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【IRTV 7066】ピアズ/AIロープレ“mimik”、量子コンピューティング技術を用いた接客ビッグデータ解析・活用研究を開始【前編】
ピアズ(7066)子会社のQualiagram(クオリアグラム)社より吉井代表をお招きして「AIロープレmimik」について「IRTV※1」で解説しています。
※1 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。
この記事では、IRTVの動画の書き起こしと、動画の内容を受けて当サイトの管理人ひっきーによるコメントを紹介しています。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!
(出典:IRTV for YouTube)
AIロープレmimik(ミミック)について
IRTV : 6月12日に「AIロープレ“mimik”、量子コンピューティング※2技術を用いた接客ビッグデータ解析・活用研究を開始」というリリースを発表されていますね。mimikがどのようなものなのか、詳しくお聞かせいただけませんか?
※2 量子力学の法則を用いて、古典的なコンピューターには複雑すぎる問題を解決するテクノロジーです。
吉井様 : mimikとは、企業のロールプレイング研修を効率的におこなうためのサービスです。できる人にしかわからない「感覚知(雰囲気、空気感)」を可視化し、教師データを作成します。プレイヤーと教師データとの違いを課題点として検知し、フィードバックする仕組みです。mimikは「真似する」という意味があり、このサービスをご利用いただくことで上手な人の話し方に近づけられます。
<mimikとは?>
(出典:IRTV for YouTube)
吉井様 : 「スポーツ」を思い浮かべるとわかりやすいのですが、プレイヤーとして成長していくために「上手な人を真似る」アプローチがありますよね。これをヒントにして、プロダクトに落とし込みました。
ロールプレイングは、さまざまな現場での研修に使われています。「効果がある」ことは多くの方が理解しているものの、なかなか定着しないのが課題です。この原因は、上司と部下という見知った仲なので“恥ずかしく感じてしまう”ことや、上司が部下にフィードバックしなければならない“面倒さ”にあります。
このような理由から、ロールプレイングを徹底的におこなっている企業は少ないのが現状です。しかし、積極的に研修へ取り入れている企業ほど成果が上がっているのは、想像にかたくないでしょう。「ロールプレイングは面倒だけれども、成果を上げるために取り入れたい」という企業様に対して、“恥ずかしさ”や“面倒さ”をAIの力で解消し、効率的なロールプレイング研修ができるサービスとして提供しています。
mimikについて、もう少し詳しく説明させてください。mimikは「eラーニング」と似ていて、mimikのサイト上に「教師の映像」が収録されています。受講者は、映像内で教師が実践している“最も優れた手法”を視聴し、学習する仕組みです。
教師の映像からは、トークスクリプト※3だけでなく、教師がどのような感情表現で話しているのかも学べます。これは一般的なロールプレイングと同じですね。
※3 トークスクリプトとは、接客や営業で顧客に対してどのような話をするのかをまとめた「マニュアル」のことです。
映像を見て理解したら、受講者には「録画ボタン」を押してもらい、先ほど学習した内容を同じようにアウトプットしてもらいます。終わり次第「送信」を押すと、フィードバックレポートが返ってくる仕掛けです。
そのレポートには、「受講者のパフォーマンスが教師のものとどれくらい近いか」が示されています。トーク内容だけでなく、その内容に対してどんな感情を乗せていたのかも、文節ごとに評価するのが特徴です。
<mimikのフィードバック内容>
(出典:IRTV for YouTube)
吉井様 : さらに、話の段階ごとに「どれくらいの時間を掛けて話したか」、「表現の上手さ」なども細かくフィードバックします。「このカテゴリーのこの表現がうまくなかったから、もう少し修正してみよう」といったアドバイスを提供するため、教師役がいなくても自分自身でトレーニングが可能です。
IRTV : すばらしいですね!
吉井様 : このツールがあれば、パートナーが必要なトレーニングやロールプレイング、フィードバックを提供する教師役がいなくても、個人でトレーニングできてしまいます。自己トレーニングなので、何度も同じことを繰り返すのは面倒な部分もありますよね。しかし、自分のロールプレイングのすべてが可視化され、スコアリングされるため、“モチベーションを維持できる”のもメリットです。
例えば「60点でした」と示されれば、「あと10点上げたい」と自発的に再挑戦するようになります。ランキング形式で表示できるので、「同期よりも点数を高めたい!」とお互いに高め合う環境を作れるのです。このようにして自発的にアウトプットのトレーニングを繰り返すため、受講者に自信が付き、実際の接客や応対に活かせるでしょう。
IRTV : 私が入社1年目だった時に欲しかったです!
吉井様 : そうですよね!ちなみに、現在は新入社員やチーム全体の能力の底上げを目的として、ご利用いただくケースが多いです。
IRTV : 革新的なアプローチだと思いました。
吉井様 : そうですね。いろいろなAIを組み合わせて作り上げており、特許申請も出しています。
mimikの今後の展開
IRTV : ロールプレイングの課題として、「リアル感のなさ」がありますよね。PCに向かって話すだけでは、感情が乗せづらいと感じますし、お客様とのコミュニケーションが一方通行になってしまいます。この課題について、今後対応されるのでしょうか?
吉井様 : この課題の解決策として、ChatGPTを使ったお客様役のアバターを追加する予定です。お客様と同じように反応を返してくれるため、より実戦的なトレーニングができます。このお客様役のアバターは「mimik Nest(ミミック ネスト)」という名前です。
<mimikの今後の展開>
(出典:IRTV for YouTube)
IRTV : お客様の存在があると全然違いますよね。
吉井様 : そのとおりです。反応が得られる、というのは非常に重要ですよね。
また、私たちが特に大切にしている点は、接客や営業の会話の中には多くの要素や変数が存在することです。現在、さまざまな接客データを収集し分析しているのですが、この「要素」や「変数」の存在が明確になってきています。
例えば、同じ話をAさんとBさんがしたとき、結果がまったく同じとは限りませんよね。
IRTV : 確かに、感情の表現方法で反応が変わりますね。
吉井様 : そうですよね。話す内容とは別に「どのような感情表現を顔でおこなっているか」や「声のトーンや大きさはどうか」といった点も重要になります。
オンライン接客においては「どのような資料を見せるか」も大切ですし、ジェスチャーや身振りといった要素も相手に与える印象に影響を及ぼしますよね。
このように、接客や営業の会話の中には非常に多くの変数が存在します。これらの変数の掛け算により、成果が出てくるか否かの違いが生じるのです。
<接客や営業の会話に含まれる変数>
(出典:IRTV for YouTube)
吉井様 : 何億、何十億、何百億という組み合わせのパターンが存在し、その中には「最も成約率が高いもの」が存在するはずです。この研究を重ねることで、トークスクリプトではない部分に答えがあるとわかってきました。私たちはこれを解明する必要があるのです。
IRTV : カッコいいですね!
吉井様 : これこそが、私たちがKanda Quantum(カンダ クオンタム)社※3と一緒に取り組みたい「量子コンピューティング」の領域なのです。
※3 AI・量子技術を活用した事業をおこなう関連会社です。
ひっきー's Eye
ディスクレーマー
当記事では、筆者独自の見解を述べることがありますが、証券およびその他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的ではなく、証券およびその他の金融商品に関する助言や推奨をするものではありません。また、個別企業の業績予想や株価予想、投資推奨を提供する予定はありません。投資判断等は、自己責任でお願いいたします。
ひっきー
Qualiagram社の吉井代表との対談書き起こし記事、いかがでしたか?企業研修で使われる「ロールプレイング」をAIで効率化するサービスは、人手不足に悩む企業側にとっても、また少しでも成果を積み重ねたい従業員にとってもうれしいサービスですね!後編の動画と書き起こし記事もお楽しみに!