1. ホーム
  2. IRTV書き起こし記事のまとめ
  3. interviews書き起こし記事のまとめ
  4. 【IRTV 9254】ラバブルマーケティンググループ/新会社「株式会社ジソウ」設立

【IRTV 9254】ラバブルマーケティンググループ/新会社「株式会社ジソウ」設立

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2023年8月25日

ラバブルマーケティンググループ(9254)の子会社である株式会社ジソウの本門(もとかど)代表をお招きして、2023年4月10日に開示されたリリース『新会社「株式会社ジソウ」設立』についてIRTV※1で解説しています。

※1 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。

この記事では、IRTVの動画の書き起こしと、動画の内容を受けて当サイトの管理人ひっきーによるコメントを紹介しています。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!

(出典:IRTV for YouTube

現状の顧客層について

IRTV : 本日は2023年4月10日にリリースされた『ラバブルマーケティンググループ、新会社「株式会社ジソウ」設立』に関連して、ジソウの本門(もとかど)代表に今後の狙いや方針をお聞きします。

そもそも、本門様はジソウの代表を務められる前、コムニコ※2に入社されましたね。コムニコではSNSマーケティング事業を展開されていますが、顧客層は大手企業が多いのでしょうか?

※2 株式会社コムニコは、ラバブルマーケティンググループの子会社で、企業のSNSマーケティング支援を展開しており、ジソウの兄弟会社にあたります。

本門様 : おっしゃるとおり、大手企業が中心です。コムニコが創業したのは2008年で、SNSの黎明期からサービスを提供しています。

IRTV : 2008年創業なのですね!当時を振り返ると、日本にはTwitterやFacebook以外にメジャーなSNSが存在しなかったと記憶しています。

本門様 : そのとおりです。当時はTwitterやFacebookの日本語版が上陸したタイミングで、サービス自体が世の中に浸透する前でした。“SNSの黎明期からSNSマーケティングを提供する”経験を生かして、新たにジソウを設立しました。

先ほど、コムニコの顧客には大手企業が多いとお話しました。その理由としては、SNS黎明期から積み上げてきた長年の経験が信用や信頼につながっているからだと考えています。

大手顧客が多い理由

(出典:IRTV for YouTube

SNSマーケティングとは?

IRTV : SNSマーケティングとは、具体的にどのような取り組みをしているのでしょうか?

本門様 : SNSマーケティングの取り組みは主に5種類に分かれます。それぞれご紹介しますね。

SNSマーケティングの種類
種類 説明
公式アカウントの成長 SNSのフォロワー数などの増加を目指す。
口コミの活用 SNS上でポジティブな口コミを増やし、会社や製品・サービスに対するロイヤリティや信頼感を醸成する。
インフルエンサーマーケティング SNS上で影響力を持っているインフルエンサーを活用して、会社や製品・サービスに対するロイヤリティや信頼感を醸成する。
広告配信 SNSユーザーの年代や性別、興味関心を分析し、最適な広告配信をおこなう。
プレゼントキャンペーン フォロー&リツイート企画などをおこなう。

本門様 : このような手法を駆使してお客様の課題を解決していくのが、SNSマーケティングです。

IRTV : イメージとしては、公式アカウントを成長させつつ、タイミングを見計らってプレゼントキャンペーンや広告配信をおこなう、というものでしょうか?

本門様 : おっしゃるとおりです。

自走支援のニーズ

IRTV : ジソウでは「SNSマーケティングの自走支援」を掲げていますね。コムニコでは予算感の問題などで対応が難しかった、中堅・中小企業や地方自治体などを対象に自走支援をされていくとのことですが、ニーズはどれくらいあるのでしょうか?

本門様 : ニーズはかなり多いです。これは私自身も実感しています。近年はSNSの利用者数はもちろん、SNS自体の種類も増えていますよね。

さらに、SNSの中でできることも多様化しています。Instagramであれば、通常の投稿以外にもライブやリール、ストーリーズなど複数の機能が備わっていますよね。

このため、SNSの重要性には気付いているものの、「どうやって活用すれば良いか」で悩んでいる企業や団体が増えているのです。

SNSの活用の仕方に悩んでいる

(出典:IRTV for YouTube

本門様 : 私たちは、企業や団体が抱えている“SNSの課題”に対して、「どうやってアプローチすれば解決できるか」をお伝えしています。課題を自ら解決する“自走”ができるように支援しているのです。

IRTV : 最新の決算資料によると、地方自治体や飲料メーカー、NPO法人などへの運用支援が決まったのですね。

本門様 : はい。運用支援を提供しているお客様の中には、根拠を持ったKPI※3の設定ができていないケースが多いと感じています。

※3 KPIとは、Key Performance Indicatorの略語です。日本語では「重要業績評価指標」となります。目標の達成状況をチェックするための指標です。

そこで、私たちは「KPIの考え方」や「KPIを使った分析方法」などをサポートしています。他社比較がむずかしい場合は、自社のデータを分析して提案することも可能です。SNSマーケティングを“自走”できるように、さまざまな支援をしております。

自社のデータを分析して提供できる

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 地方自治体とSNSは、「地方創生の文脈」で切っても切り離せないものですよね。

本門様 : そう思います。地方自治体からは、地方創生の文脈から「地域の魅力を伝えたい」というご要望をいただきます。

地方自治体の場合、入札によってパートナー企業を決めるケースが多いです。単にSNSを立ち上げて終わりではなく、「何を発信するか」という企画の部分まで求められます。もちろん、効果測定のためにはKPIの設定も必要です。

このため、地方自治体に提供しているサービス内容としては、大手企業に提供しているものとほぼ変わりません。抽象度を上げると、地方自治体も大手企業も「魅力を発信したい」という同じ課題に向き合っています。

中堅・中小企業の市場規模

IRTV : 御社の決算説明資料に掲載されている図表を見ると、企業数は大手企業よりも中堅・中小企業の方が大きいのがわかりますね。

中堅・中小企業の市場規模

(出典:IRTV for YouTube

本門様 : おっしゃるとおりです。中堅・中小企業は約200万社の企業数があり、市場規模として大きいです。SNSの活用によりこれらの顧客層を取り込めれば、大きなチャンスになると考えています。

IRTV : 御社ではすでに積極的な営業をされているのでしょうか?

本門様 : 自社で積極的に営業しているわけではありません。私自身が以前からお付き合いさせていただいているお客様からの相談をいただいています。

私はジソウ以外にも、一般社団法人SNSエキスパート協会※4の理事として教育事業に携わっています。その中で、お客様から「もう少し長くサポートしてもらえないか」と相談していただくことが多いです。過去に研修などでつながったお客様から、依頼していただくケースもあります。

※4 SNSエキスパート協会とは、SNSに関する正しい知識を、体系的・網羅的に学ぶ機会を提供する組織です。コムニコ社が培ってきたSNSアカウントの開設・運営ノウハウや、炎上リスクに関する講演内容を体系化した検定講座を開発・実施しています。

過去の研修などでつながった顧客から依頼

(出典:IRTV for YouTube

本門様 : また、グループ会社のコムニコでは、新規のリード獲得の体制が整っています。このため、さまざまなお客様からの問い合わせが届くのです。

その中で、予算感などの理由でコムニコでは対応がむずかしいお客様を、私たちが引き受けています。グループ企業内部からの顧客獲得が増えている状況です。

したがって、いまは「以前からお付き合いのあるお客様からの相談」と「グループ企業内部からの依頼」の両輪で、顧客を獲得しています。このほかにもプレスリリースの発信にも取り組んでおり、Webサイト経由での顧客獲得も進んでいます。

コムニコ社との差別化

IRTV : 先ほど、ジソウはコムニコと展開している事業がそれほど変わらないとおっしゃっていましたね。赤字にならないですか…?

本門様 : 気になるところですよね!私たちとコムニコ社との違いは、「コンテンツの製造工程を合理化している」点にあります。

コンテンツの製造工程を合理化

(出典:IRTV for YouTube

本門様 : 私たちはSNSの運用代行をおこなっており、原稿の作成や写真素材の作成などの業務が発生します。こういった作業をフリーランスの方に業務委託することで、コスト圧縮に取り組んでいるのです。

業務委託では品質面が気になると思いますが品質を担保するために、ディレクションを私たちが担当し、デザインなど細かい仕上がりの部分はデザイナーにお任せしています。

このように、品質と価格のバランスを見ながら、“利益が残る仕組み”を構築している段階です。

IRTV : 詳しい説明をありがとうございます。御社の事業領域の競合環境はどうなっていますか?

本門様 : SNSマーケティングを手がけている企業は増えています。参入障壁が低いので、今後も競合が増え続けるのではないでしょうか。

私たちには長年の経験やノウハウがあり、各企業に合わせた対応力に強みがあります。新興市場だからこそ、このような部分を大切にしているのです。特に地方自治体や中堅・中小企業では、独自の商習慣への対応力が選定ポイントになると考えています。

長年の経験やノウハウを持っている点が強み

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 将来的に、ジソウはコムニコと同じような規模に成長するのでしょうか?

本門様 : がんばって成長させていきます。

IRTV : 楽しみですね!コムニコと同じ規模になるのは、2~3年後ぐらいでしょうか?

本門様 : 具体的な年数まではお約束できませんが、まずは短期での収益化を目指し、将来的にはコムニコと両輪になれるような規模感にしたいです。

IRTV : 投資家の皆さま、ラバブルマーケティンググループとジソウに要注目です。本日はありがとうございました。

ひっきー's Eye

指さしひっきー

ラバブルマーケティンググループ子会社ジソウの本門代表との対談書き起こし記事、いかがでしたか?

最近ではMeta社が『Threads(スレッズ)』と呼ばれるSNSをリリースしており、SNSもどんどん多様化しています。対談動画内で本門代表が指摘しているように、「SNSをどう活用すれば良いか」という悩みはどんどん増えていくでしょう。ジソウ社の活躍の場が増えそうなので、今後の活躍に注目したいですね!

IRTVでは、このほかにも上場企業の経営者との対談動画をアップしています。企業の事業内容はもちろん、今後の成長戦略を読み解くヒントがたくさん散りばめられているので、個人投資家のみなさまにぜひご覧いただきたいメディアです!

<IRTVをチェック!>

IRTVをチェック!

ディスクレーマー

当記事では、筆者独自の見解を述べることがありますが、証券およびその他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的ではなく証券およびその他の金融商品に関する助言や推奨をするものではありません。また、個別企業の業績予想や株価予想、投資推奨を提供する予定はありません。投資判断等は、自己責任でお願いいたします。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会検定会員補を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

ページ上部へ移動