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【IRTV 5836】エージェント・インシュアランス・グループ/生保中心の保険代理店M&A推進

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2024年2月27日

エージェント・インシュアランス・グループ(5836)の一戸(いちのへ)社長が、2024年2月14日に開示されたリリース「持株会社体制への移行の検討開始に関するお知らせ」、「株式取得(子会社化)に向けた基本合意書締結に関するお知らせ」についてIRTV※1で解説しています。

※1 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。

この記事は、IRTVの動画内容を書き起こししたものです。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!

(出典:IRTV for YouTube

ホールディングス化の背景

IRTV : 本日のゲストは、エージェント・インシュアランス・グループ(5836)の一戸社長にお越しいただきました。初めての対談となります。よろしくお願いします。

一戸様 : 少し緊張していますが、よろしくお願いします。

IRTV : 本日は、直近リリースされましたホールディングス化、および生命保険を中心とした保険代理店のM&A※2に関して狙いなどをお聞かせください。

※2 M&Aとは、企業の合併・買収を指します。

一戸様 : 私たちは保険業界の中でも販売網の再編が特に進んでいた損害保険業界において、M&A及び事業承継を主軸に事業を営んできました。そのような中、損害保険業界の隣接業界である生命保険業界においても、今後はさらに再編の流れが加速し、代理店の大型化が進むであろうと言われています。

<ホールディングス化の背景①>

ホールディングス化の背景①

(出典:IRTV for YouTube

一戸様 : 同じ保険業界隣接業界の事業再編で私たちがお役に立てることがあるのではと考え、生命保険代理店のM&A及び事業承継にも取り組んでいく方針です。

IRTV : 生保業界を外から見ていて、今がそのタイミングと判断したのでしょうか。

一戸様 : 同業他社が、いろいろと手掛けはじめているのを横目に見ながら勉強してきました。私たちは少し出遅れているのかもしれませんが、損害保険代理店の領域では、私たちも事業承継を積極的に手がけ、実績は500件以上になります。そのノウハウを活かして、生命保険業界でも事業承継に取り組む意向です。今まで手掛けたケースはゼロではないですが、損害保険を中心におこなっていた領域を広げ、生命保険の代理店においても展開していきます。

<ホールディングス化の背景②>

ホールディングス化の背景②

(出典:IRTV for YouTube

生命保険業界の規模

IRTV : 生命保険業界における同業他社の規模や数は、どのくらいになるのでしょうか。

一戸様 : FPパートナー様という私も尊敬している会社があり、ここが一番大きい代理店ですね。小さい代理店に関しては、1人で代理店を営んでいる方もいれば、例えば日本生命様とかソニー生命様でライフプランナーをされている方も代理店と見立てると、幅広く存在しています。それらの代理店が今後ますます大型化をしていくのは、間違いなく起きることでしょう。

IRTV : FPパートナー様は、市場で一定の評価を得ている印象を持ちます。

一戸様 : そうですね。FPパートナー様は、集客の仕組みや保険を募集する募集人のプラットフォームが整っている会社様だと思います。それらが評価されていると見ており、私たちも同じようなことができればと考えています。評価の高い大型の保険代理店が複数存在することは、保険業界にとって良いことでしょう。私たちもそのような存在になっていけたらなと考えています。

IRTV : 恐らくどの業界も同じかもしれませんが、大きい会社であればマージンも大きくなるのでしょうか。

一戸様 : 携帯販売代理店のケースも同じで、大きくなればなるほど、キャリアからの手数料が多くなると思います。私たちの損害保険代理店業界については、以前IR※3でいろいろお話させていただいたとおり、大きい代理店のほうが手数料率は高くなる傾向にありますが、生命保険の代理店のほうが損害保険の代理店と比べて手数料率が高い傾向にあります。

※3 IR(アイアール)とは、企業が株主や投資家向けに経営状態や財務状況、業績の実績、今後の見通しなどを広報するための活動を指します。

<生命保険業界の規模①>

生命保険業界の規模①

(出典:IRTV for YouTube

一戸様 : そのため、生命保険業界においては代理店を大型化していくことに意味があり、その点を評価されているのが他社の上場されている会社様であると思います。私たちもそういう存在になっていけたら、利益率も高くなっていくと考えています。

私たちは現在、個人で約14万人、法人で約1万3,000社のお客様がいらっしゃいます。損害保険のお客様に生命保険を販売するクロスセル率※4も大きく伸ばしていこうとしていますが、まだ10%にも満たない水準です。9割白地ですが、私たちが生命保険の代理店を再編し、クロスセル率を改善していくような仕組みを作れば、損害保険・生命保険双方の収益性向上が期待できるでしょう。

※4 クロスセルとは、顧客が購入しようとしている商品と別の商品を提案し、購入を検討してもらうことを指します。

<生命保険業界の規模②>

生命保険業界の規模②

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : そのタイミングが今だったのですね。

ファイナンシャル・ジャパン社M&Aの背景

IRTV : 続いて、生命保険を中心とした保険代理店を営むファイナンシャル・ジャパン様のM&Aの背景をお聞かせください。

一戸様 : 業界の中では、恐らく知らない人はいないでしょう。従業員を約800名有する会社で、創業者の小坂様と木之下様が共同代表を務めています。共同代表の2人は、元々ライフプランナーとして活躍されており、30歳ぐらいで会社を創業しました。11年経った今では、約800名の従業員を有する規模に成長しました。とても早いスピードで成長されており、もちろん業界の方にも認知度のある会社です。

ファイナンシャル・ジャパン様は、創業されて約6年目となる2019年5月に、SBI新生銀行のグループに入りました。今回、新生銀行様がグループの最適化を考えた際、同社は保険の大型代理店と一緒になり、シナジーを発揮した方が良いのではないかと、当社にお話をいただいたことがきっかけです。約800名が在籍する会社で、弊社は約500名です。

IRTV : 当然先ほどのホールディングス化や生保業界への参入をイメージされた中で、ファイナンシャル・ジャパン様との出会いは奇跡的な話だったのでしょうか。

一戸様 : ファイナンシャル・ジャパン様のような、募集人の質が高く、優れた会社が我々のグループに入っていただくことは奇跡に近いでしょう。それぐらい大きいサイズの代理店であり、先ほど申し上げたいろいろなメリットを出すことができると考えております。また、プラットフォームになることで、生命保険の事業を営んでいる代理店や募集人の方々を、事業承継を通じて招き入れる素地ができるのではと考えていますね。

<ファイナンシャル・ジャパン社M&Aの背景>

ファイナンシャル・ジャパン社M&Aの背景

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : これが大きな一手となり、これから一気に攻める準備が整ったのでしょうか。

一戸様 : そう考えています。

持株会社体制への移行の検討開始について

一戸様 : 大手の保険会社様は、ホールディングス体制を取っており、傘下に損害保険会社や生命保険会社、海外子会社を持っています。

我々も2025年7月を目途に、持株会社体制への移行を検討中です。損害保険中心の代理店としてエージェント・インシュアランス・グループ、生命保険中心の代理店としてファイナンシャル・ジャパン、海外子会社という3つの事業会社になります。その3社がそれぞれの役割を果たしていく方針です。

<持株会社体制への移行の検討開始について>

持株会社体制への移行の検討開始について

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 会社としてはまたワンステップ上がった感じですね。

一戸様 : そう考えていますが、今後も成長していけるよう取り組んでいきます。

IRTV : また攻めの一手が出てきたときには、ぜひ動画に出演していただければと思います。

一戸様 : もちろんです。

IRTV : またお話をお聞かせください。今日はどうもありがとうございました。

一戸様 : ありがとうございました。

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ディスクレーマー

当記事では、筆者独自の見解を述べることがありますが、証券およびその他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的ではなく証券およびその他の金融商品に関する助言や推奨をするものではありません。また、個別企業の業績予想や株価予想、投資推奨を提供する予定はありません。投資判断等は、自己責任でお願いいたします。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

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