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アイネット【宇宙事業をさらに深ぼる!】進化する宇宙産業!宇宙産業の黒子ついに表舞台へ登場!

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2024年6月24日

アイネット(9600)宇宙・衛星ソリューション事業部長の吉川様が、宇宙事業についてIRTV※1で解説しています。

※1 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。

この記事は、IRTVの動画内容を書き起こししたものです。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!

(出典:IRTV for YouTube

宇宙事業部長 吉川様のプロフィール

IRTV : 本日のゲストは、アイネット(9600)宇宙事業部長の吉川様にお越しいただきました。よろしくお願いします。

吉川様 : よろしくお願いします。

<吉川様>

吉川様

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 前回は代表取締役兼社長執行役員の佐伯様と上席執行役員DX本部長の小山様にお越しいただき、宇宙事業についてお聞きしたのですが、すばらしいことに取り組まれているなと感銘を受けました。

そのときに、もう少し詳しい方が話したほうがより魅力が伝わるのではとお話いただき、今回は吉川様にご出演していただいた次第です。

吉川様 : ありがとうございます。

IRTV : 今日はツナギを着てくださっていますね。

吉川様 : はい。現場も経験しているため、雰囲気が伝わって良いかと思い着て来ました。

IRTV : 普段から着られているものですか。

吉川様 : そうですね。弊社が作ったものでロゴも入っています。材質にもこだわっていますよ。

IRTV : 素敵ですね。今日は第1本目として配信した宇宙事業の概要、全容のところから、もう少し深くお聞かせください。宇宙事業部長を務められている吉川様は、以前から宇宙事業に従事されていたのでしょうか。

吉川様 : いえ、違います。大学時代にロボットの研究をした後は、自動車関係、中でもエンジンの研究開発をおこなっていました。自動車のあとは船舶のエンジンなどの研究開発に携わっており、長きにわたり研究開発畑でした。

大学時代に、幸いにもロケットの打ち上げに立ち会うことができたのです。そのときの感動が忘れられず宇宙業界に恩返ししたいという思いがあったため、この業界に戻ってきた形です。

IRTV : やはり宇宙はすばらしいですか。

吉川様 : 宇宙は楽しいですね。これからの産業フィールドでもありますし、夢がある領域なのでモチベーションにもなります。

宇宙産業の拡大

IRTV : 宇宙はこれからの産業フィールドになり得るとお話いただきました。宇宙事業にベンチャー企業が積極的に参入するなど、宇宙事業は最近大きく変化している印象を受けます。この辺りについて、吉川様はどのように見ていますか。

吉川様 : 国からの補助金や委託事業が増加してきました。ビジネスを活性化する、新興企業様を支援するという側面もあるでしょう。今まで宇宙事業に携わっていない他のフィールドで事業を展開していた企業様も参入してきています。そういうところも大きなポイントではないでしょうか。

<宇宙産業の拡大①>

宇宙産業の拡大

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 宇宙にロケットを飛ばしてデータを集めたほうが、より事業を大きくできるのではと考えて参入するのでしょうか。

吉川様 : そうです。

IRTV : 以前はそのようなことはなかったのでしょうか。

吉川様 : そうですね。そこまでの事業イメージを抱けていなかったと考えています。今は「宇宙をどう生かすか」としきりに言われてきているため、他の業界に属している企業様も目を向けやすくなりました。

IRTV : 最近で言うと、貴社も出資されたアストロスケール社が代表例になるのではないでしょうか。

吉川様 : そうですね。

<宇宙産業の拡大②>

宇宙産業の拡大

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : アストロスケール社は宇宙産業でどのような取り組みを検討されているのでしょうか。

吉川様 : すでに皆様ご存知かもしれませんが、「宇宙デブリ(宇宙ごみ)の除去」です。宇宙空間にはロケットや衛星が漂っており、それを放置してしまうと地球の周りが宇宙ごみで覆い尽くされてしまいます。アストロスケール社はそれを片付ける事業を手掛けています。

IRTV : 失礼を承知で言うと、手掛けていることはシンプルに街を綺麗にするゴミ拾いのような感じでしょうか。

吉川様 : そうですね。ただし、業界の人であれば同社が技術的にむずかしい挑戦をしていることを理解しています。先見の明がある企業様だと思い、我々もご協力させていただいています。

IRTV : アストロスケール社のようなさまざまなベンチャー企業様が宇宙産業への参入を試みるとき、貴社に相談が届くのでしょうか。

吉川様 : 「かんたんなヒアリングをお願いしたい」というレベルから、「支援をお願いしたい」というレベルまで、依頼の粒度はさまざまです。

アイネットの強み

IRTV : ロケットを1発打ち上げるのに膨大な金額がかかるので、ファイナンスありきの状態ですよね。ベンチャー企業様がそこで二の足を踏んでいる印象があります。

吉川様 : おっしゃるとおりです。どれだけのプロセスが必要なのかをイメージできていない企業様もいらっしゃるでしょう。弊社の強みは、設計から射場直前の試験まで経験がありこれまで培ってきた技術金銭感覚を持ち合わせていることだと思います。

<宇宙産業の拡大③>

宇宙産業の拡大

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : これまで貴社は大企業様を相手に事業を展開されてきました。ベンチャー企業様とお仕事するときには、これまで培ってきたノウハウなどを活かして、もう少し別のものを作るイメージでしょうか。

吉川様 : おっしゃるとおりです。多くのベンチャー企業様は「いかに安く、早く使うか」に目を向けています。大企業様には一品一様で作ってきたので、業態としては似て非なる部分が多くあります。

IRTV : オーダーメイドの注文住宅か、よくある住宅の違いのような感じでしょうか。

吉川様 : そのとおりです。冒頭で私は自動車業界での研究開発経験があるとお伝えしましたが、皆様に説明する際には「F1とコンパクトカー」を例に出します。想像していただくと、作り方が違うことがわかるのではないでしょうか。

弊社は、大手メーカー様とベンチャー企業様のどちらともお付き合いがあります。ベンチャー企業様は少し産業寄りの思想を取り入れる必要があり、ベンチャー企業様の経験が大手メーカー様に活用できるかもしれません。

<宇宙産業の拡大④>

宇宙産業の拡大

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : そういう流れもあるのですね。

吉川様 : はい。宇宙業界自体が、先ほどお伝えしたように「宇宙空間をどう活かすか」という課題に対し、一品一様であっても効率的に生産性を高めて作っていかなければいけない状況になると思います。そのような部分は積極的にフィードバックして、宇宙業界全体に貢献していきたいです。

IRTV : 両社と取引できる企業様はなかなか存在しないのではないでしょうか。

吉川様 : なかなか見あたりません。

IRTV : 普通はF1を作っていたらF1しか作らないですよね。貴社が安価に量産できることが、宇宙事業を大きく拡大していく上で重要になってくるのではないでしょうか。

吉川様 : そうですね。弊社が積極的にけん引していくわけではありませんが、大手企業様に、宇宙産業に恩返しする意味で、時代の流れにどう合わせていくかを考えて取り組んでいきたいと強く思っています。

今後の宇宙事業の発展

IRTV : 貴社はデータセンターを持っています。今後どのように宇宙事業と絡めていく方針でしょうか。

吉川様 : 宇宙事業の戦略にもつながりますが、弊社の強みは情報技術(IT)が母体となり、宇宙事業も手掛けているところです。

おっしゃるとおり、「データセンターをどう活用していくか」を考えなければなりません。今はモノよりコトを売る時代であり、データがとても重要になります。

個人的に大きく分けて2つあると考えています。業界の人であればご存知かと思いますが、地球を宇宙から観測することです。地球よりも俯瞰的にモノを見ることができ、人間が知るよりも早く知れる情報もあります。

地球観測は、いかに価値の高い情報をひねり出すか、知るかであり、価値の高い情報であれば売れます。そのような事業がとても注目されています。

<今後の宇宙事業の発展①>

今後の宇宙事業の発展①

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 能登半島地震の際にも衛星データが話題になったとお聞きしました。どのようなデータなのでしょうか。

吉川様 : 地震による地形の変化を観測しています。これは東日本大震災のときにも話題になっていました。「それをいかに予測するか」という段階まで進んで欲しいというのが、世界的な思惑ですよね。

IRTV : 宇宙はビジネスにおいても注目されているのですね。これまでさまざまなドラマがあったと思いますが、自分たちの生活にどう結びついているのか見えません。ロマンのようなものしか感じられていない状況です。

吉川様 : ここは産業化のためにとても重要な点だと思っています。人々の生活に直結したとき、産業として成り立っていることを認識できます。

先ほどのF1とコンパクトカーの例えも同様で、F1はそれほど役に立っていない感じがしますが、コンパクトカーは身近なものですよね。恐らく、産業化はそうなったときに初めて成し得るものだと思います。

IRTV : 貴社は衛星を飛ばすノウハウを持っているので、自らサービスを手掛けるのもおもしろいのではないでしょうか。

吉川様 : 「取り組んでみたい」という気持ちは強く持っています。今は産業が変わるタイミングなのでチャンスがあり、さまざまなお話をこちらから持ちかけている状況です。

IRTV : 社長も後押ししてくれそうですね。

吉川様 : 前回の動画でもありましたが、宇宙を活かそうと強く思っており、期待を持っていることを感じます。

IRTV : 顧客の期待にも応えつつ、貴社の宇宙事業としても積極的にチャレンジしていくのでしょうか。

吉川様 : そうです。

IRTV : もはやベンチャー企業ですね。創業45年と聞くと、少し型にはまった印象を持ちますが、完全にベンチャー気質と言えるのではないでしょうか。

吉川様 : そういう色があります。実際に採用でも、「安心してチャレンジを」という考えを示しています。母体があるので安心できますし、宇宙という産業フィールドは挑戦して成り立つところなので、ITの母体で追い返しつつ、宇宙産業に挑戦できる企業です。

IRTV : 貴社の宇宙事業はおもしろそうです。

吉川様 : 個人的には、宇宙は発展する方向にしかないと考えています。

IRTV : 一般的には、宇宙はむずかしそうというイメージを持っているのではないでしょうか。

吉川様 : そうですね。実際のところそのようなことはありません。「今から宇宙をどう身近にしていくか」という時代において、宇宙に対して敷居を持ってしまうと、産業として発展し得ないでしょう。

地球でおこなっていることを、いかに宇宙でも取り組めるようにするか」という時代になると思います。

<今後の宇宙事業の発展②>

今後の宇宙事業の発展②

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 少しでも宇宙に興味を持っている人、投資家様、技術者の方は、ぜひアイネット様に参画していただきたいですね。

吉川様 : ぜひお待ちしています。

衛星搭載機器

IRTV : 最後におまけとして、衛星搭載機器の実物を持ってきていただきました。

吉川様 : 詳しい内容は言えませんが、弊社が開発した衛星搭載機器です。

<衛星搭載機器>

衛星搭載機器

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : これほど小さいのですね。

吉川様 : そうです。衛星は小型化しており、このような機器を作るようになりました。これは技術の発展であり、今までは大型だったものが小型化しています。

IRTV : この衛星搭載機器と小型のハードを組み合わせると飛ぶようになるのでしょうか。

吉川様 : そうですね。こういった機器の集合体になります。弊社1社だけで作れるものではなく、さまざまな協力企業様やグループ会社様、大学様との協力が必要です。

弊社の強みの1つとして、さまざまな企業様や大学様とお付き合いしてきたからこそ、こういった共有ができる点が挙げられます。

IRTV : 協業できるのは強みになりますね。

吉川様 : 今後はさまざまなお客様をつなげる技術の共通化、技術データを蓄積するプラットフォームなど、分け隔てなく供給できる会社になりたいと考えています。

IRTV : どうしてもロケットを飛ばす企業のほうが目立ちますが、黒子のアイネット様のような企業が1番重要ですね。

吉川様 : 滅相もないことです。

IRTV : 投資家の皆様も、宇宙事業に興味を持ってぜひご注目ください。吉川様、今日はどうもありがとうございました。

吉川様 : こちらこそありがとうございました。

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ディスクレーマー

当記事では、筆者独自の見解を述べることがありますが、証券およびその他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的ではなく証券およびその他の金融商品に関する助言や推奨をするものではありません。また、個別企業の業績予想や株価予想、投資推奨を提供する予定はありません。投資判断等は、自己責任でお願いいたします。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

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