変わらず、期間と金利のバランスを取りやすいため、より多くの資金が集まったと考えられます。

ただし、発行額が最も多い商品が、すべての方に合うとは限りません。今後の金利上昇に対応したい方は変動10年、5年程度の運用を考えている方は固定5年、より短い期間で運用したい方は固定3年が候補になります。資金を使う時期や金利の決まり方を比べ、自分の目的に合う商品を選びましょう。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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