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佐藤食品工業(2814)の株主総会に出席してきました!
2020年6月29日におこなわれた、佐藤食品工業の第66回定時株主総会に出席してきました。佐藤食品工業は、「茶エキスや天然調味料など」を作っている会社です。今回は、佐藤食品工業の株主総会の様子を紹介します!
株主総会の会場に向かいます!
佐藤食品工業の株主総会は、愛知県小牧市にある名鉄小牧ホテルでおこなわれました。最寄り駅は、名鉄「小牧駅」になります。名鉄小牧ホテルは、名鉄「小牧駅」の上にあるため、非常に利便性の高い場所で開かれました。

(最寄り駅「小牧駅」)

(佐藤食品工業の定時株主総会の会場前)
株主総会が開会しました!
会場は、名鉄小牧ホテル3階のホールで、10名ほどの参加者がいました。今年の株主総会は、コロナウイルスの影響もあり、会場入り口で手のアルコール消毒や検温をおこなうなどの、感染症防止の対策を取っていました。会場内は写真・動画の撮影、録音は禁止だったので、残念ながら会場内の写真はありません。参加者は、男性が大半で、40~50代くらいの方が多かった印象です。

(受付で、議決権書類と出席票を交換でもらえます ※終了後に回収)
10時に議長である清水社長の挨拶で株主総会は開会し、以下の順に進行されました。
- 議長より、開催にあたって
- 監査報告
- 事業報告、貸借対照表書類報告、損益計算書類報告
- 決議事項説明
- 質疑応答
- 採決
- 閉会
こんな質問がありました!
質疑応答は、10時15分頃から約50分、4人の株主からの質問に回答していました。いくつか抜粋して紹介します。(お一人様一回一問)
- 主要販売先・仕入先の伊藤園との提携や資本業務提携は、考えていないのか?
- 取引はしているが、枠組みとしては予定していない。
- 御社の業績や資産の増加の結果が、株主に対して還元されない状況は、いつ改善されるのか?
- 株主への利益還元は、最重要課題であるが、事業の拡大や合理化投資・研究開発費用などのための内部留保も必要であり、事業環境の変化に対応していかなければならないと考えている。(はっきりとは答えず)
- 2009年にMBOを企図しながらも、失敗しているが、再度のMBOを検討したことはないか?
- 取引先から、非公開化すると、情報開示がなくなるため、取引を任せづらくなるため上場を続けてほしいという声をいただいている。しかし、この先の事業環境から必要だと感じたら検討する。ただし、現在は考えていない。
- 破綻更生債権の回収の状況や見通しは?
- コンタクトを続けている。回収に向けて情報の収集を進めている。
- 佐藤仁一氏の相続が発生すれば、アクティビストが乗り込んでいる可能性があるが、その対策は?
- 自覚をしている。ケーススタディやシミュレーションをしている。経営を安定的なものにしていく。
- 工場の近隣住民から、悪臭がするとの苦情がでているそうだが対策は?
- 認識している。臭いの問題や騒音・光の問題が指摘されているが、夜間の操業を避けたり、外に光が出ないようにしたりと対策している。臭いについては、周辺環境などを考慮して断っている仕事もある。(ニンニクの加工)。
株主総会の感想
今回の株主総会は参加者数こそ少なかったものの、複数の株主から質問が出たことから、一定程度の関心を集める企業だと思われます。質疑応答の大半を常務取締役の上田氏が答えており、清水社長は典型的なサラリーマン社長だと感じました。
また、質疑にもありましたが、同社は、安定した業績であるものの、非常に株主還元が低く、今後アクティビストなどに目を付けられる可能性が大いにあるなと思いました。
同社の株主総会は、約1時間10分程と、長いものでした。 総会後、名鉄小牧ホテルから徒歩30分ほどにある「佐藤食品工業の本社・工場」を観に行きました。異臭は特に感じなかったものの、周囲は学校や住宅街であるため、今後も問題になる可能性もあるなと思いました。
筆頭株主の佐藤仁一氏が、同社の創業者であるため、経営陣ものらりくらりと少数株主をかわしていましたが、佐藤仁一氏が高齢であることからも、私自身、引き続き注視していきたい1社だと思っています。
