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【IRTV 3768】リスクモンスター/2024年3月期上期決算と今後の戦略

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2023年12月19日

リスクモンスター(3768)代表の藤本様が、2024年3月期第2四半期決算・今後の戦略についてIRTV※1で解説しています。

※1 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。

この記事は、IRTVの動画内容を書き起こししたものです。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!

(出典:IRTV for YouTube

2024年3月期上期業績

IRTV : 本日は、リスクモンスター(3768)より藤本代表にお越しいただきました。よろしくお願いします。11月10日にリリースされました「2024年3月期第2四半期決算」について、いろいろお聞かせください。

藤本様 : よろしくお願いします。

IRTV : 初めに業績全体の数字面について、上期は売上高18億1,100万円営業利益1億5,100万円で着地しました。

<2024年3月期上期業績>

2024年3月期上期業績

(出典:IRTV for YouTube

藤本様 : そうですね。利益については、独自データベース増強の投資を継続しておこなっていることが要因になります。

IRTV : 財務基盤に関しても盤石ですね。

藤本様 : はい、自己資本比率※2は86.8%と高水準を維持しています。

※2 自己資本比率とは、総資本のうち純資産(新株予約権を除く)の占める割合を言い、 自己資本に依存している割合を示すものです。

積極投資による将来の収益確保

IRTV : キャッシュフローを見ると、投資活動が増えていますよね。

藤本様 : はい。独自データベースの増強のための投資になります。今後も継続的に実行することが必要と認識しており、コスト投資計画に基づいて実行していく方針です。

IRTV : ありがとうございます。独自データベースの増強について、もう少し詳しく教えてください。

藤本様 : 従来の企業情報に加えて、債権譲渡や商業登記反社データ財務情報のデータを収集しています。また、クローリング※3での情報収集も強化しており、より精度の高いクローリングのための開発コストもかけている状況です。AI(人工知能)の技術もフル活用して力を入れています。

※3 クローリングとは、インターネット上のウェブサイトをプログラムが巡回することを指します。

<独自データベースの増強>

独自データベースの増強

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 投資先行後において、どのような飛躍を実現すると想定されていますか。

藤本様 : 新サービスの開発、独自データベースの更なる増強をおこない、ビジネスモデルの変更を実現したと考えています。当社の強みを生かして、今後はグループ子会社との連携や情報収集のための業務効率化を実行することで、コスト削減にもつなげ、将来の収益を確保する方針です。

<投資先行後>

投資先行後

(出典:IRTV for YouTube

リスクモンスターの強み

IRTV : 強みを生かしてとありましたが、改めて貴社の強みを教えてください。

藤本様 : 弊社の強みは、顧客の与信管理に関わるサービスをワンストップで提供できることです。

<リスクモンスターの強み>

リスクモンスターの強み

(出典:IRTV for YouTube

藤本様 : また、顧客の社内システムと弊社のシステムをAPI※4連携させることで、与信判断のスピード化、業務効率化を実現し、サブスクプランなど他社にないサービスを提供していることも挙げられるでしょう。

※4 API(エーピーアイ)とは、あるソフトウェアの機能を別のソフトウェアから呼び出す仕組みを指します。

会員数の推移について

IRTV : 会員数の推移についてもお聞かせください。こちらは、昨年から引き続き東京商工リサーチ様との業務提携の解消による影響を受けていますでしょうか。

藤本様 : そうですね、前期に退会が増えたのは、それが理由だと考えられますが、現在では入会数も堅調に推移しており、会員数も増加している状況です。また、データベースについても、決算の売上・利益情報だけにとどまらず、財務情報を収集することで、企業の信用分析の精度が向上しており、より詳細な情報の提供にもつながっています。

<データベースについて>

データベースについて

(出典:IRTV for YouTube

業績予想の修正について

IRTV : 業績予想の修正についても詳しくお聞かせください。

藤本様 : この度、業績予想の修正をおこないました。

<業績予想の修正について>

業績予想の修正について

(出典:IRTV for YouTube

藤本様 : ビジネスモデルの変更にあたって新サービスの開発独自データベースの更なる増強といった先行投資固定費が増えたことが利益低下の大きな要因になっています。

弊社はストック型ビジネスモデルになるため、会員数増と利用促進によって売上高を上げ、利益率改善に努めていく計画です。

中計最終年度を迎えて

IRTV : 今期は第7次中期経営計画の最終年度になります。

藤本様 : そうですね。全体的な基本方針として3つを柱とし、さまざまな施策に取り組んで参りました。

<第7次中期経営計画>

第7次中期経営計画

(出典:IRTV for YouTube

債権保証サービス拡大

藤本様 : 5月には、伊藤忠商事グループGardia(ガルディア)様と提携し、債権保証サービスを拡大しています。貸し倒れ、焦げつきリスクを軽減し、攻めの取引をサポートするものになっているところが特徴です。

<債権保障サービス拡大>

債権保障サービス拡大

(出典:IRTV for YouTube

「SmartVisca」にデータ提供を開始

藤本様 : こちらはサンブリッジ様との取り組みになります。セールスフォース様の名刺管理アプリ「SmartVisca(スマートビスカ)」において、弊社の企業情報、RM格付※5、反社チェック情報のデータ提供を開始しました。はじまったばかりですが、大分評判が良いと聞いています。

※5 RM格付とは、企業の信用力をA~Fの6段階で表したものです。

<「SmartVisca」にデータ提供を開始>

「SmartVisca」にデータ提供を開始

(出典:IRTV for YouTube

格付ロジックの改定

IRTV : 格付ロジック改定のリリースもありました。

藤本様 : はい。これも独自データベースとAIの技術を活用した施策となります。倒産判別力が91.8%に引き上げられたことで、RM格付の精度はとても高く、倒産判別力の結果も毎月公表している状況です。RM格付と与信限度額など、誰でも瞬時に判断できる客観的な指標をわかりやすく提供しています。

<格付ロジックの改定>

格付ロジックの改定

(出典:IRTV for YouTube

ChatGPTを活用したサービス

IRTV : 「ChatGPT※6」もビジネスに活用されていますね。

※6 ChatGPT(チャットジーピーティー)とは、文章で質問したことに対し、その意味や目的を理解して適切な返答を生成してくれる会話型AIサービス、もしくはその元になっている会話型言語モデルのことです。

藤本様 : こちらも積極的に取り組んでおり、例えば、国内で初めて弊社の500万社の企業情報データベースをChatGPTのプラグイン※7で提供を開始しました。

※7 プラグインとは、ソフトウェアの機能を拡張できるプログラムのことを指します。

<ChatGPTを活用したサービス>

ChatGPTを活用したサービス

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 他にもChatGPTを活用したサービスを提供されていますでしょうか。

藤本様 : はい。会員様向けに新しいサービスを提供しています。まず、「AI要約コメント(by ChatGPT)」をリリースしました。また、「教えてAI与信管理士」も提供を開始しています。これは、ChatGPTに弊社出版の書籍を学習させており、与信管理に関する疑問にチャット形式で即座に答えるサービスです。

さらに、「RM中国企業情報ナビ」もChatGPTの技術を使った情報サマリーコメントの提供を開始しました。

IT導入補助金に認定

IRTV : 「IT導入補助金※8」も続いていますね。

※8 IT導入補助金とは、中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX等に向けた ITツール(ソフトウェア、サービス等)の導入を支援する補助金です。

<IT導入補助金に認定>

IT導入補助金に認定

(出典:IRTV for YouTube

藤本様 : そうですね。IT導入補助金2023には、弊社グループの2つのサービスが認定されています。まず1つ目が弊社の「決算分析システム」です。これは、財務分析に特化した与信判断ツールで、弊社独自の技術の1つである「AIOCR※9」を活用しています。

※9 AIOCR(エーアイオーシーアール)とは、請求書をはじめ手書きの書類や帳票をAIが読み取りデータ化し業務を効率化するシステムです。

2つ目は、グループ会社のリスモン・ビジネス・ポータルが提供している「J-MOTTO(ジェイモット)サービス」です。こちらは、グループウェア※10だけでなく、Web給与明細、ウェブ勤怠など、多様なラインナップでサービスを提供しています。

※10 グループウェアとは、企業などの組織に所属する人々のコミュニケーションを円滑にし、業務効率化を推進するためのソフトウェアのことを指します。

株主還元・優待

IRTV : 株主還元にも力を入れられていますね。

藤本様 : はい。弊社は従来から、株主の皆様への利益還元を重要な経営課題として位置づけています。今期も増配の予定であり、今後も継続的で安定的な配当の実施を目指していく方針です。

<株主還元>

株主還元

(出典:IRTV for YouTube

藤本様 : 今期も株主優待を実施しました。先行投資も進める一方で、株主の皆様への還元もおこなって成長のお返しをし、長く持ち続けていただけるような魅力ある銘柄にしていきたいと考えています。

<株主優待>

株主優待

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : 今後もリスクモンスター社に注目してください。今日はありがとうございました。

藤本様 : ありがとうございました。

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当記事では、筆者独自の見解を述べることがありますが、証券およびその他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的ではなく証券およびその他の金融商品に関する助言や推奨をするものではありません。また、個別企業の業績予想や株価予想、投資推奨を提供する予定はありません。投資判断等は、自己責任でお願いいたします。

やさしい株のはじめ方編集部

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やさしい株のはじめ方編集部 

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