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【IRTV 9522】リニューアブル・ジャパン/O&Mビジネス2GW突破!

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2024年4月10日

リニューアブル・ジャパン(9522)の眞邉社長と石橋本部長が、O&M※1ビジネスについてIRTV※2で解説しています。

※1 O&M(オペレーション&メンテナンス)とは、遠隔監視を通じた発電所運転状況の確認、現地の巡視点検、除草・除雪対応、周辺住民の窓口業務、主任技術者による保安管理、保安規定に定める年次点検など多岐にわたる業務を指します。
※2 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。

この記事は、IRTVの動画内容を書き起こししたものです。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!

(出典:IRTV for YouTube

スペインとイタリアでの発電所開発の相違点

IRTV : 本日のゲストは、リニューアブル・ジャパン(9522)より眞邉社長と執行役員O&M本部本部長の石橋さんにお越しいただきました。本日はO&Mビジネスについてお聞きします。よろしくお願いします。

眞邉様石橋様 : よろしくお願いします。

IRTV : 4月1日にリリースされた資料(リニューアブル・ジャパンのO&M事業、管理実績超を達成[PDF])を読むと、O&M事業の管理実績が2GWを突破しましたね。多くの方が注目されていると思いますので、同事業の中身についてお聞かせください。

眞邉様 : まずは、アイスブレイクです。3月の前半にスペインとイタリアに行ってきました。イタリアの発電所を見たのは、今回が初めてです。日射に関しては、スペインのほうが若干良いかもしれませんが、イタリアも良好です。

<スペインとイタリアでの発電所開発の相違点>

スペインとイタリアでの発電所開発の相違点

(出典:IRTV for YouTube

眞邉様 : 発電所を見た際は大分異なる印象を持ちました。イタリアの発電所は日本の発電所に近いイメージです。イタリアは日本に似て、山がたくさんあります。

一方、スペインは平らな土地が広がっています。イタリアは山が多く平らな土地が少ないため、日本と同じように発電所の規模が小さくなります。

このため、イタリアは日本のように比較的小さな発電所が多いです。小規模な発電所は建設コストが高くなり、許認可もきびしくなる場合があります。

しかしながら、地理的にはヨーロッパの真ん中に位置しているため、ドイツやフランスといった欧州の隣国に電気を売ることができます。また、イタリアは電気の輸入もしています。

ここでのポイントは、電気を高く売れることです。そのため、イタリアで事業を手掛けるのは一定の魅力があると考えています。一方、平らな土地が広がっているスペインは大きな発電所を作れるメリットがあるでしょう。

これらの特性を踏まえ、イタリアでの事業展開を分析・検討し、進出を決めたら、私どもの事務所を作ることを視野に入れています。

O&M事業の概要

IRTV : ここからは本日の本題に移ります。O&M事業の管理実績が2GW超を達成しましたね。この事業について概要などのご説明をお願いします。

眞邉様 : わかりました。今日は3つのトピックについてお話します。1つ目がO&Mの事業内容、2つ目が中期経営計画におけるO&M本部の財務的な目標、3つ目が将来の野望です。

O&Mの事業内容については、事業を統括する石橋からお伝えします。石橋はO&M技術者教育制度である「RJアカデミー」の校長であり、O&M本部本部長を務めています。

<O&M事業の概要①>

O&M事業の概要①

(出典:IRTV for YouTube

石橋様 : 私どもが取り組んでいるO&M事業についてご説明します。O&Mは「オペレーション&メンテナンス」の略称であり、太陽光・風力・水力といった再生可能エネルギー発電所の保守管理業務を手掛けている事業です。

サービスとしては、電気主任技術者(国家資格)を持った技術者がおこなう「保安管理業務」や、「監視・点検業務」があります。これは主に太陽光発電所の現場業務です。

また、計画を策定したり報告書を作成したりして、事業者へ提出します。10~20年間にわたって発電所を運転すると、途中で部品が劣化して交換の必要が出てくるため、修繕計画も作成します。

<O&M事業の概要②>

O&M事業の概要②

(出典:IRTV for YouTube

石橋様 : もう1つ大事なことがあります。太陽光発電所は、地元の方たちの同意を得て、協力を得ながら設置したものだということです。したがって、地元のみなさんを大切にしなければなりません。

例えば、フェンスのギアに入る草刈をおこない、景観を損なわないようにする取り組みもおこなっています。

IRTV : 今は拠点が順調に増えていますね。

石橋様 : お陰様で、拠点が1年間で29か所から43か所へと約1.5倍に増えました。メンバーに関してはコントロールしており、機械などを使いながら効率化を図っている状況です。

<O&M事業の概要③>

O&M事業の概要③

(出典:IRTV for YouTube

新卒採用の強化

石橋様 : 新しい会社のため、中途採用がとても多くなっていますが、エンジニアの新卒採用を強化しています。新卒採用の中心は、メーカーに就職することが多い高等専門学校出身の方々です。

我々がさまざまな学校を訪問し、「これから広がりを見せる再生可能エネルギーの世界に取り組んでみないか」とお話ししながら採用活動を進めてきました。

その結果、採用がとてもむずかしい高等専門学校出身の新卒者を2023年度は3人採用いたしました。さらに、今年は4人、来年は7人に増える見通しです。この中には大学卒の方々も1人、2人含まれています。

<新卒採用の強化>

新卒採用の強化

(出典:IRTV for YouTube

眞邉様 : 国が高等専門学校をターゲットに、再エネ人材の獲得や教育を積極的に推し進めています。私どもは、国が取り組みをはじめる前にすでに実践してきています。

再エネ人材の課題

石橋様 : 国家資格の電気主任技術者が不足しており、高齢化も進んでいるため、若手がなかなかいない状況です。

電気主任技術者の資格は、誰でも勉強すれば取れる資格だと考えています。しかし、ただ資格を取れば良いわけではなく、実務経験を積まなければ、現場を維持する能力が不足してしまいます。電気設備を目の前にしたとき、実務経験がなければ何もできません。

<再エネ人材の課題①>

再エネ人材の課題①

(出典:IRTV for YouTube

石橋様 : 電気主任技術者の座学・実務を教えられる指導者も、皆無と言って等しいぐらい不足しています。そこで弊社は、電気主任技術者の座学・実務を教える「RJアカデミー」を開校しました。

RJアカデミーは、私が校長を務めています。下のスライドにある左側の写真は授業の様子で、高等学校や大学と同じように大きなホワイトボードに書いています。実務とつながりを持たせる理論を教えている風景ですね。

右側の写真は、点検試験の風景です。これができないと、電気設備を安全に保つ能力が生まれません。これらの取り組みを実践することで、真の技術者を育成しています。

<再エネ人材の課題②>

再エネ人材の課題②

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : お聞きするのはおこがましいかもしれませんが、校長になられるほどなので、石橋様は相当実力のあるお方だと推察します。

眞邉様 : 相当な実力を持ち合わせていますよ。日本で1番だと思います。

石橋様 : 1番か2番かわかりませんが、座学・実務の両方ともできる人はいないでしょう。

RJアカデミーの成果

石橋様 : RJアカデミーの成果も出てきています。電気主任技術者の資格の成果については、昨年の入社社員が1年で第二種電気主任技術者の資格に合格しました。

<RJアカデミーの成果>

RJアカデミーの成果

(出典:IRTV for YouTube

石橋様 : 第二種は17万ボルト以下のため、送電線を含むいわゆる電気所、発電所、変電所で保安管理の責任者になれます。

資格を取得した者が管理できることを法令的に認めており、この資格を持っていれば、世の中の太陽光発電所の99%は管理できる資格です。

O&M事業の指標

眞邉様 : 続いて、O&M事業の数値的なことを含め、3年間の中期経営計画の中で何を目指しているかをお話しします。

現在2GWを突破しましたが、2026年までの3年で3GWを目指す計画です。1年間で約350Wが予算になります。それでは、すでに終えた2024年12月期第1四半期の実績を振り返りましょう。

<O&M事業の指標>

O&M事業の指標

(出典:IRTV for YouTube

眞邉様 : 進捗率は85%に達しました。350MWの予算に対して300MWを達成と、少しできすぎではありますが、このような進捗率になっています。

事業性向上のカギ

眞邉様 : 契約を伸ばすだけでなく、着実に収益を上げなければなりません。このためには、1人あたりの効率アップが必要です。

もちろん今後も採用を進めますが、今まで必要だと思っている人数よりも少ない人数で事業を回していこうと考えています。

このため、DX※2や人工知能(AI)などの活用が必要でしょう。例えばドローンを活用し、目視で点検していたものを機械で点検することで、人数を減らすなどの努力をしていきます。

※2 DX(ディーエックス)とは、デジタル技術を活用して生活やビジネスを変革することを指します。

<事業性向上のカギ>

事業性向上のカギ

(出典:IRTV for YouTube

眞邉様 : これらの取り組みを実践することで、収益を確保し、利益率を高められます。

去年の営業利益は5.4億円で、今年は7.5億円です。2026年12月末の12.5億円は、一定の規模を誇る事業会社の数字ですよね。安定して成長できるフェーズに入ってきたと思っています。

O&M事業の野望

眞邉様 : 最後のパートはO&M事業の野望です。同事業が安定して成長できるフェーズに入った後、その延長上にどのような未来があるのかをご説明します。

マーケットの拡大に関する3つのグラフを見ると、2019年の太陽光発電の導入量は55.8GWでした。現在は60GWほどだと思います。

菅政権のときに、2050年カーボンニュートラル※3を目指す方針が示されました。2050年の太陽光発電導入量は約200GWから300GWと言われており、これから増えていきます。

※3 カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを指します。

<O&M事業の野望①>

O&M事業の野望①

(出典:IRTV for YouTube

眞邉様 : 現状から将来を見据え、弊社はどれぐらいのシェアを持ち、どれぐらい儲かっているのかについて、本部長からお話します。

石橋様 : 今まで作り上げた設備に対する我々の現在のシェアは6%弱になり、業界で2番手です。DX化など効率化の取り組みを推進していく前提で、シェア10%ぐらいは確保できると考えております。

<O&M事業の野望②>

O&M事業の野望②

(出典:IRTV for YouTube

石橋様 : 先ほど、200GWという数字が挙がりましたが、このうちシェア10%は20GWです。2023年12月末時点の実績が1.9GWで営業利益は5.4億円なので、20GWになると営業利益は約100億円に拡大すると見込まれます。

<O&M事業の野望③>

O&M事業の野望③

(出典:IRTV for YouTube

石橋様 : これは野望ではなく、今まで取り組んできたことに加えて効率化を進めていけば、これぐらいの営業利益は出せるでしょう。

IRTV : 前提としてO&M事業はストックビジネスですよね。

眞邉様 : そのとおりです。バランスシートも使わないので、拡大できます。

IRTV : 将来的には毎年100億円以上の利益が常に入ってくることになります。優れたビジネスですね。

Spain Update

眞邉様 : 最後はスペインの情報アップデートです。一緒に写っている方は、在スペイン日本国大使館大使の中前様です。私どもは日本からスペインに行って事業を展開しているので、いろいろとお話しさせていただきました。

<Spain Update>

Spain Update

(出典:IRTV for YouTube

眞邉様 : スペインの州政府(アンダルシアやバスク、バルセロナがあるカタルーニャなど)は、東京でいろいろなイベントを開いています。彼らは、観光だけでなく、事業者がスペインに進出して欲しいという要望を持っています。

私どもは、東急不動産様と一緒に事業をおこなう形になりますが、できれば他の日本の事業会社様とも一緒にビジネスを手掛け、スペインと日本との架け橋になれたらと思っています。

IRTV : 相当期待されていますね。

眞邉様 : 頑張ります。

IRTV : 今後もリニューアブル・ジャパン社およびO&M事業に、ぜひ注目して見ていただければと思います。今日はどうもありがとうございました。

眞邉様石橋様 : ありがとうございました。

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ディスクレーマー

当記事では、筆者独自の見解を述べることがありますが、証券およびその他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的ではなく証券およびその他の金融商品に関する助言や推奨をするものではありません。また、個別企業の業績予想や株価予想、投資推奨を提供する予定はありません。投資判断等は、自己責任でお願いいたします。

やさしい株のはじめ方編集部

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やさしい株のはじめ方編集部 

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