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【IRTV 3475】グッドコムアセット/パイプラインは充実し、2024年10月期の業績は過去最高収益を予想

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2024年2月19日

グッドコムアセット(3475)の長嶋社長が、2023年10月期通期決算についてIRTV※1で解説しています。

※1 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。

この記事は、IRTVの動画内容を書き起こししたものです。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!

(出典:IRTV for YouTube

2023年10月期通期決算

グッドコムアセットの長嶋です。事業内容や決算について説明します。よろしくお願いします。

2023年10月末で、823億円相当の仕入が完了しています。その理由は、当社の仕入は「オフバランス・スキーム」を採用しているためです。

オフバランス・スキームは後ほど説明しますが、手付金※2のみで仕入契約が可能となるスキームです。手付金を総額の3%と仮定すると、右の表のとおり、前渡金※3を33倍にすることで仕入実績がわかるようになっており、仕入総額は約823億円相当となります。

※2 手付金(てつけきん)とは、不動産取引の売買契約に際し、契約成立の証拠として買主から売主に支払うお金を指します。
※3 前渡金(まえわたしきん)とは、商品などを受け取る前に、購入代金の一部を手付金として支払う場合に使う勘定科目です。

<823億円相当にあたる物件を確保>

823億円相当にあたる物件を確保

(出典:グッドコムアセット FY2023 Presentation Material[PDF])

このオフバランス・スキームをおこなわない場合は、有利子負債716億円程度と、仕入と同程度必要となりますが、このスキームによって実際の仕入総額よりも有利子負債を抑えることが可能となっています。

パイプライン※4は充実しており、バルク販売※5をやめ、1棟単位で販売します。

※4 パイプラインとは、グッドコムアセットが仕入を決定している今後の販売物件を指します。
※5 バルク販売とは、複数棟のマンションをまとめて販売することを指します。

オフバランス・スキーム

当社独自のオフバランス・スキームを説明します。建設会社が土地を取得し、当社と仕入契約をします。当社は、仕入契約時に手付金のみを支払うことで、仕入が完了します。

<オフバランス・スキーム>

オフバランス・スキーム

(出典:グッドコムアセット FY2023 Presentation Material[PDF])

マンションが竣工し、引渡しを受けるまで、土地代金や建築代金、借入金利など、物件開発に係る一切の費用負担をしないで済みます。

また、2~3年資金が寝てしまうことがないため、資金回収期間が短く、高い資金効率を実現できます。有効な財務体質を維持することができるため、他社よりも多くの仕入が可能で、業績拡大スピード、すなわち成長を加速することができます。

パイプラインの状況

パイプラインの状況は、大型の物件を仕入れることで、建築資材の価格高騰を圧縮するよう取り組んでいます。2023年10月期は、46棟3,408戸の仕入をおこなっており、20億円以上の大型物件の仕入を増やしています。

<パイプラインの状況>

パイプラインの状況

(出典:グッドコムアセット FY2023 Presentation Material[PDF])

大型化することで、例えば同じ戸数の仕入でも、棟数が少ないほど、現場監理などの人件費が削減できます。また、浴槽やトイレなどの設備も一括で仕入れることで、コストを削減することが可能になります。

中長期成長イメージ

(下のスライドは)当社グループの中長期の成長イメージです。REIT※6(以下、リート)事業への物件供給により、運用資産規模を拡大し、主力事業として成長させていきます。2030年10月期には、売上高6,000億円営業利益600億円を達成したいと考えています。

※6 REIT(リート)とは、投資家から集めたお金で不動産に投資をおこない、そこから得られる賃料収入や不動産の売買益を投資家に分配する金融商品です。

<中長期成長イメージ>

中長期成長イメージ

(出典:グッドコムアセット FY2023 Presentation Material[PDF])

2023年10月期の売上高は、約400億円規模の物件売却が期ずれ※7したため、221億円となりました。そのため、2024年10月期の売上高の業績予想は、前期比221%増の713億円としています。

※7 期ずれとは、今期に計上する予定だった売上や経費が、前期や翌期にずれることを指します。

<売上高の実績と予想>

売上高の実績と予想

(出典:グッドコムアセット FY2023 Presentation Material[PDF])

2023年10月期の営業利益は、21億円となりました。2024年10月期の営業利益の業績予想は、前期比149%増の53億円としています。

<営業利益の実績と予想>

営業利益の実績と予想

(出典:グッドコムアセット FY2023 Presentation Material[PDF])

私募ファンド及び私募リート 運用資産の拡大

私募ファンド※8及び私募リート※9の運用資産規模の推移目標です。まずは、50億円から100億円規模の私募ファンドから開始し、徐々に運用資産を拡大させ、将来的には私募リートを組成したいと考えております。

※8 私募(しぼ)ファンドとは、特定または少数の投資家に限定して不動産投資をおこなうファンドを指します。
※9 私募リートとは、取引所に上場していないリートを指します。

<私募ファンド及び私募リート 運用資産の拡大>

私募ファンド及び私募リート 運用資産の拡大

(出典:グッドコムアセット FY2023 Presentation Material[PDF])

株主還元(配当推移)

配当は7期連続で増配しており、2023年10月期は、期ずれによる一時的な業績未達であるため、当初予想の35円を据え置いています。

2024年10月期については、1円増配の36円を予定しています。純資産配当率※10は、高い配当水準によって、上場会社の平均を大幅に上回って推移しています。

※10 純資産配当率は別名「DOE(Dividend on Equity)」とも呼ばれ、純資産に対してどれだけの配当を支払っているかを示す指標です。

<株主還元(配当推移)>

株主還元(配当推移)

(出典:グッドコムアセット FY2023 Presentation Material[PDF])

最後に

今期は確実に業績予想を達成するため、再度全社一丸となって邁進して参りますので、引き続き応援していただけますと幸いです。

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IRTVでは、このほかにも上場企業の経営者との対談動画をアップしています。企業の事業内容はもちろん、今後の成長戦略を読み解くヒントがたくさん散りばめられているので、個人投資家のみなさまにぜひご覧いただきたいメディアです!

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ディスクレーマー

当記事では、筆者独自の見解を述べることがありますが、証券およびその他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的ではなく証券およびその他の金融商品に関する助言や推奨をするものではありません。また、個別企業の業績予想や株価予想、投資推奨を提供する予定はありません。投資判断等は、自己責任でお願いいたします。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。当サイトを見て、少しでも“勉強になった”と思っていただければ幸いです。

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