名寄せ(なよせ)

名寄せ』とは、名義を寄せるということです。ペイオフ関係で、具体的な例をあげてみます。

「仮に、山田太郎君(仮名)がいるとします。彼はA銀行のB支店に自分名義で400万円預金(普通預金)していました。また、A銀行のC支店にも自分名義で700万円預金(定期預金)していました。両方を合計して1,100万円の預金があります(…金持ちですねぇ)。しかし不幸なことにA銀行はつぶれてしまいました。

太郎君は、資産を分けて預けていたので安心だと思っていました。しかし名寄せを知らなかったために、1,100万円(預かり資産)-1,000万円(補償額)=100万円は保証されませんでした…。」(100万円がすべてなくなるというわけではありませんが、確実な補償がないということです。)

…ここで問題なのは、①山田君は、「1つの口座に1,000万円以上預けていないし、同じ銀行でも別々の支店(A・B)にあずけてあるから大丈夫」と安心していたこと、②「預け方が違う(普通預金・定期預金)から」と安心していたことです。名寄せは、同じ系列の金融機関で同一の名義であれば、すべて一緒に扱われてしまうのです。銀行同士が合併した際にも同じことがいえますので、十分注意してください。

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