vol.3 銀行と国のヘンテコなねじれ現象

第3回のメルマガになります。まずはじめに考えたいことは、『銀行と国のどちらの方が信用できるか?』についてです。
どちらが信用力が高いと思いますか??考えてみてください!!

「いつも銀行さん利用してるから、銀行の方が信用できる。」
「日本は借金が多いから、銀行の方が信用できる。」
「国があっての銀行だから、国の方が信用できる。」
「国がつぶれたら、銀行なんてつぶれるでしょ。」

…などなど、みなさんいろんな意見があると思います。いろんな意見があるのは自由なのですが、経済学的な観点から見ると、『国>銀行』 になります。どうしてでしょうか?

結論から言って、 銀行は国があってこそ存在できるからです。例えば、バブル崩壊後の経済をみてください。多くの銀行がバブル崩壊のあおりを受けて、不良債権(企業に対する貸し出しの焦げ付き)でつぶれかかっていました。その沈みそうな銀行に助け舟を出したのは、国です。いわゆる“公的資金注入”というヤツです。国のお金=われわれのお金(税金)ですから、角度を変えて見ると、税金によって銀行を助けたことになります。もしこれが逆転して、国がつぶれそうになった時に、果たして銀行が助けられるでしょうか? 規模が違いすぎて無理ですよね…(笑)。ですから、たとえ“借金まるけ”であっても、国の方が信用力は高いわけです。逆に言うと、国がつぶれた場合はどうしようもないのです(汗”)。

ここまでのお話で、“国の方が信用がおける(つぶれにくい)”ということがわかりました。ここで思い出していただきたいのが、『リスクとリターンは表裏一体』という言葉です。…前回のメルマガでお話しましたよね。

続けますと、 『リスクとリターンが表裏一体』ということは、 『リスクに見合ったリターンを求める』と、言い換えることができます。つまり、この場合に置き換えると、信用度が『国>銀行』であれば、リターン(利回り)は『国<銀行』でなくてはなりません。国の方が信用できるのですから、利回りが銀行より低くなるのは当然だからです。ちょっとわかりにくいと言う方は、次の例えを見てください。

<お金を借りる時>
銀行なら5%も利息がかからないのに、サラ金だと20%くらいの利息を取りますよね?これは、サラ金がボッタクリという意味ではありません。こういう金利の設定をして当然なんです。

■銀行は、信用できる人を選んで貸すので、低い利率で貸すことができます(審査が厳しい=リスクが低い)。

■サラ金は、どちらかというと、 お金が返ってくるかわからない人に貸すので、高い利率で貸すしかないのです(審査が甘い=リスクが高い)。

お金が返ってこないこともありますからね。貸す側のリスクの問題なんです。それなのに、日本経済はおかしいのです。何がおかしいかというと…

信用度が  国>銀行  であるのに、
利回りも  国>銀行  なんです…。
(利回りは 国<銀行 でないとおかしい)

具体的に、利回りを数値で示すと 10年物の国債が“2%”前後あるのに、10年定期の銀行預金は、“1%”にも満たなかったりします。ぶっちゃけて言うと、 『銀行に預けた方が、国債を買うより儲からない。』 『銀行預金では、リスクに見合ったリターンが得られない。』 といえます。どうしてこんな現象が起きてしまっているか…。それは、銀行にお金が集まりすぎているからです。金利を低くしていても集まるので、金利を上げる必要がありません。 (ゼロ金利政策なども影響していますが…) 銀行さんは“ぬくぬく”ですよ。だって、低い金利で個人から集めておいて、 堂々と“国債”を買ってますからね。 『1%以下の低い金利で借りておいて、2%近くの金利に投資する』 …限りなく低いリスクで儲けてます。たとえばの話ですが、 もし、われわれ個人が銀行からさっと手を引くと、 金利が上がるかもしれませんよ~(笑)。

◆今回の結論としては、 『銀行で遊ばせておくより、国債(個人向け国債)を持っていたほうがよい』ということが言えます。 ただし、“今回の結論”ですから気をつけてくださいね! 次回の結論は、今回の結論をくつがえすかもしれません…。

★次回は… 【vol.4買ってはいけない!?個人向け国債】 をみていきます。 今回の内容と全く逆なこといってますよね…(笑)。 今後の展開に乞うご期待です! (メールマガジン無料購読はこちら)