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アイネット/市場規模は2兆円超!!老舗企業が語るオンリーワンなビジネスモデルと宇宙ビジネスの終着点とは?!

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2024年5月28日

アイネット(9600)の佐伯(さえき)社長と小山本部長が、宇宙事業についてIRTV※1で解説しています。

※1 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。

この記事は、IRTVの動画内容を書き起こししたものです。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!

(出典:IRTV for YouTube

宇宙産業の盛り上がり

IRTV : 今回は、アイネット(9600)代表取締役兼社長執行役員の佐伯様と、上席執行役員DX※2本部長の小山様にお越しいただきました。

※2 DX(ディーエックス)とは、デジタル技術を活用して生活やビジネスを変革することを指します。

佐伯様小山様 : よろしくお願いします。

IRTV : 今日はアイネットさんの宇宙事業がテーマです。4月初旬ごろに日本とアメリカで共同事業を実施するとメディアで取り上げられました。最近は宇宙関連の取り組みが盛んなのでしょうか。

佐伯様 : 今は民間企業による宇宙開発事業が拡大しています。

IRTV : 宇宙をビジネスの視点で捉えているのでしょうか。

佐伯様 : そうですね。

アイネットの事業

IRTV : アイネットさんの宇宙関連事業についてお聞かせください。具体的にどのような取り組みをおこなっているのでしょうか。

佐伯様 : 弊社は何度かこちらの番組にも出させてもらいましたが、データセンターを核にさまざまなサービスを展開している会社です。そのうちの1つとして宇宙開発事業を45年前から手掛けています

システム開発会社という切り口で見た場合、宇宙開発を手掛けているのは、恐らく弊社が唯一無二になるでしょう。

<アイネットの事業>

アイネットの事業

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : システム会社や開発会社は世の中に数多く存在していますが、宇宙事業に取り組むのはかんたんではないですよね。

小山様 : かんたんにできるものではありません。知識と経験がないと、市場に出て行くことはむずかしいと思います。

なぜ宇宙事業に参入?

IRTV : 45年前、なぜ宇宙事業に参入したのでしょうか。

佐伯様 : 私どもは2回大きな吸収合併を繰り返してきました。2回目の合併のときは1つの会社だったものが、今は1つの事業部としてそのまま追求していってもらっています。

IRTV : 45年間にわたり取り組まれていると、宇宙ロケットの打ち上げなどにも関わる機会が多いのでしょうか。

小山様 : そうですね。弊社は45年前に衛星の運用を支援する事業から宇宙ビジネスをスタートしました。今では探査機や科学衛星、地球を観測する衛星など、主に衛星の製造や運用テストなどを一気通貫でサポートするビジネスを得意分野として手掛けています。

小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトにも参画し、文部科学省や宇宙開発担当の大臣から感謝状をいただきました。

<なぜ宇宙事業に参入?>

なぜ宇宙事業に参入?

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 今日は実物を持ってきていただいていますね。

小山様 : 当時、宇宙開発大臣だった海江田さんからいただいた感謝状(左側)と、文部科学大臣の高木さんからいただいた感謝状(右側)です。

<感謝状>

感謝状

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : なかなか国からこのようなものをいただける機会はないですよね。

佐伯様 : これらは日頃、応接室に飾ってあるため、今日は恐らく約10年ぶりに外して持ち出してきました。

人工衛星の製造フロー

IRTV : 貴社が取り組まれていることをもう少し具体的にお聞かせください。

小山様 : 弊社は衛星開発の最上流工程である概念設計、基本設計、詳細設計を手掛けています。特に概念設計については、衛星を作る際の目的や大きさ、素材、部品、耐熱などを設計しています。

<人工衛星の製造フロー①>

人工衛星の製造フロー①

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : システム設計は、ロケットを打ち上げる会社に次ぐ会社が手掛けているとイメージしていました。

小山様 : そういった知識を持った人は少なく、協力し合って設計しているのが現状です。

我々は組み立てができるメンバーを揃えているため、ある程度設計ができたら衛星の組み立てをおこないます。衛星を1個作っても「打ち上げて失敗しました」ではビジネスとして成り立ちません。そこで、組み立てた後に地上で試験をおこなうことがとても重要です。

そこで我々は、試験の計画から実施までを専門的に手掛けています。試験に合格したら射場に運び、ロケットにつけて飛ばしますが、そこでも射場試験をおこないます。

射場に運んだらすぐに飛ばせるわけではなく、事前に十分な射場試験をおこなって打ち上げます。打ち上げのときも、弊社メンバーがオペレーターの1人として対応しています。

打ち上げたらゴールではなく、打ち上げてからが本来のスタートです。打ち上げ後には初期の運用があり、衛星がロケットから分離して軌道に乗るまでが1つの運用となります。初期からその運用を地上からサポートしています。

衛星が軌道に乗れば動き続けるため、常時運用するメンバーもいます。このように、一気通貫でサービスを提供しているのが現状です。

IRTV : アイネットさんは開発会社なのでソフトだけを作っているのかと思っていましたが、ほぼ全部手掛けているのですね。

小山様 : はい。ソフトを設計して作っているメンバーもいますが、その周りを一気通貫で手掛けているのが我々の宇宙ビジネスの1つです。

少し変わったところでは、宇宙飛行士の訓練にも協力しています。宇宙に行って作業をおこなうため、オペレーションややり方についてのマニュアルを作成し、宇宙飛行士さんにレクチャーしています。このように、さまざまな場面に携わっているのです。

<人工衛星の製造フロー②>

人工衛星の製造フロー②

(出典:IRTV for YouTube

IRTV :  一つひとつのビジネス領域を別の会社さんが手掛けているかと思いましたが、すべてを一気通貫で取り組まれている会社さんは他にいらっしゃるのでしょうか。

小山様 : 私の知る限り聞いたことはありません。特殊なところも含めてサービスを提供しています。

佐伯様 : 弊社は宇宙開発の仕事をワンストップで提供しているとご説明しましたが、これは自然発生的に生まれた文化と言えます。

弊社は元々、データセンターをベースにシステム開発会社を運営しており、石油販売業向けのシステムを手掛けてきました。システムを作り提供して終わりではなく、24時間の業務サポートをおこなわなければなりません。

また、さまざまな勘定系・情報系の書類があり、最後は帳票形式でアウトプットします。請求書の場合は、宅急便や郵便物の請求書といった形になります。

このように、弊社は以前から一気通貫でサポートしてきた会社なのです。単に宇宙開発の領域や専門家が加わっただけでなく、その前後もサポートすることは、自然発生的に生まれた文化と言えます。

宇宙事業の市場規模は?

IRTV : 民間企業が参入してきているのも、宇宙ビジネスが事業になってきている証だと思います。市場規模はどのくらいになるのでしょうか。

小山様 : 国内は現在1兆2000億円の規模であり、2030年頃には約2兆4000億円に市場が倍増すると言われています。

先ほどお話があったように、日本はこれまで国主導のプロジェクトがメインに進んできましたが、最近はベンチャーを含む民間主導のプロジェクトが多く出てきており、宇宙の市場自体も活気づいてきていますね。

民間主導の場合、コストを削減しなければ事業性が出ません。これまでは衛星を打ち上げて、そのデータを国が利用するものでした。今後は民間企業が打ち上げた衛星のデータを使ってサービスを作る市場が広がるのではないでしょうか。

<宇宙事業の市場規模は?>

宇宙事業の市場規模は?

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 米テスラの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスク氏が手掛ける「スペースX」のような感じでしょうか。

小山様 : そうですね。

今後の展望

IRTV : 今後、市場規模が倍になる見通しですが、アイネットさんはその中でどのようにビジネスを展開していく方針でしょうか。

小山様 : これまでメインで手掛けてきた、大手企業様の下で大型衛星の開発・組み立てに参画することは今後も重要だと考えているので、引き続き取り組んでいきます。我々がこれまで培ってきた知識をベースに企業と協力し、スタートアップ企業向けのサービスにも注力する方針です。

また、衛星を作るだけでなく、データセンターを有しているため、ITを融合させてさまざまな製品やサービスを展開できればと考えています。

IRTV : 株式市場を見ると、直近は宇宙事業やロケットなど、さまざまな銘柄が上場しています。そういった企業と手を組みながら、今後も業容を拡大していくイメージでしょうか。

小山様 : そうですね。

IRTV : 佐伯社長からも一言お願いいたします。

佐伯様 : 私もそのような時代が来ると実感しています。データセンターを有する企業として宇宙事業を進めるにあたり、ハードとソフトの専門家がいることに加え、データの利活用が重要になるでしょう。

データセンターを中心にフローを作らなければビジネスが回りません。決して奇をてらった商売ではないという自負を持って、さらに事業を推進していきます。

IRTV : 宇宙事業は初めておうかがいしましたが、アイネットさんは魅力的な事業を手掛けていますね。

佐伯様 : さまざまなことに取り組んでいますが、データセンター会社が宇宙ビジネスを手掛けるのは決して間違っていないと思います。最後はデータが重要だからです。

ハードとソフトのクオリティは時代とともに進化しますが、そこで得られたデータをどのように人々の暮らしの中に反映させていくかが最終的なテーマになります。

<今後の展望>

今後の展望

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 第2弾の動画は予定されていますか。

佐伯様 : 近い将来、今度は現場の責任者を交えて、マニアックで技術的なことをご紹介できればと考えています。ぜひよろしくお願いします。

IRTV : 第2弾の動画も楽しみにしていてください。今日はどうもありがとうございました。

佐伯様小山様 : どうもありがとうございました。

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ディスクレーマー

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やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

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