時事ネタ

【ツイキャス】日本農薬(4997)の決算チェック

投資家ゆうと

担当・ゆうと

最終更新日:2019年11月15日

概要

日本農薬(4997)が、決算発表・中期経営計画の修正・買収防衛策の廃止を発表。

ポイント・結論

日本農薬の決算や中計の下方修正と、悪い内容が出てきたので、ADEKA(4401)※1による 日本農薬の二段階買収※2があるのではないか。

※1 ADEKAは、洗剤にも使われる界面活性剤などをつくっている会社です。
※2 一段階目の買収により、買収先の会社のすべての株を買うことができなかったときに、 二段階目の買収により、買収先の会社のすべての株を買うことです。

詳細

・決算発表 : 来期予想が減収減益(営業利益・経常利益で20%以上の減益)

・中期経営計画(2019年9月~2021年3月)を下方修正 :

中期経営計画
最終年度
売上 営業利益 海外売上 海外売上比率
2021年9月 800億円 60億円 505億円 63%
2021年3月 763億円 47億円 440億円 58%

・買収防衛策の廃止 : 2010年に導入、2016年更新、今回非更新

※2020年から、決算期が9月から3月に変更されます。

ポイント・結論の理由

①2018年8月 ADEKAが日本農薬株を1株900円でTOB、1株670円で第三者割当増資を受けて、持ち株比率23%から51%まで買いました。このTOB価格は、当時の株価670円から見ると34%のプレミアムが乗っているものでした。

②来期決算、中計の下方修正と見栄えの悪い適時開示をおこないました。悪い内容の決算、中計を発表したため、株価を押し下げて安く二段階買収を行いたいのではないか。最近の事例だと、ココスジャパン(9943)ゼンショー(7550)が同じようなことをおこなっていました(株主優待の廃止をおこなって、株価を押し下げてから、株式交換によるTOB)

③過去の業績は、一時期に比べて利益率が下げっていますが、BPSは順調に伸びています。(2007年433円、2019年706円)

日本農薬の業績チャート

(出典:マネックス証券の銘柄スカウター)

※企業が、特定の第三者に株を発行して、お金を集めることです。割当先の企業などと関係性を深めていくときに、使われることもあります。

問題点

もし、このような二段階買収で、子会社の安値でTOBを許してしまうと、少数株主が不利益を受けてしまいます。また、コーポレートガバナンス(企業統治)の考え方に逆らうものであり、外国人投資家や機関投資家が日本の株式市場から離れていってしまう可能性もあります。NISAやジュニアNISAなど「貯蓄から投資へ」の政府の考えも、このような個人投資家を食いものにするような上場企業が多ければ、進まないのではと思います。

その他、基礎情報

日本農薬は、農薬を作って販売している会社で、国内シェア5%ほどです(シェアトップでも9%ほど)。詳細は、【国内農薬市場の動向(三井住友銀行出典)〈PDF〉】をご覧ください。また、決算期が2020年より9月から3月に変更されます。

ゆうとのプロフィール

投資家ゆうとのプロフィール

・投資歴6年、資産バリュー投資家
・オフ会を主催、年間100回近くオフ会に参加
・いつも四季報を持ち歩き、1年の半分は株のことを考えている株オタク

Twitter「@hyouka1995」でも情報発信中です!