- ホーム
- IRTV書き起こし記事のまとめ
- interviews書き起こし記事のまとめ
- 【IRTV 4020】ビートレンド×パルコデジタルマーケティング/新ツール「wezero」を発表!
【IRTV 4020】ビートレンド×パルコデジタルマーケティング/新ツール「wezero」を発表!
ビートレンド(4020)の井上社長とパルコデジタルマーケティングの岡田執行役員が、 新ツール「wezero」のリリースについてIRTV※1で解説しています。
※1 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。
この記事は、IRTVの動画内容を書き起こししたものです。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!
(出典:IRTV for YouTube)
パルコデジタルマーケティングについて
IRTV : 本日のゲストは、ビートレンド(4020)より井上社長と、パルコデジタルマーケティングの執行役員開発部部長の岡田様に来ていただきました。よろしくお願いします。
岡田様、井上様 : よろしくお願いします。
IRTV : 今日のテーマは、パルコデジタルマーケティング様の「wezero(ウィーゼロ)」にビートレンド様が参画したという2月5日のリリースについてです。市場もとても注目していたリリースであり、今日はそちらについて詳しくお聞かせください。
本題に入る前に、パルコデジタルマーケティング様におうかがいします。社名に「パルコ」がついていますが、そのイメージとは違い、いろいろな関連サービスを作って売られているのでしょうか。
岡田様 : そうですね。元々は、パルコグループのホームページを作ったり、メールマガジンを配信したりするところからスタートしました。
2000年当時は、企業がホームページを持ちはじめたり、それまでのDMによる顧客とのコミュニケーションをメールに置き換えたりしていました。
同様のニーズがパルコの取引先のテナント企業、あるいは同様の業態であるショッピングセンターにもあるのではないか、というところからスタートした会社になります。
<パルコデジタルマーケティングについて>
(出典:IRTV for YouTube)
IRTV : 一般的には、自社向けに作ったものはノウハウなどが詰まっていますよね。他のデベロッパー様などに展開するのは相当大変だったのではないでしょうか。
岡田様 : 当時も今も変わらず、社内Webスタートアップのような形で、早く自立自走し、外貨を稼げという方針の下で積極的に取り組んでいます。
IRTV : 基本的にはパルコの課題解決につながるサービスを作り、それを横展開していく流れなのですね。
新サービス「wezero」の概要
IRTV : そのような歴史の中で、今回また新たなサービスとして「wezero」をリリースされました。サービスの概要や作った背景をお聞かせください。
岡田様 : ニュースなどでも出ていますが、昨年7月に世界の平均気温が観測史上最高になりましたよね。現在は地球温暖化ではなく地球沸騰化と言われているように、気候変動が極めて深刻なレベルで進行しています。将来世代はもちろん、現世代の我々にとっても大きな課題となっています。
2050年までに産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑える、いわゆる1.5度目標の達成に向けたネットゼロ※2は、すべての人類にとって看過できない課題と認識しています。
※2 ネットゼロとは、大気中へ排出される温室効果ガス(GHG)と大気から除去される温室効果ガスの量が均衡する状況を指します。
<新サービス「wezero」の概要①>
(出典:IRTV for YouTube)
岡田様 : 政府も昨年「GX推進法(正式名称:脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律)」を成立させ、企業に対してESG※3やサステナブル関連の情報開示の義務化を進めている状況です。
※3 ESG(イーエスジー)とは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉です。企業が長期的に成長するためには、経営においてESGの3つの観点が必要だという考え方を指します。
そうした中、弊社グループでも気候変動をサステナビリティ経営上の重要課題と位置づけ、2050年のネットゼロ達成に向けてさまざまな取り組みを開始していることが、wezeroをリリースした背景の1つとして挙げられます。
<新サービス「wezero」の概要②>
(出典:IRTV for YouTube)
IRTV : 改めてwezeroとはどのようなサービスでしょうか。
岡田様 : 我々は弊社グループだけでなく、全国の商業施設や百貨店とも取引していますが、企業の課題に対していろいろとヒアリングしていく中で、サステナビリティ推進関連のお話を聞く機会が増えてきました。
特に「スコープ3」と呼ばれる、サプライチェーン全体での削減目標達成のためには、商品やサービスの作り手の皆様と一体となって実現を図らなければなりません。このことが業界共通の課題として浮かび上がり、wezero開発の背景となりました。
<新サービス「wezero」の概要③>
(出典:IRTV for YouTube)
岡田様 : 商業施設や百貨店に関しては、数百社を超える取引先と環境データや算定状況、ESG関連の取り組みについて、継続的にアンケートなどを通じてコミュニケーションする必要があります。
各社にヒアリングしてみると、これらの作業を手探りでおこなっており、とても手間がかかっていることがわかりました。また、サプライチェーン全体の排出量の収集や環境情報を相互にやり取りするための手法やツールが確立されていないこともわかってきています。
<新サービス「wezero」の概要④>
(出典:IRTV for YouTube)
IRTV : Excelなどで入力するアナログな感じでしょうか。
岡田様 : 電話、メール、訪問によって収集されています。
IRTV : テナントの取引先の情報まで取りにいくのはとても大変なのではないでしょうか。
岡田様 : 元々、長年にわたりコミュニケーションツールをさまざまな取引先に提供しています。そこで今回、サプライチェーン全体での環境データの収集や企業間コミュニケーションに特化したグループウェアにも、そのノウハウが生かせるのではと考えて開発しました。
IRTV : デベロッパーがwezeroを導入し、テナントがサステナビリティ情報を共有するプラットフォームという認識でよろしいでしょうか。
岡田様 : そうですね。商業施設・百貨店とテナント、さらにテナントと素材などのサプライヤーの間でもご利用いただけるツールです。利用企業が増えていくことで、業界全体のコミュニケーション課題が解消され、業界全体でのESG・サステナブル経営の推進が進むことが期待できるでしょう。
<新サービス「wezero」の概要⑤>
(出典:IRTV for YouTube)
岡田様 : まず情報をもらう側にアカウントを持っていただき、取引先にその情報を入れていただくのが基本になります。
一方で、テナントも導入することで、自社のサプライヤーから情報収集することもできます。相互にツールを使うことでコミュニケーションの作業が大幅に軽減され、Win-Winな関係になっていくようなツールとして設計されています。
IRTV : サプライチェーン全体にサービスが広がっていかざるを得ない感じでしょうか。
岡田様 : 我々もそうなっていくことを願っています。どの企業も、スコープ3まで含めた二酸化炭素(CO2)排出削減目標の課題を抱えていますね。
今回は商業施設・百貨店とテナント間からスタートしていきますが、流通大手様や外食大手様など数社様からも参加表明をいただいており、まずはトライアルキャンペーンをおこなう予定です。
我々が目指す世界観やツールのコンセプトをご説明したところ、とても良い反応をいただいています。
IRTV : 他に同じようなサービスはないのでしょうか。
岡田様 : この分野における算定ツールに関しては、さまざまなツールが世に出ていますが、基本的には自社の情報を入力して算定するところまでの機能を備えているものがほとんどです。
取引先およびサプライチェーン全体の情報収集ツールがほとんど存在しない点が、我々が注目したポイントになります。
ビートレンドの参画理由
IRTV : 今回のリリースにはビートレンド様も入っておりますが、どのようにして今回タッグを組まれたのか、なぜパルコデジタルマーケティング様とビートレンド様が協業されるのか、井上社長よりお聞かせください。
井上様 : パルコ様は「パルコ劇場」という人気のエンタテインメント事業を有していますが、弊社はパルコ劇場のスマホアプリを開発させていただいています。大丸松坂屋様の会員向けのメールマガジンも10数年手掛けさせていただいています。
そのようなお付き合いも含め、我々は数百社の商業施設と取引があります。パルコ様がGX分野でビジネスを立ち上げるにあたり、サプライチェーンの広がりを考えたときに、協力関係を築く企業様としては最適だと考えました。
<ビートレンドの参画理由①>
(出典:IRTV for YouTube)
IRTV : wezeroの中でも、配信の部分などはすべてビートレンド様のツールを導入するのでしょうか。
井上様 : そうですね。23年間にわたり、顧客情報管理(CRM)ツールやメールでのやり取りアプリのプッシュ通知等々のコミュニケーションツールを手掛けてきました。CRMの経験が長く、ベースがすでに確立できているため、比較的立ち上がりの早い組み合わせではないでしょうか。
岡田様 : ビートレンド様とは15年以上前から企業と消費者のコミュニケーションをサポートするCRMの分野でご協力いただいております。井上社長からもお話があったように、現在にいたるまでこの分野で圧倒的な実績を持つパートナー企業です。
<ビートレンドの参画理由②>
(出典:IRTV for YouTube)
岡田様 : 弊社は高い開発力とサポート力に全幅の信頼を寄せていますし、今回wezeroが目指す世界観と将来性に共感いただけたということが、参画を決められた1番の要因だと見ています。
今後の取り組み
IRTV : 今後の見通しについてもお聞かせください。投資家にとってはビジネス性も大事です。wezeroが伸びていくと、アカウントに応じて課金が入ることで売上が伸びていくと思いますが、ビートレンド様の売上も拡大していくという認識でよろしいでしょうか。
井上様 : そうですね。我々もプラットフォーマーとしてたくさんの企業にお使いいただくことで、リカーリングビジネス、投資家様目線の用語ではARR、つまり解約がない限り翌年以降も続く売上の増大として寄与します。
図に示すように「顧客価値を創造するプラットフォームで社会貢献する」というのが弊社の経営理念です。社会的な課題としては、デジタルトランスフォーメーション(DX※4)、カスタマー・エクスペリエンス(CX※5)などが挙げられます。
※4 DX(ディーエックス)とは、デジタル技術を活用して生活やビジネスを変革することを指します。
※5 CX(シーエックス)とは、カスタマーエクスペリエンス(Customer Experience)の略で日本語で”顧客体験”と訳されます。
DXに関しては、これまで顧客管理のCRMをスマホアプリやLINEミニアプリのような形で実装してきました。
今般、グリーントランスフォーメーション(GX※6)が世界的な課題になっており、的確にサポートすることが顧客価値創造につながる社会貢献だと考えています。そこで今回、パルコデジタルマーケティング様からお声がけいただいたのはとても良いタイミングとなりました。
※6 GX(グリーントランスフォーメーション)とは脱炭素化のことです。温暖化ガスを出さない地球環境に優しい産業・社会の仕組みにシフトする試みです。
<今後の取り組み>
(出典:IRTV for YouTube)
IRTV : 商業施設業界、外食業界はお互い得意分野であり、それらの業界で積極的に使ってもらいながら、将来的にいろいろな業界にも広めていくイメージでしょうか。
岡田様 : そうですね。特に得意としているのは商業施設および小売企業様が多いため、まずはそのような方々に使っていただき、ブラッシュアップしていく方針です。さまざまな業界の方にも使っていただけるツールだと見ており、同様の課題を抱えている企業様にも広めていきたいと考えています。
IRTV : 投資家の皆様も今後のwezeroの動向を楽しみにしていただければと思います。今日はどうもありがとうございました。
岡田様、井上様 : ありがとうございました。
IRTVをチェック!
IRTVでは、このほかにも上場企業の経営者との対談動画をアップしています。企業の事業内容はもちろん、今後の成長戦略を読み解くヒントがたくさん散りばめられているので、個人投資家のみなさまにぜひご覧いただきたいメディアです!
ディスクレーマー
当記事では、筆者独自の見解を述べることがありますが、証券およびその他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的ではなく、証券およびその他の金融商品に関する助言や推奨をするものではありません。また、個別企業の業績予想や株価予想、投資推奨を提供する予定はありません。投資判断等は、自己責任でお願いいたします。