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【IRTV 7062】フレアス/昨年比で業績は回復するも、第3Q及び第4Qで新型コロナウイルス及びインフルエンザウイルスの影響を受ける

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2024年5月28日

フレアス(7062)代表の澤登様(さわのぼり)が、2024年3月期通期決算についてIRTV※1で解説しています。

※1 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。

この記事は、IRTVの動画内容を書き起こししたものです。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!

(出典:IRTV for YouTube

2024年3月期決算概要

フレアス(7062)代表取締役社長の澤登です。只今より、2024年3月期決算について説明します。まずは決算概要ですが、昨年比で業績が回復したものの、第3クォーターと第4クォーターにおいては新型コロナウイルスおよびインフルエンザウイルスの影響を受けました。

<2024年3月期決算説明資料①>

2024年12月期 第1四半期決算説明資料

(出典:2024年3月期決算説明資料[PDF])

決算のポイント

決算概況について説明します。売上高が前期比24.6%増の57億1000万円と伸びたほか、営業利益は1億1000万円と前年から大きく増えました。

この期の取り組みは3つあります。1つ目は、マッサージ事業において高頻度でサービス提供の推進を継続しつつ、営業力強化に注力したことです。2つ目は、フランチャイズ加盟店開発です。新規事業を検討中の法人への営業活動を強化しました。3つ目は、2023年12月に神奈川県相模原市の元橋本に施設を開設したことです。こちらは順調に稼働しています。

拠点数について説明します。在宅マッサージは382拠点から413拠点に増えました。一方で、訪問看護は7拠点、訪問介護は2拠点のままです。看多機(看護小規模多機能型居宅介護施設)は5拠点から8拠点に、ホスピス施設は1拠点から3拠点に増加しました。

<2024年3月期決算説明資料②>

2024年12月期 第1四半期決算説明資料

(出典:2024年3月期決算説明資料[PDF])

2024年3月期決算の概要

下のスライドは、売上等の係数表です。売上高は45億8400万円から57億1000万円(前期比24.6%増)に大きく伸長しました。営業利益は1400万円から1億1000万円に増加しています。

<2024年3月期決算説明資料③>

2024年12月期 第1四半期決算説明資料

(出典:2024年3月期決算説明資料[PDF])

四半期別業績推移

四半期別の業績推移は、下のスライドのようになっています。

<2024年3月期決算説明資料④>

2024年12月期 第1四半期決算説明資料

(出典:2024年3月期決算説明資料[PDF])

2024年3月期 営業利益増減要因(前年同期比)

下のスライドは営業利益の増減要因になります。

<2024年3月期決算説明資料⑤>

2024年12月期 第1四半期決算説明資料

(出典:2024年3月期決算説明資料[PDF])

2024年3月期決算(セグメント)

続いて、セグメントごとの決算数値について説明します。

<2024年3月期決算説明資料⑥>

2024年12月期 第1四半期決算説明資料

(出典:2024年3月期決算説明資料[PDF])

マッサージ直営店の売上高は、32億3500万円から35億2500万円(前期比8.9%増)と伸びました。

マッサージフランチャイズの売上高は、7億600万円から8億8900万円(前期比25.9%増)と大きく増加しています。

施設系介護サービスの売上高は、1億9900万円から8億7800万円へと大きく伸長しました。

主に訪問看護をおこなうその他事業の売上高は、4億4200万円から4億1600万円(前期比5.9%減)に落ちこみました。営業利益は先ほど申し上げたとおりです。

セグメント利益について説明します。マッサージ直営の利益は、7億7000万円から9億9900万円(前期比29.7%増)に増えました。

マッサージフランチャイズの利益は、2億1400万円から2億2400万円(前期比4.9%増)に増えました。

一方、施設系介護サービスの利益は、1億7900万円の赤字から2億8500万円の赤字と、マイナスを増やす結果になりました。売上高を大きく伸ばしたものの、投資フェーズにあるためこのような結果になりました。

その他事業の利益は、前年は0と収支トントンでしたが、2024年3月期は2100万円のプラスと利益を出すことができました。以上が前年度の決算となります。

ここまで説明したことをグラフにすると、下のスライドのようになります。

<2024年3月期決算説明資料⑦>

2024年12月期 第1四半期決算説明資料

(出典:2024年3月期決算説明資料[PDF])

KPI:マッサージ直営事業 累計利用者数 推移

祖業であるマッサージ直営事業の累計利用者数の推移を見ると、2023年3月期の8万8765名から利用者数が大きく増え、2024年3月期には9万9344人となりました。

<2024年3月期決算説明資料⑧>

2024年12月期 第1四半期決算説明資料

(出典:2024年3月期決算説明資料[PDF])

KPI:マッサージ直営事業 利用者1人あたりの月間利用回数

マッサージ利用者1人あたりの月間利用回数は、2023年3月期の7.4回に対して2024年3月期は7.3回となっており、ほとんど変わっていません。

<2024年3月期決算説明資料⑨>

2024年12月期 第1四半期決算説明資料

(出典:2024年3月期決算説明資料[PDF])

KPI:マッサージ直営事業 施術者1人あたりの1日の施術回数推移

マッサージ師1人あたりの1日の施術回数は、2023年3月期の9.8回に対して2024年3月期は10.3回と増加しており、生産性を高めることができました。

<2024年3月期決算説明資料⑩>

2024年12月期 第1四半期決算説明資料

(出典:2024年3月期決算説明資料[PDF])

KPI:施設系介護サービス事業 稼働率

新規事業のホスピスの月間延べ利用者数および入居可能数の推移について説明します。我々は「稼働率」と呼んでおり、8月時点で99.3%と100%に近い数字だったことにご注目ください。

<2024年3月期決算説明資料⑪>

2024年12月期 第1四半期決算説明資料

(出典:2024年3月期決算説明資料[PDF])

第1号店の稼働は非常に好調でした。第2号店は静岡県の県立美術館前に開設しました。これによって9月の稼働率は75.8%と下がったものの、すぐに回復しています。

12月には元橋本を開設しました。これによって稼働率が一瞬下がったものの、全体としては稼働率がすぐに回復しています。一旦回復した後は稼働率を保っている点が、当社ホスピス事業の特徴です。この高い稼働率を今後も維持していきます。

KPI:看護小規模多機能型居宅介護事業 稼働率

もう1つの施設である、看護小規模多機能型居宅介護事業(看多機)の稼働率について説明します。こちらは稼働率が70%台のところが多く、まだ十分ではないというのが我々の正直な認識です。

新規事業所を開設した影響で稼働率が59.8%に低下したり、12月に開設した元橋本では65%になったりしますが、おしなべて70%前後で推移しています。こちらはまだ改善の余地があると認識しています。

<2024年3月期決算説明資料⑫>

2024年12月期 第1四半期決算説明資料

(出典:2024年3月期決算説明資料[PDF])

2024年3月期 拠点数

拠点数の推移についての詳細です。先ほどマッサージ事業が382拠点から413拠点に増えたとお伝えしました。内訳としては、直営店が83拠点から85拠点へと2拠点増加、フランチャイズ加盟店が299拠点から328拠点へと29拠点増加となっています。

訪問看護は7拠点、訪問介護も2拠点から変わっていません。看多機は5拠点から8拠点へと増加し、ホスピスは1拠点から3拠点に増加しました。

グループ全体では、397拠点から433拠点になりました。右隣には今期の計画を書いており、グループ全体で455拠点に増やすことを計画しています。

<2024年3月期決算説明資料⑬>

2024年12月期 第1四半期決算説明資料

(出典:2024年3月期決算説明資料[PDF])

バランスシートの状況

下のスライドは、バランスシートの状況を表したものです。特筆すべき点は自己資本比率で、直近で28.4%に低下しました。赤字経営ではないため、通常であれば自己資本比率は下がりません。自己資本比率の低下は、総資産が増えたことが原因です。

総資産が増えた理由は、施設を建設しているためです。このため、自己資本比率が相対的に下がりますが、我々はまだ健全な範囲だと認識しています。

<2024年3月期決算説明資料⑭>

2024年12月期 第1四半期決算説明資料

(出典:2024年3月期決算説明資料[PDF])

2025年3月期見通し

2025年3月期(今期)の決算見通しに関して、事業領域の考え方を再度説明します。我々が対象としているのは、在宅療養や介護の現場において、重度の方や医療依存度の高い方です。我々のフィールドは在宅分野で、医療依存度が高く終末期に近い、もしくは車椅子や寝たきりなどの要介護度が高い方を対象としています。

<2024年3月期決算説明資料⑮>

2024年12月期 第1四半期決算説明資料

(出典:2024年3月期決算説明資料[PDF])

2025年3月期 通期 決算予想

2025年3月期の通期決算予想を説明します。マッサージ直営事業とマッサージフランチャイズ事業においては、施設開発・増加などで増収増益を見込んでいます。また、施設系介護サービス事業でも増収増益を予想しています。

全社の売上高について、前期は57億1000万円でしたが、今期は80億6200万円と(前期比41.2%増)大幅に伸ばす計画です。全社の営業利益については、前期の1億1000万円に対し、今期は2億円(前期比81.2%増)を見込んでいます。

<2024年3月期決算説明資料⑯>

2024年12月期 第1四半期決算説明資料

(出典:2024年3月期決算説明資料[PDF])

2025年3月期 通期 セグメント別決算予想

2025年3月期のセグメント別決算予想について説明します。マッサージ直営店の売上高について、前期は32億3500万円でしたが今期は39億円(前期比10.6%増)を見込んでいます。マッサージフランチャイズの売上高は、前期は8億8900万円でしたが今期は11億7300万円(前期比31.9%増)を予想しています。

施設系介護サービスの売上高については、前期の8億7800万円に対して今期は25億5300万円(前期比190.6%増)と、大幅増を見込んでいます。その他の訪問看護等の売上高は、前期の4億1600万円に対して今期は4億3600万円(前期比4.6%増)を予想しています。

<2024年3月期決算説明資料⑰>

2024年12月期 第1四半期決算説明資料

(出典:2024年3月期決算説明資料[PDF])

セグメント別の営業利益について説明します。マッサージ直営事業は、新型コロナの影響力が弱まったことから利用者の再開や増加を見込み、増収増益を予想しました。マッサージフランチャイズ事業では、加盟店の支援体制強化により増収増益を見込んでいます。施設系介護サービス事業でも、増収増益を予想しています。

数字について説明します。マッサージ直営店の営業利益は、前期の9億9900万円に対して今期は12億5200万円(前期比25.3%増)を予想しています。マッサージフランチャイズの営業利益は、前期の2億2400万円に対して今期は3億5900万円(前期比60.1%増)を見込んでいます。

また、施設系介護サービスの営業利益は、前期の2億8500万円の赤字に対し今期は2億7000万円の赤字としています。その他事業の訪問看護等の営業利益は、前年の2100万円に対して今期は2600万円(前期比22.1%増)を予想しています。以上がセグメント別の決算予想です。

今期の業績予想に関する説明は以上となります。別途、当社の中期経営計画がありますので、こちらの資料で3年間の計画をご覧ください。今期は日本の在宅医療事情を明るくするという当社のビジョンを大きく一歩前進させる1年だと考えています。今後ともご支援をいただけますと幸いです。

本日はありがとうございました。

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ディスクレーマー

当記事では、筆者独自の見解を述べることがありますが、証券およびその他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的ではなく証券およびその他の金融商品に関する助言や推奨をするものではありません。また、個別企業の業績予想や株価予想、投資推奨を提供する予定はありません。投資判断等は、自己責任でお願いいたします。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

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