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【花粉症対策関連株・銘柄まとめ】花粉症の製薬会社や対策用品は儲かる?市場規模や今後の見通しも解説
花粉症対策関連株は、花粉症の症状を和らげる医薬品やマスクをあつかう会社の株です。花粉症は国民の2人に1人以上がわずらっており、「国民病」とも称されます。主な症状は、くしゃみや鼻水、目の充血です。
症状を和らげるためにマスクの着用や鼻炎薬、目薬、点鼻薬などを使うことが多く、薬やマスクのメーカーや薬局が主な関連株として挙げられるでしょう。
この記事では、花粉症対策関連株にはどのような銘柄があるのか、今後どうなるのかを、株初心者向けにわかりやすく解説します。
花粉症の基礎知識
花粉症対策関連株を紹介する前に、花粉症に関する基礎知識を頭に入れておきましょう。
花粉症の主な症状と原因
花粉症の主な症状は、くしゃみや鼻水、目の充血です。スギやヒノキなどの花粉を吸い込んだり触れたりすることで、症状が引き起こされます。
花粉症の約7割を占めるスギ花粉症は、戦後に住宅建材用として植えた大量のスギの木が原因と考えられています。日本政府は花粉症を社会問題と捉え、10年後までにスギの人工林を約2割減らすとともに、花粉の飛散の予測や治療の普及などを進める方針です。
出典:林野庁 | 「発生源対策」について
近年は地球温暖化によってスギ花粉が舞いはじめる時期が年々早まり、そのぶん花粉の季節が長くなっています。2025年は、東京都で観測史上もっとも早い1月8日にシーズン初の飛散が確認されました。
花粉症の症状を和らげる方法
花粉症の症状を和らげる方法は、マスクの着用や鼻炎薬、目薬、点鼻薬を使うほか、免疫療法などがあります。免疫療法は、花粉の成分を注射や口から少しずつ取り入れて体を慣らしていく治療法です。また、花粉の飛散が多い日には外出を控えることも、効果的な花粉症対策と言えるでしょう。
花粉症対策関連株・銘柄一覧
花粉症対策関連株には、花粉症用の薬やマスクを販売するドラッグストア、花粉症用の薬を製造する医薬品メーカー、マスクを製造するマスク・不織布メーカー、花粉の飛散量を発信している天気情報会社などがあります。
それぞれ説明しますね。
ドラッグストア
まずは、花粉症用の市販薬やマスクなどの購入でお世話になるドラッグストアを見ていきましょう。今回はドラッグストア大手のマツキヨココカラ&カンパニー(3088)と、小型株のGenky DrugStores(9267)をピックアップしました。
医薬品メーカー
医薬品メーカーからは、キリンホールディングスの子会社で鼻炎薬を製造する協和キリン(4151)と日本たばこ産業(JT)の子会社で舌下免疫療法※1薬を製造する鳥居薬品(4551)、花粉症対策用の鼻炎薬や点眼・点鼻薬などを製造するロート製薬(4527)を紹介します。
※1 舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)とは、花粉などのアレルギーを引き起こす物質を舌の下に置いて毎日服用し、数年かけて鼻水・くしゃみなどの症状を減らしていく治療方法です。
マスク・不織布メーカー
マスク・不織布メーカーからは、マスクや紙オムツなどの衛生用品を製造するユニ・チャーム(8113)と、マスクに使われる不織布(繊維を織らずに固めて作る布)に強みを持つ東洋紡(3101)を取り上げます。
天気情報会社
天気情報会社からは、天気や地震といった情報だけでなく、花粉の飛散量に関する情報も発信しているウェザーニューズ(4825)を紹介します。
そのほか
そのほかの関連銘柄として、花粉をカットするメガネを開発したジンズホールディングス(3046)と、空気清浄機を販売するパナソニックホールディングス(6752)をピックアップしました。
| 銘柄名 (クリックタップで最新株価) |
事業内容 |
|---|---|
| マツキヨココカラ&カンパニー (3088) |
マツモトキヨシとココカラファインを中核とするドラッグストア大手。関東エリアを中心に全国に店舗を持つ。自社ブランド『matsukiyo』シリーズのマスクや鼻炎薬、点眼薬、点鼻薬を展開している。 |
| Genky DrugStores (9267) |
福井発のドラッグストア。東海・北陸を中心に「ゲンキー」を展開。コロナ禍では、福井県が県内の全世帯に配布したマスク購入券の指定店となったことが話題を呼んだ。プライベートブランドに力を入れる。 |
| ロート製薬 (4527) |
米メンソレータム社を買収した製薬会社。目薬などのアイケア製品が約2割。アレルギー対策ブランド『アルガード』の花粉症対策の鼻炎薬、点眼・点鼻薬、洗浄薬を展開している。 |
| 協和キリン (4151) |
バイオ医薬・抗体医薬の製薬会社で、キリンホールディングス(2503)の子会社。花粉症患者に病院で処方される抗アレルギー薬『アレロック』を製造販売している。アトピー性皮膚炎やぜんそくに使える新薬を開発中。 |
| 鳥居薬品 (4551) |
医療用医薬品メーカーで、日本たばこ産業(2914)の子会社。同社が開発した舌下免疫療法薬について、政府が利用者を50万人に倍増する計画を立てている。 |
| ユニ・チャーム (8113) |
衛生用品メーカー。日本のマスク市場で高いシェアを持つ。不織布や吸収体(水分を吸い取る樹脂)の技術を生かし、ベビー用品、生理用品や介護、ペット用の製品を作っている。海外売上比率は6割超でアジアに強い。 |
| 東洋紡 (3101) |
素材・繊維メーカー。医療用品や衛生用品の材料となる不織布や原料を作っている。使用済みのPETボトルから作る不織布を使った土木建築や自動車向けの資材、生活用資材なども提供。 |
| ウェザーニューズ (4825) |
世界最大の民間気象情報会社。気温や降雨などの天候と見通しについて、海運会社や一般ユーザー向けにスマホや動画で提供している。スギ・ヒノキの花粉の飛散状況と予報が7日先まで確認できる。 |
| ジンズホールディングス (3046) |
低価格路線のメガネチェーン。花粉を最大99%以上カットするメガネ『JINS PROTECT』が好評。顔にぴったりフィットするメガネフレームが、花粉・飛沫(ひまつ)が入り込むすき間を減らす仕組み。 |
| パナソニックホールディングス (6752) |
総合電機メーカー。空気中の花粉を取りのぞく空気清浄機や加湿器、エアコン、衣類乾燥除湿機を作っている。傘下のパナソニックホームズが、花粉対策のできる住宅の換気・空調システムを開発した。 |
花粉症関連株・銘柄の見通し
花粉症対策関連株の見通しを「良い・普通・悪い」で表すと、「良い」と言えます。その理由として、スギ花粉症に悩む人の増加が挙げられます。
花粉症の有病率は年々増加しており、2019年までの20年間でスギ花粉症の有病者数は約2.5倍に増えているのです。この傾向が続けば、花粉症関連市場の規模も大きくなるため、関連株にはプラスの影響が及ぶと考えられます。
出典:日本耳鼻咽頭科頭頸部外科学会 | 花粉症の治療法最前線
また、花粉症とは直接的に関係はありませんが、花粉症関連株は下の2点で業績に追い風が吹くでしょう。
花粉症関連株:その他の業績押し上げ要因
- インバウンド消費の増加が見込まれる
- 医療費が増加する見通しである
1つ目は、インバウンド消費の増加です。日本政府が2030年のインバウンド消費の目標として現在の2倍弱となる約15兆円を掲げていること、中国人観光客のビザを緩和することが、花粉症関連株に追い風になるとみられます。
外国人観光客には、日本の医薬品や衛生用品、化粧品が人気です。これらを製造するメーカーや販売するドラッグストアは、今後も業績を伸ばせるでしょう。
2つ目は、医療費の増加が挙げられます。日本では団塊の世代が後期高齢者入りしたため、医療費が今後ますますふくらむ見通しです。花粉症関連株である医薬品メーカーの業績にプラスの影響があると予想できます。
それでは、分野別に今後の見通しを説明しますね。
① ドラッグストア
花粉症に悩む人が年々増えており、ドラッグストアには追い風が吹いています。特に、鼻炎用の薬や目薬がよく売れる2~3月は、中国の大型連休「春節」と重なります。中国人観光客のビザ緩和もあり、インバウンド消費の増加という恩恵も受けられそうです。
また、ドラッグストア業界には統廃合が頻繁におこなわれてきた歴史があります。今後も同じような傾向が続くかもしれません。
② 医薬品メーカー
繰り返しの説明になりますが、花粉症に悩む人が増加しているため、花粉症用の薬を製造している医薬品メーカーは、今後も好調な業績が続くと考えられます。
協和キリン(4151)が提供する『アレロック』や久光製薬(4530)の『アレグラ』は病院でよく処方される鼻炎薬です。また、鳥居薬品(4551)の舌下免疫療法は、政府の支援で利用が進むと期待されています。
④ マスク・不織布メーカー
花粉症有病者の増加は、マスク・不織布メーカーの業績押し上げ要因になるでしょう。
ユニ・チャーム(8113)や卸会社のアズワン(7476)は医療機関や小売店、通販などにマスクを提供しています。マスクに使う不織布を作る東洋紡(3101)やハビックス(3895)などの中小型株の今後にも要注目です。
マスク・不織布メーカーは、中堅会社が多い特徴があります。海外メーカーとの競争に直面している点に注意が必要です。
⑤ 天気情報会社
天気情報会社にとっても、花粉症に悩む人の増加は追い風だと考えられます。
花粉は雨の日は少なく、晴れた日にたくさん飛びます。ウェザーニューズ(4825)とALiNKインターネット(7077)は空気中の花粉の飛散量について予報を出しています。花粉が飛ぶ量を教えてもらえれば、花粉が多い日には外出を控えたり洗濯物を部屋干しするなどの対応を取れますね。
⑥ 空気清浄機やエアコン
花粉症患者が増えると、空気清浄機やエアコンを製造するシャープ(6753)やパナソニックホールディングス(6752)などのメーカーや、家電量販店のヤマダホールディングス(9831)などの売上にもプラスです。
銘柄スカウターを使ってテーマ株・関連株を深掘りする方法
まとめ
花粉症に悩む人が増え続けており、仕事や勉強をさまたげる要因として社会問題になっています。日本政府は、今後30年で花粉の発生量を半分に減らす方針を掲げています。しかし、この実現には時間がかかるため、花粉症対策関連株には追い風の環境が続きそうです。
また、高齢化による医療費の増加や好調なインバウンドも後押しとなり、ドラッグストアや医薬品メーカーの売上には引き続き期待できるでしょう。
今回、花粉症対策関連として取り上げたドラッグストア業界には、統廃合が頻繁におこなわれてきた経緯があります。また、マスクに使う不織布を作るメーカーには中堅会社が多く、海外との競争に直面しています。こういった事情を考えると、花粉症対策関連株の統廃合が進む可能性もありそうです。







