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【ペット関連株】今後(2023年)の見通しはどうなる?わかりやすく解説

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2023年8月10日

ペット関連株とは、ペットに関わるモノ・サービスを扱う会社の株です。具体的には、ペットや関連商品を扱う卸・小売業者、医療サービスや保険を提供する会社などの株があげられます。

ペットとの共生がより一層深まる現代。愛犬や愛猫との日常が、多くの家庭にとって欠かせないものとなっています。

ペット愛が強まる動きは、ペット関連のビジネスや株価にも大きな影響を与えており、ペット関連株が今後どのような動きを見せるのか気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、ペット関連の市場動向から見通しまで、ペット関連株についてわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてください。

ペット関連の市場規模は伸びている

国内のペットの飼育数は頭打ちですが、矢野経済研究所の調べでは、ペット関連市場の規模は2021年の1兆7,187億円から2024年には1兆8,370億円に達すると見込んでいます。

ペット関連市場の規模

出典:ペットビジネスに関する調査を実施(2022年)|矢野経済研究所

つまり、ペットの数が増えない中、ペット一頭あたりにかけるお金が増えていく傾向にあるということです。

ペットケア用品を提供するユニ・チャーム(8113)は、ペットを「パートナー・アニマル」と呼んでいます。ペットの葬儀事業を手がけるサンセルモ(未上場)の調査によれば、回答者の72.9%がペットは家族と同等であると答え、およそ2人に1人が飼育にあたり「人と同じように扱う」ことを意識していました※1

※1 参考:【プレスリリース】ペットの家族化に対する意識調査(サンセルモ)

また、お金をかけることをいとわないモノ・サービスの筆頭にペットフード、次に医療費、そして衛生用品をあげています。

こうしたペットの家族化・パートナー化を背景に、お金を惜しまない飼い主が今後も関連市場の成長を支えていくことになりそうです。

関連株・銘柄一覧

ペット関連株を4つの分野からピックアップしました。

① ペット(生体)およびペット関連商品の卸・小売

ペットフードはペット関連支出の約3割を占めており、高級化・健康志向が高まっています。

飼料メーカーのフィード・ワン(2060)、ペット用品の卸を営むあらた(2733)エコートレーディング(7427)、ペット関連が好調なトイレタリー大手のユニ・チャーム(8113)をピックアップしました。

また、ペット用ヘルスケア商品をWEB販売するペットゴー(7140)、ペット(生体)や関連商品・サービスを広く扱うホームセンター大手のコーナン(7516)も取り上げています。

② ペットの医療

動物病院代はペット関連支出の約3割を占めています。室内飼いによる長寿化でペットの病気が増える傾向にあり、医療のニーズは底堅いでしょう。

動物用の創薬ベンチャーであるラクオリア創薬(4579)と、ペットの高度医療を提供する日本動物高度医療センター(6039)をピックアップしました。

③ ペット保険

ペット保険からは、アニコムホールディングス(8715)をピックアップしています。

④ ペットのマイクロチップ

2022年6月から、新しく飼う犬・猫にマイクロチップの装着が義務付けられました。NITTOKU(6145)は国産マイクロチップを製造・販売しています。

銘柄名
クリックタップで最新株価)
事業内容
フィード・ワン(2060) 配合飼料メーカー。畜産・水産物の仕入や販売もおこなう。飼料は畜産向けがメインだが、ウサギやハムスター、カメ、ニワトリなどの小動物用のペットフードも提供している。
あらた(2733) 化粧品・日用品・家庭用品・ペット用品の大手卸。ドラッグストアが卸先の約半分を占めている。売上の約2割がペット用品。ペット関連商品卸大手のジャペル社を子会社に持つ。
ラクオリア創薬(4579) 創薬ベンチャー。前身はファイザー日本法人の中央研究所。犬猫用の新薬を日米欧で発売。製薬会社との共同研究に多数の実績。2018年には名古屋大学に「ラクオリア創薬産学協同研究センター」を設立。
日本動物高度医療センター(6039) 犬・猫向けの高度医療をおこなう二次診療機関を川崎、東京、名古屋、大阪の4か所に構える。傘下のグループ会社において、動物健診センター、酸素ハウスのレンタル、アプリと連動する犬猫用活動量計の事業を展開。
NITTOKU(6145) 機械メーカー。巻線機(金属線を巻き付けて作るコイル製品の製造機器)及び関連機器が主力製品。旧社名は日特エンジニアリング。ペット用のマイクロチップの製造・販売を手がけている。
ペットゴー(7140) ペット用ヘルスケア商品のネット販売に特化。楽天、アマゾン、ヤフーショッピングなどに出店。犬猫用食事療法食や総合栄養食、サプリメント、ペットシートなどのケア用品を扱う。
エコートレーディング(7427) ペットフード・ペット用品の卸売事業が中心。傘下のグループ会社で動物看護師などの人材教育、ペット関連商品の開発、ペットショップ店舗の開発やペット総合情報サイト「PETPET」の運営事業を展開。
コーナン商事(7516) ホームセンター「コーナン」で知られる小売・卸売事業者。ペット(生体)や関連商品を販売するほか、犬のトリミング、ペットホテル、動物診療、しつけ教室などを提供している。
ユニ・チャーム(8113) トイレタリー大手。衛生用品やペットケア用品の製造販売をおこなう。海外売上高比率は7割弱でアジアに強い。ペットケア用品は売上の14%を占める
アニコムホールディングス(8715) ペット保険のアニコム損害保険を中心にペット関連の総合サービスを展開。動物病院向けのカルテ管理システムや先進医療研究所、ペット生体の国内最大級のマッチングサービス「みんなのブリーダー」などを事業展開。

ペット関連株・銘柄の見通し

ペット関連株の見通しを「良い・普通・悪い」で表すと、「良い」と言えます。ペットを家族の一員と考える飼い主が増え、ペットにお金をかけるようになっているからです。

ペット関連株の見通しが良い理由を3つに分けて紹介します。

それぞれ、かんたんに解説します。

① 室内飼いの定着

猫だけでなく、犬も8割超が主に室内で飼われています※2

※2 参考:令和4年 全国犬猫飼育実態調査(一般社団法人ペットフード協会)

おやつの「ちゅ~る」で知られるいなば食品(未上場)によれば、おやつはキャットフードの2割を占めています。また、トイレタリー大手のユニ・チャーム(8113)では、排泄対策などのペットケア商品が好調です。

ペットと室内で過ごす時間が長くなり、おやつや消臭グッズの販売が伸びています。

② ペットフードの高級化・高額化

矢野経済研究所によると、犬の飼育数が減る一方で、ドックフードの売上は横ばいとなっています。飼い主がより高額な商品を買うようになり、プレミアムフードが売れているのです※3

※3 参考:ペットビジネスに関する調査を実施(2022年)(矢野経済研究所)

③ ペットの長寿化

室内飼いが増え、ケガや感染症で命を落とすことが少なくなり、ペットが長寿化しています。長寿化とともに老化による病気が増え、シニア向けのフードや動物医療へのニーズが高いです

ラクオリア創薬(4579)は、高齢犬がかかりやすい関節炎の新薬の販売を伸ばしています。

いま注目されている新薬は、AIM医学研究所(未上場)が開発中の猫の腎臓病の治療薬です。猫はもともと腎臓の働きが悪く、シニア猫の多くが腎臓病を抱えています。開発に成功すれば、猫の寿命を現在の2倍に伸ばせる可能性もあるそうです。

【注意点】ペットの飼育数減少と飼育意欲の低下

ペット関連株の見通しは概ね良いですが、ペットの飼育数減少と飼育意欲が低下している点は注意が必要です。

コロナ禍では在宅時間が増えて一時的にペットに注目が集まりましたが、ペットフード協会の2022年の調査によれば飼育数が減り飼育意欲も低下しています。特に子供のいない20~30代女性の減少幅が大きいです。

この理由としては、社会険料の値上げなどで手取りが減っていたところに物価高が家計を直撃し、人々の生活に余裕がなくなったことなどが考えられます。賃上げの動きが広がり家計が回復するまでは、まだしばらく時間がかかりそうです。

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まとめ

ペット関連株の先行きは明るいでしょう。室内飼いの定着でペットが家族化・パートナー化し、飼い主が高級・高額なモノ・サービスを求めるようになっているからです。

プレミアムフードやおやつ、シニアペットに対応した健康フードなどの売上が好調です。猫の寿命を劇的に伸ばすという腎臓病の新薬開発にも期待が高まります。一方で、ペットの飼育意欲がしぼみ、飼育数が伸び悩んでいる点は気がかりです。

ペット関連株を検討する際は、家計に影響する物価や賃上げの状況、ペットブームなどの社会の動向に広く目を配るとよいでしょう。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会検定会員補を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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