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インフレリスクとは?
インフレ(インフレーション)とは、継続的に物価が上がる経済状態のことを指します。例えばインフレになると、これまで100円で買えていたものが、110円(↑10円)になったり、120円(↑20円)になったりすることです。最近では、輸入品のガソリンの値段が上がっていますよね。(2008年3月)
このように、インフレが起きている状態では物の値段が上がってしまいますから、物を買うときに今までよりも多くのお金が必要となります。…サイフに直接びびいてしまいますね(汗”)。このインフレになるリスクを、つなげてインフレリスクといいます。インフレが起きる原因はいろいろとありますが、とりあえず後回しにしておきます(参照:なぜインフレが起きるのか?-工事中)
現金(日本円)という形でお金を持っていた場合には、このインフレリスクをまともに受けてしまいます。なぜなら、物の値段が上がったからと言って、お金が勝手に増えるわけではないからです!(ものすごく当たリ前ですね…笑)。同じような理由で、タンスに現金を隠し持っているような“タンス預金”でもインフレには対応できません。それでは、どうすればインフレリスクに対応することができるでしょうか?
一つの例としては、株や不動産のように現金から形を変えた“資産”で持つことです。インフレが起きている状況下では景気がよい場合が多いので、株価が上がったり、不動産の価格が上がったりします。それにより、物の値段の上昇に資産がついていけるのです。しつこいようですが、『現金という資産だけを持っていた場合には、インフレに負けてしまいます』。見かけの金額は変わらないのですが、お金の価値はだんだんと下がっていってしまいますから…。
さて、これまでの日本の歴史を考えてみればよくわかりますが、昔は“銭(せん)”という単位のお金が日常的に使われていました。しかし、今はスーパーなどで使われておらず、経済界で【1ドル=100円55銭】などという使われ方をしているだけです。“銭”と言う単位が使われなくなったのは、どうしてでしょうか!?
それは、日本のお金でインフレが進んだ結果、“銭”という単位が役目を終えたことを示しているのかもしれません。…ということは、今、『仮に100万円持っていたとしても、将来もそれが100万円の価値として使えるかはわからない』とも言えるのではないでしょうか!?
株式投資などの資産運用をきちんと学んで、インフレによる目減りから資産を守りたいものですね。
☆インフレリスクに対応していくことは、株式投資の目的の一つでもあります。