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【IRTV 3927】フーバーブレイン/事業計画及び成長可能性に関する事項を深堀り

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2024年1月12日

フーバーブレイン(3927)社長の輿水(こしみず)様が、事業計画及び成長可能性についてIRTV※1で解説しています。

※1 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。

この記事は、IRTVの動画内容を書き起こししたものです。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!

(出典:IRTV for YouTube

事業内容について

IRTV : 本日は、フーバーブレイン(3927)より輿水社長にお越しいただきました。よろしくお願いします。

輿水様 : よろしくお願いします。

IRTV : 11月28日に更新された「事業計画及び成長可能性に関する事項」より、貴社の成長戦略についてお聞かせください。

初めて貴社のことを知る方もいらっしゃるかと思いますので、貴社の事業内容についてお聞かせいただいてもよろしいでしょうか。

輿水様 : 我々は、創業からサイバーセキュリティの製品を作っています。特にその中心は、自社で開発した「エンドポイント」と呼ばれる“端末を守るタイプ”のソフトウェアです。

IRTV : 端末を守るというと、ウイルスから守るイメージでよろしいでしょうか。

輿水様 : そうですね。

成長戦略の3要素

IRTV : 成長の要素として3つ挙げられていますが、それぞれ説明していただいてもよろしいでしょうか。

輿水様 : 成長戦略の3要素の説明の前に、我々の中心となるセキュリティ製品について説明します。現在は次世代の「EDR」と呼ばれる、単に守るだけでなく、攻撃が起こったときに、その攻撃がどのようなものかを解析するものを開発中です。こうしたセキュリティ製品、及びITエンジニアサービスという2つを、我々は「高性能な安定したベースエンジン」と表しています。

その中で、ベースエンジンだけではなく、成長を加速するために、3つのターボチャージャーを搭載しました。1つ目が「セキュリティ&ネットワークaaS※2製品」、2つ目が「働き方改革製品」、そして3つ目が「M&A※3・投資」です。

※2 aaSとは、「as a Service(アズ ア サービス)」の略です。日本語では「サービスとしての」という意味があります。この文脈では「サービスとしてのセキュリティ&ネットワーク」という意味で使われています。
※3 M&Aとは、企業の合併・買収を指します。

<成長戦略の3要素>

成長戦略の3要素

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 貴社の売上ベースでは、ファーストターボのセキュリティ&ネットワークaaS製品が現在、主力になっているという認識でよろしいでしょうか。

輿水様 : 売上全体では最も大きいわけではないですが、圧倒的な成長率を誇るのがファーストターボのセキュリティ&ネットワークaaS製品になります。

①CATOとは

IRTV : 総代理店のような契約を結び、「Cato(ケイト)」という製品も販売していますね。

輿水様 : はい。国内の1次代理店として取り扱っています。

IRTV : Catoはどのようなサービスでしょうか。

輿水様 : セキュリティとネットワークという2つのものを融合した形で、かつサービスとして売る製品です。

<①CATOとは>

①CATOとは

(出典:IRTV for YouTube

輿水様 : 特にコロナ禍でリモートワークが増え、いろいろなところから、さまざまな従業員の方が、企業のデータにアクセスする形になってきました。このため、企業側はデータを社内に置いておく「オンプレミス型」から、「Microsoft 365」のようなクラウドベースのサービスで管理する「クラウド型」に変更しています。

企業のネットワークやデータの持ち方が、従来とは大きく異なる複雑な構成となるため、新たなセキュリティの脅威がどんどん出てくるでしょう。そのような中では、適宜最新のものを最新のネットワーク構成の中で使えるようにすることがポイントになります。そのためにはネットワークとセキュリティを両方融合し、サービスとして提供することが重要であり、そのようなソリューションを提供することで好評を得ています。

IRTV : リモートワークがあたり前になってきた世の中で、このようなソリューションへの需要が高まっているのですね。

②Eye“247”Work Smartとは

IRTV : 貴社の働き方改革支援製品「Eye“247”Work Smart(アイ トゥエンティーフォーセブン ワークスマート)」についてお聞かせください。

<②Eye“247”Work Smartとは>

②Eye“247”Work Smartとは

(出典:IRTV for YouTube

輿水様 : Work Smart、つまり「賢く働こうよ」という意味です。我々はセキュリティの会社であり、「外部脅威に対するセキュリティ」と、「内部不正に対するセキュリティ」という2つのものがある中で、内部不正に対するセキュリティを高める製品を持っていました。

我々が持つ内部不正に対する技術を活用し自由な形でみなさんが働けるための製品に仕上げていくことを目指して開発をおこない、クラウドベースで提供しているのがEye“247” Work Smartという製品です。

IRTV : どのようなところが内部不正のポイントになってくるのでしょうか。

輿水様 : 例えば、社員の方がUSB製品を挿してしまい、それをルール外で持ちだして外で落としてしまうというケースが挙げられます。そのようなものを未然に防ぐのが、内部不正の観点からは重要でしょう。

IRTV : 確かに今必要なサービスですよね。

③M&Aについて

IRTV : 3つ目のターボであるM&Aについてもお聞かせください。

輿水様 : M&Aに関しては、成長のエンジンそのものと考えており、これについては後ほどお話させていただければと思います。

IRTV : 今まさに急激に成長しているセキュリティ&ネットワークaaS製品を伸ばすと共に、Eye“247” Work Smartにおいて、インサイドセールス※4やカスタマーサクセス※5の部分を強化されていますね。

※4 インサイドセールスとは、見込み顧客に対してメールや電話を使い非対面でおこなう営業活動を指します。
※5 カスタマーサクセスとは、直訳すると「顧客の成功」です。製品やサービスを通じて、顧客の成功をサポートする概念を指します。

新規事業「FB SAT」シリーズ提供開始

IRTV : 2023年11月1日から「FB SAT(エフビー サット)」を始動されました。こちらは新規事業という認識でよろしいでしょうか。

<新規事業「FB SAT」シリーズ提供開始>

新規事業「FB SAT」シリーズ提供開始

(出典:IRTV for YouTube

輿水様 : セキュリティは、「製品・ツールを提供している会社」と、「セキュリティに関連するサービスを提供している会社」の2つにわかれます。我々は前者のほうのツールを中心に提供してきました。

ところが、我々がいかに良い製品を提供していたとしても、結局は従業員の方が不審なファイルを開いたり、USBを持ち出して外で落としてしまったり、人にまつわるインシデントがとても多くなっていると感じています。

「セキュリティのフーバーブレイン」と自負しており、人にまつわるセキュリティ、及びそれを含めたすべてのセキュリティサービスをワンストップで提供するためにはじめた事業です。

IRTV : 具体的には、研修みたいなものをされるイメージでしょうか。

輿水様 : FB SATについては、研修もあります。また「標的型攻撃訓練メール」の形で、擬似の攻撃メールを送り、それを従業員の方が開く体験をさせるものがあります。

IRTV : まさにツールベンダーという領域を越えて、セキュリティ分野において包括的なサービスをされていく認識でよろしいでしょうか。

輿水様 : そのとおりです。

資本業務提携について

IRTV : 伊藤忠テクノソリューションズとの提携もされていますが、この提携の意義もお聞かせください。

輿水様 : すべての産業や会社において、新たなる成長のために、DX※6化や最新のネットワーク・セキュリティの導入運用を検討されているのではないでしょうか。そうした中で、企業成長のボトルネックになるのは、ITエンジニア不足です。

※6 DX(ディーエックス)とは、デジタル技術を活用して生活やビジネスを変革することを指します。

我々自身がITエンジニアの不足に対してソリューションを提供すべく、エンジニアビジネスをはじめました。特に、子会社のGHインテグレーション(以下、GHI)は、“アジアの人材をどのようにして日本で活用するか”に関する共通の認識があります。GHIは韓国にあるITと日本語の両方を教える大学の学部と、とても強いネットワークを持っています。そのネットワークを用いて、まずは韓国の人材を日本で活用しています。その先には、アジアの他の国の人材をどのように活用するかについて協働しています。

<エンジニアビジネス>

エンジニアビジネス

(出典:事業計画及び成長可能性に関する事項

M&AによるITエンジニア獲得戦略

IRTV : 国内でエンジニアを採用するのは競争率が高くなっていますが、海外に目をつけているところに戦略的なイメージを持つことができました。

ここからは、「エンジニアの獲得」についてお聞かせください。事業の成長のキーとなるITエンジニア人材の獲得においては、M&A戦略を考えられているのでしょうか。

輿水様 : そうですね。従来の考えでは、M&Aは“既存ビジネスをサポートするもの”としていました。いまは積極的にリスクを取り、“M&Aそのもので成長していこう”と考えています。したがって、エンジニアの獲得だけを目指してM&Aをおこなうわけではありません。

<M&AによるITエンジニア獲得戦略>

M&AによるITエンジニア獲得戦略

(出典:IRTV for YouTube

輿水様 : エンジニアの獲得に関しては、ITエンジニアの不足が各企業のネックになっていることから、我々自身がITエンジニア集団を構築できれば、とても良い位置につけられるのではないでしょうか。そこで、M&Aを1つの手段として考えており、子会社のGHIもそうした方針の下で買収しました。

最近では、サイバーセキュリティ教育をおこなっているサイバーコマンド社への出資も、こうした位置づけです。さらに、今後もM&AによるITエンジニア集団の構築を積極的に進めていきたいと考えています。

IRTV : 1人、2人、優秀なエンジニアを採用するのではなく、M&Aを通じて組織を取り入れて大きくしていくイメージになりますね。

M&A投資に関する今後の展望

IRTV : 資料の中には、「M&Aによるのれん※7の償却費用や一時期なコストなどを考慮外とする」と記載がありましたが、これは今後積極的なM&Aを実施していく意向と捉えてよろしいでしょうか。

※7 のれんとは、企業が持つブランドやノウハウ、顧客資源、従業員の経験などを総称する無形固定資産のことを指します。

輿水様 : はい。ITビジネスは目立った資産が必ずしもなく、買収したときにはのれんの金額がとても大きくなります。のれんの償却によって、買収を諦めざるを得ないケースが数多くありました。

しかし、我々が成長速度を上げるためには、M&Aは避けて通れません。M&Aをより積極的に進めるために、のれんの償却などを考慮外にすることを決めたのです。これによって、M&Aを積極的に推進できる環境ができあがりました。

<M&A投資に関する今後の展望>

M&A投資に関する今後の展望

(出典:IRTV for YouTube

投資家の皆さまへ

IRTV : これから大きいニュースが出てくる可能性があるため、常にアンテナを張っておかなければなりませんね。最後に、番組をご覧の視聴者の方に一言いただけますでしょうか。

輿水様 : 弊社は今、変革のときであります。私は社長として、とても充実しており、自分自身は50代ですが、30代のつもりでアグレッシブに仕事をしています。ご支援のほど、よろしくお願いします。

IRTV : 視聴者の皆様はぜひ、今後のフーバーブレイン社のリリースに注目していただければと思います。コメントや高評価もお待ちしていますので、よろしくお願いします。輿水社長、本日はありがとうございました。

輿水様 : ありがとうございました。

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ディスクレーマー

当記事では、筆者独自の見解を述べることがありますが、証券およびその他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的ではなく証券およびその他の金融商品に関する助言や推奨をするものではありません。また、個別企業の業績予想や株価予想、投資推奨を提供する予定はありません。投資判断等は、自己責任でお願いいたします。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

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