株主総会レポート(2017年トヨタ自動車)

トヨタ自動車(7203)の株主総会に出席してきました!

2017年6月14日(水)におこなわれた、トヨタ自動車(7203)の第113回定時株主総会に出席してきました。会場に向かうところから帰るところまで、実際の雰囲気が伝わるように順を追ってまとめました。

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1.株主総会の会場「トヨタ自動車本社」に向かいます!

トヨタ自動車の株主総会は、愛知県豊田市にあるトヨタ自動車本社にておこなわれました。最寄駅は愛知環状鉄道「三河豊田駅」です。今回は一番近い三河豊田駅から直通のバスで向かいました。このほかに名鉄「豊田市駅」や「土橋駅」などからも直通のバスが出ています。名古屋駅からのアクセスを考えると、豊田市駅からのバスを利用する方が便利かもしれません。しかし当日は従業員用駐車場を株主総会用に開放しているので、車での来場もかなり多く、周辺道路は毎年渋滞します。そのため、なるべく近い駅からバスに乗った方が時間が読みやすいと思います。

三河豊田駅

改札を出てまわりを見渡すと、ロータリーには数台のマイクロバスと看板を持った社員らしき人がいました。駅から会場までは徒歩で15~20分ほどなのですが、せっかくなのでバスで向かうことにしました。送迎バスは通常立ち入ることのできない本社工場内を横切って会場に向かいます。普段あまり見る事のできない光景を目にしつつ、10分ほどで第1会場である事務本館へ到着しました。

会場外観1

…しかし、バスが順番待ちをしていて降りることができません。そのまましばらく待っていましたが、「もう一杯なので、次の会場へ向かってください」との悲しい通達がありました。第1会場だけで2,000人以上は楽々入れるはずなのですが、駅に9時到着では遅かったようです。

会場外観2

そして一度も降りることなく、バスは第2会場のトヨタ会館…も素通りして第3会場近くの停車場へ向かいました。

2.いよいよ株主総会の会場に入ります!

第3会場外観

第3会場には9時半過ぎに到着しました。受付で議決権行使書を渡して入場し、お土産とパンフレットをもらって着席しました。お土産は後ほど紹介します。

会場内は写真・動画の撮影、録音は禁止だったので、残念ながら会場内の写真はありません。前方に大きなモニターが2つ設置されており、第1会場の中継と説明スライドやムービーの表示がされていました。

10時に議長である豊田章男社長の挨拶で株主総会は開会し、以下の順に進行されました。

  • 監査役会の監査報告
  • 事業報告、単独計算書類および連結計算書類
  • 決議事項について
  • 質疑応答
  • 採決
  • 閉会

3.こんな質問がありました!

質疑応答は10時20分頃から約1時間、10人の株主からの質問に回答していました。いくつか抜粋して紹介します。

Q1:2期連続の減収・減益となったが、何か対策は?

A1:このままではいけないと思っている。北米ではカムリのモデルチェンジを販売拡大につなげると同時に、消費者の関心が乗用車からSUVへシフトしているので、柔軟に対応していく。無駄を減らした「かしこいお金の使い方」により、収益改善につなげたい。

Q2:トヨタの競争力が低下しているのではないか。

A2:80年前のトヨタがそうであったように、新しいライバルが自動車業界に参入している。競争相手とルールが変化している中、コスト・生産性以外の人材育成力を高めていきたい。

Q3:5年後はPHVなどが主力だろうと想像がつくが、15年後、20年後はどう考えているか。

A3:自動車を中心に戦っていくが、自動車以外にも種まきを行っている。トヨタだけではできないこともあるため、様々な機関と力を合わせて勝ち残っていきたい。

Q4:GoogleやAppleなどIT企業が自動車業界に進出してきているが、トヨタの技術革新はどうなっているのか。

A4:IoTの進展は車にもきており、競争と協調が大事だと思っている。コネクテッドカーカンパニーを設立し、今までバラバラだった部署を集約して開発に取り組んでいる。

Q5:自動運転技術が各社から出ているが、トヨタの立ち位置はどうとらえているか。

A5:「トヨタセーフティセンス」を今年から全車に搭載予定。自動運転技術に必要なAI研究施設として、アメリカにTRIを設立、10億ドルを投資している。研究開発を進め、自動運転競争に勝ち残りたい。

Q6:モータースポーツへの取り組みや決意を聞かせてほしい。

A6:ル・マン24では去年の悔しさをバネに優勝を狙っていく。WRCは18年ぶりの参加であるが、新参者として1mでも長く走ることを目標にしていく。世界に通用するスポーツカーを商品として売り出し、永続的なモータースポーツ活動を続けていきたい。

自動運転や、新たなライバルの出現に関して、豊田章男社長は「攻めと守り」という言葉を使っていました。IoTなど、これからの技術への取り組みを攻めとするならば、トヨタの80年にわたるビジネスモデルが守りである。そのどちらも大事であり、「今日を生き抜かねば明日はない、だが明日を生き抜く力も必要だ」とまとめていました。「攻め」に関しては、今年は徹底的に競争力を磨く年にしたい、とも強調していました。

4.議案採決と議長「豊田章男社長」の挨拶

11:50ごろから各議案に対して採決が始まり、すべて可決されました。

最後の議長挨拶では、「対立だけではなく、新しい仲間を集め、未来を切り開いていく」という言葉が心に残りました。質疑応答でも何度も出てきた「競争と協調」が今後のテーマになりそうですね。

章男社長は「私は株主総会の1年で1番楽しみな日にしたい、今日はそれに近づいた」と挨拶を締めくくりましたが、最初は2期連続の減益ということで、もっと厳しい質疑応答になるのかと思っていました。励ましの言葉や「ファンです」と思いのたけをぶつける質問者がいたり、比較的暖かい雰囲気で終わった印象です。

メディアへの露出も多くしゃべり慣れている章男社長が議長なので、上手い切り返しもあり聞いていて飽きない司会進行でした。

事務本館外観

5.うれしいお土産と株主総会の感想

今年のお土産は、「ヤリスWRC2017 1/43モデル」のミニカーでした。ヤリス?と思うかもしれませんが、ヤリスはヴィッツの海外名ですので「ヴィッツラリーバージョン」とほぼ同じ意味です。

ヤリスWRC2017 1/43モデルの写真1

ケースのままでも飾れるミニカーがもらえました。ケースを外してじっくり見ると…

ヤリスWRC2017 1/43モデルの写真2

かなり精巧に作られているのがわかります。ヴィッツとは思えない、いかついマスク、ど派手なリアスポイラーも再現されています。一応非売品なので、コレクターの方やラリーファンの人にはうれしいアイテムなのではないでしょうか?株主の中には「孫への土産ができた」と喜んでいる方もいました。このようなお土産を実施する企業は限られますが、ちょっとお得な気分になりますね。

経営陣に直接「株主の生の声」を届けられるのが株主総会の一番の魅力だと思います。自分が投資している企業をよく知るには、とても有効な手段ではないでしょうか。ぜひお近くで株主総会をおこなっている企業があれば参加してみて下さい。

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