三菱UFJ投信のeMAXIS(イーマクシス)について取材しました!
Q.新興国債券・リートは、なぜ設定されていないのですか?
大久保さん : それはeMAXISシリーズ設定時に、当社の新興国債券・リートの運用体制が整っていなかったためです。あたりまえですが、投資家のみなさんには「当社がしっかりとした体制で運用ができるファンドしか提供してはいけない」と考えています。ですから、この2つのファンドを無理に設定しませんでした。
しかし、国内リート以外の7本については、年金向けのファンドや、既存の公募投信(みなさんが証券会社などで買える投資信託)用にマザーファンドで運用していましたので設定しました。国内リートにつきましては、運用はしていませんでしたが、以前から設定と同時に運用を開始できる体制を整えていましたので、提供させていただいております。(取材当時は新興国債券はありませんでしたが、その後、設定されて、商品ラインナップは充実しています)
かえる : 運用会社の商品設定の方針として、機械的に運用するインデックスファンドといえども、しっかりとした運用、例えば「トラッキングエラー(日経平均などの株価指数とのズレ)を少なくする」、「効率的な運用をして売買コストが余分に掛からないようにする」といった運用ができれなければ、商品の設定はしないそうです。だから新興国債券・リート※のインデックスファンドがなかったのですね。
このお話をうかがって個人的に感じたことは、投資家のみなさんを大事にする姿勢(しっかりとした商品理念)を持っている運用会社だなということです。購入できるファンドが多いに越したことはないですが、「安心して買えるファンドしか置いてない」ということで、個人投資家のみなさんとしては、逆にうれしいことではないでしょうか。しかし、どうやらそんなわずかな不満(?)もスグになくなりそうです♪
※簡単に言いますと投資信託の不動産です。投資信託の多くは株式で運用されていますが、リートは土地不動産の賃貸料や土地の売買益で運用されています。
大久保さん : 実は今、新しいファンドの設定を検討しています。一応、オーソドックスな商品からそろえようかと考えておりますが、それは当社の考えであって、個人投資家のみなさんは、もしかすると違う商品を期待されておられるかもしれません。
そこで、「みなさんが本当に望んでいる商品は何なのか?」をお聞きしたいと思い、現在サイト上でアンケートを取らせていただきました。当社が運用できうるファンドの中から”あったら便利”というインデックスファンドを選んでお答え頂くものでした。得票が多かったファンドが必ず設定されるとは限りませんが、今後の商品設定の参考にさせていただきたいと思っています。
かえる : みなさん今回のレポートはどうでしたでしょうか?
わずかな時間しかお話しを聞けませんでしたが、三菱UFJ投信のeMAXISシリーズに対する、自信と熱意がハッキリと伝わって来ました!
ちなみに、eMAXISのよさは、コストに厳しい投信ブロガーさん達にも大いに評価されています。 2010年1月に行われました、第3回「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2009」では、第2位 eMAXIS 新興国株式インデックス、第5位 eMAXIS 先進国株式インデックスの2本がランクインしています。
設定されてあまり日が経っていなかったので、ランクインはないのかもと思っていましたが、ブロガーミーティングなどで"積極的な会社の姿勢"や"低い信託報酬"の話題が広まり、それが高評価され受賞となったようです。ちなみに、この受賞でeMAXISシリーズの積立ての申込みはかなりふえたそうですよ(笑)
そしてこの受賞で、社内ではさらに気合いが入ったそうです!申込みをした個人投資家のみなさんの多くは、何千本とある投資信託から、コストが安いことをブログや書籍などで知り、eMAXISにたどりついたかと思います(たまたま三菱UFJ投信のサイトに訪れ見つけた方は少ないのではないでしょうか)。
これを将来、eMAXISと言うブランドの中から欲しいファンドを選ぶ。つまり『よい投資信託=eMAXIS(ブランド化)』というようにしたいそうです。
この熱い想いをぜひみなさんにお伝えしなければと思い、私はこのレポートを作成することを決めました!これからも、eMAXISシリーズから目が離せないですね♪
最後に、ここまで貴重な時間をさいてレポートに目を通してくださったみなさんと、いきなりの取材申込みにも関わらず、お忙しいなか快諾していただきました、三菱UFJ投信の大久保さんに感謝の意を述べて、このレポートを終わりとさせていただきます。
本当にありがとうございました。