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【ツイキャス】デファクトスタンダード(3545)、カネヨウ(3209)の適時開示チェック

投資家ゆうとのプロフィール

担当・ゆうと

最終更新日:2019年11月25日

概要

ポイント・結論

デファクトスタンダードやカネヨウのような、東証1部から降格する可能性のある会社 や、上場維持が難しい会社は、今後、親会社に株式交換やTOBという形で、上場を取りやめてくるのではないか。

※東証1部、2部、JASDAQ市場、マザーズ市場など、市場によって降格、上場廃止基準は異なります

詳細

  • BEENOSが株式交換を発表 : デファクトスタンダードは、株式交換により非公開化します
  • 兼松がTOBを発表 : カネヨウは、TOBにより非公開化します

ポイント・結論の理由

①デファクトスタンダード(3545)の例

東証1部から2部への降格基準の1つは、株主数2,000人です。デファクトスタンダードは、下の図からわかるように、2018年9月30日時点の株主が1,760人しかいませんでした。基準を満たせなくなった場合、1年2ヶ月以内に株主数2,000人以上にしなければ、東証2部への降格になります。デファクトスタンダードの場合、2019年11月30日までがタイムリミットでした。

デファクトスタンダードとしては、上場維持を続けることにIRなどに費用がかかるため、東証1部のブランドを保てないなら、上場を取りやめたほうがよいと考えたのかもしれません。

<デファクトスタンダード(3545)の保有者別状況>

デファクトスタンダードの株主数

②カネヨウ(3209)の例

東証2部の上場廃止基準の1つは、時価総額10億円未満です。カネヨウは、下のチャートの赤線が、時価総額10億円ラインです。2019年1月と、2019年9月に上場廃止基準に抵触しました。基準を満たせなくなった場合、9ヶ月以内に時価総額を10億円以上にしなければ、上場廃止になります。

カネヨウが、2019年1月に上場廃止基準に抵触したときは、7月に基準をクリアしていました。しかし、相場の急落の影響を受けて、9月に再び上場廃止基準に抵触しました。カネヨウの場合、タイムリミットは、2020年5月31日でした。

タイムリミットまで時間はありましたが、相場の急落や相場の低迷が長引けば、上場廃止の可能性が高まります。1月に上場廃止基準に抵触したときも、復配を行うなど株主還元を強化して、タイムリミットの2ヶ月前に基準をクリアしていました。このように、ギリギリで上場を続けていたため、親会社の兼松(8020)の完全子会社になったほうがよいと考えたのかもしれません。

<カネヨウ(3209)の日足チャート>

カネヨウの株価チャート

(出典:SBI証券

問題点

デファクトスタンダードやカネヨウは、会社側が上場を取りやめるのがよいと判断したケースでした。 両社とも、市場からの資金調達を行わず、上場を続けるメリットが少ない会社でした。両社のように、親子上場をしている会社のなかには、上場を続けるメリットがあるのか疑問に感じる会社が見受けられます。

東証1部から降格する基準に抵触していたり、上場廃止基準に抵触していたりする会社は、多くの投資家から見向きもされません。だからこそ、会社側は株主を増やすことや、時価総額を上げるためのアピールをして上場維持を目指すのではなく、上場廃止の道を選んだとも言えます。

現在、東証の市場再編が騒がれていますが、東証1部から外れる会社の一部は、上場を取りやめるでしょう。上場を取りやめる会社は、「親子上場の子会社」「上場のメリットが少ない会社」などの特徴があると思います。

その他、基礎情報

日本取引所グループの上場廃止基準で、詳細を確かめられます。また、猶予期間に入っている銘柄は、猶予期間入り銘柄等一覧で確認できます。

※今回、東証の基準を取り上げましたが、地方市場(名証・福証・札証)により条件が異なっています。

ゆうとのプロフィール

投資家ゆうとのプロフィール

・投資歴6年、資産バリュー投資家
・オフ会を主催、年間100回近くオフ会に参加
・いつも四季報を持ち歩き、1年の半分は株のことを考えている株オタク

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