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【IRTV 9218】メンタルヘルステクノロジーズ/第1四半期は概ね計画通りの立ち上がり
メンタルヘルステクノロジーズ(9218)社長の刀禰(とね)様が、2024年12月期 第1四半期決算についてIRTV※1で解説しています。
※1 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。
この記事は、IRTVの動画内容を書き起こししたものです。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!
(出典:IRTV for YouTube)
2024年12月期 第1四半期決算
私、刀禰より、メンタルヘルステクノロジーズ(9218)の2024年12月期第1クォーター決算発表について説明いたします。
2024年12月期 第1四半期決算の概要
第1クォーターの実績について説明します。先般から皆様に開示したとおり、タスクフォース社の売上が寄与しはじめています。
一方、第1クォーターに関しては、株式関連の報酬の費用計上に加え、タスクフォース社の買収費用が大きく計上されたことにより、クォーターで見ると今回は赤字となりました。
下の表で「調整後営業利益」を開示しており、こちらは9000万円となっています。一時的な費用がなければ、しっかりと黒字を達成できていました。今回は必要な投資だったとご理解ください。
<2024年12月期 第1四半期決算説明資料①>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
セグメント情報サマリー
セグメントごとの業績についてご説明します。メンタルヘルスソリューション事業(以下、MHS事業)は順調に推移しており、利益率も前期の第1クォーターと比べて大きく改善してきています。今後も利益率の改善が進んでいくでしょう。
メディカルワークシフト事業(以下、MWS事業)の業績は、1か月分だけ計上されています。逆に言うと、2500万円程度の利益が残り9か月間に寄与していきます。
<2024年12月期 第1四半期決算説明資料②>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
連結決算ハイライト
決算のサマリーをご説明します。MHS事業は引き続き順調に推移しています。またMWS事業は、3月にグループインしてからPMI※2が順調にスタートしました。
※2 PMIとは、Post Merger Integrationの頭文字を取ったものです。M&A後の統合効果を最大化するための統合プロセスを指します。具体的には、経営統合、業務統合、意識統合の3段階で構成されています。
メディカルキャリア支援事業(以下、MCS事業)について説明します。昨年の第1クォーターはコロナ関連の売上を1億円以上計上したため、非常に大きな利益を出すことができました。
今期はその分の売上がなくなったものの、おおむね予算どおりに進捗しており、第2クォーター以降に徐々に計上されていきます。季節性が大きくなっており、第2クォーターが第1クォーターと同じくらいになるとは考えていません。
<2024年12月期 第1四半期決算説明資料③>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
通期予想に対する進捗
通期予想に対する各事業の進捗具合を説明します。MHS事業について、今回は受注状況も開示しています。4月以降にはじまる案件ですが、エンタープライズ(大企業)は22件、SMB(中堅・中小企業)は110件以上の契約手続きが完了しました。
昨年4月からはじまった株主との連携が、かなり順調に推移しています。今後の第3クォーター、第4クォーター、もしくは来年に向けて、アライアンス関連のマーケティングが機能しています。
<2024年12月期 第1四半期決算説明資料④>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
MWS事業は、主なKPIの開示を社内でしっかりと精査したうえで、第2クォーター以降にあらためて皆様に開示したいと考えています。
MCS事業に関しては、今年の4月から医師の働き方改革が施行されていくなか、非常にむずかしい局面にあると実感しているところです。
我々としては単純なエージェント事業のほかに、一工夫も二工夫もして再現性の高いビジネスモデルを構築していかなければならないフェーズに差し掛かっていると認識しています。
MCS事業の意義については、MHS事業における産業医や精神科の先生方を能動的に集められる部隊として、この事業部自体を失くす方向性は今のところ考えていません。しかしながら、働き方改革の影響が小さくないことを皆様にお伝えします。
セグメント別売上高推移
第1クォーターごとの推移です。今期からMWS事業が加わります。
<2024年12月期 第1四半期決算説明資料⑤>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
四半期毎の連結営業利益推移イメージ
3月に開示したとおり、今年の第1、第2クォーターは累計で赤字、第3、第4クォーターの下期偏重の利益計画になっています。ここに関しては、我々が中計で示したことを達成するために必要な投資であることをご理解いただきたいです。
<2024年12月期 第1四半期決算説明資料⑥>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
第1四半期 調整後営業利益の分解
下のスライドは、第1四半期の利益構造について分解したものです。予算よりはおおむね2000万円ほど伸びており、順調に推移しています。
<2024年12月期 第1四半期決算説明資料⑦>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
第1四半期に発生した一時的費用の分析
有償ストックオプションと、タスクフォース社の買収に関わる一時的費用に関しての予算に対する結果を示したものです。おおむね予算どおりでした。
<2024年12月期 第1四半期決算説明資料⑮>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
MCS事業の前年同期間との差分
あらためて、MCS事業について説明します。昨年はコロナワクチン関連が非常に大きなウエートを占めており、今年はそれが剥落しました。しかし、おおむね予算どおりに進捗しています。
昨年はそれなりの利益を出していましたが、今期は当初から利益が減ることを想定していました。そのうえで、通常の人材紹介業で売上と利益を作っていこうというのが基本的なスタンスです。売上があまりにも小さくなったため、皆様は心配されるかもしれませんが、こちらも計画どおりです。
<2024年12月期 第1四半期決算説明資料⑧>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
セグメント別売上高進捗率
第1クォーターの売上は予算どおりでした。MWS事業のタスクフォース社は、第2クォーター以降に組み込まれていきます。
<2024年12月期 第1四半期決算説明資料⑨>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
連結ベースの従業員数の推移
続いて、人員の推移をご説明します。MWS事業の人員が増えていますが、これはタスクフォース社の人員が加わったためです。
<2024年12月期 第1四半期決算説明資料⑩>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
メンタルヘルスソリューションズ事業
MHS事業について、もう少し詳細に説明いたします。下のスライドに載っているものが主なKPIです。1月から3月の第1クォーターは人事さんの動きもそれほどないため、数字面でも大きな動きはないものの、極めて順調で計画どおりに着地したと考えています。
<2024年12月期 第1四半期決算説明資料⑪>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
MHS事業 四半期別 売上及び利益推移
下のスライドは、MHS事業における第1クォーターの売上と利益の推移です。売上は昨年と比べて約3割程度の伸びを示しています。
特に、営業利益率は22%強から27%強へと改善しており、この傾向は今後も続くでしょう。単純に産業医の先生方をアサインするだけではなく、我々の場合、他のBPOサービスやクラウドサービスの比率が高まるほど営業利益率が高まっていきます。
上場時にもご説明したとおり、営業利益率30%以上は見込めるのではないかと捉えています。こちらは徐々に改善していくとお考えください。
<2024年12月期 第1四半期決算説明資料⑫>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
MHS事業 四半期別 MRR推移
各MRR※3は順調に積み上がっています。
※3 MRRとは、「Monthly Recurring Revenue」の頭文字を取った言葉です。日本語では「月次経常収益」と言います。毎月繰り返し発生する収益を意味し、サブスクビジネスの経営指標として利用されるケースが多いです。
<2024年12月期 第1四半期決算説明資料⑬>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
MHS事業 エンタープライズ向け契約社数/契約単価推移
下のスライドは、MHS事業のエンタープライズの数と単価の推移です。こちらも想定どおりでした。
<2024年12月期 第1四半期決算説明資料⑭>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
明照会労働衛生コンサルタント事務所考慮後のKPIの状況
明照会に関しては、大きな成長はないものの、利益を出す形として非常に有効なM&Aだったと捉えています。皆様には数字をご覧いただきたいと思います。
<2024年12月期 第1四半期決算説明資料⑮>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
以上、第1クォーターの説明でした。引き続き、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
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ディスクレーマー
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