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日本電気株式会社によるNECネッツエスアイ株のTOB・買収はいつ？なぜ？今後どうなるか、公開買付代理人の証券会社も解説
担当：やさしい株のはじめ方編集部
最終更新日：2024年12月11日
- お知らせ
- （2024年12月11日追記）
公開買付期間が「12月25日（水）まで」延長されました。
日本電気［NEC］（6701）が、NECネッツエスアイ（1973）に対するTOB（株式公開買付）を実施し、1株当たり3,250円での全株式取得を目指すと発表しました。2024年10月29日終値3,000円を基準にすると、プレミアムは8.33％です。
なお、NECネッツエスアイのTOBの公開買付代理人はSMBC日興証券です。NECネッツエスアイの株を保有していてTOBに参加したい方は、口座開設しておきましょう。
口座開設料・年会費などは一切かかりません。
NECネッツエスアイのTOB【公開買付価格・期間・応募方法など】
日本電気株式会社のNECネッツエスアイに対するTOBの概要を、下の表に整理しました。
| 公開買付者 | 日本電気［NEC］（6701） |
|---|---|
| 被買収企業 | NECネッツエスアイ（1973） |
| 公開買付価格 | 3,250円※1 |
| プレミアム | 8.3％※2 |
| 公開買付期間 | 2024年10月30日（水）～12月25日（水） |
| 買付株数 | 72,461,155株 |
| 買付予定株数の下限 | 22,756,305株 |
| 買付予定株数の上限 | - |
| 公開買付代理人 | SMBC日興証券 |
| 公開買付復代理人 | - |
| 上場 | 上場廃止 |
| 目的 | 非公開化により経営資源のさらなる相互活用を促し、 グループ全体の企業価値を最大化させるため |
※1 普通株式1株あたりの買付価格です。
※2 2024年10月29日終値に対して、何％の上乗せがあったかを表しています。
NECネッツエスアイの事業内容
NECネッツエスアイでは、以下の事業を展開しています。
| セグメント名 | 事業内容 |
|---|---|
| DXソリューション事業 | 企業のネットワークやIT等、業務に必要なさまざまなICT（情報通信技術）のシステムやサービスを提供 |
| ネットワークインフラ事業 | 通信事業者のネットワークや、官庁・⾃治体、放送事業者、道路・鉄道事業者等の社会を⽀えるICTインフラ等、最新の技術と⾼信頼性が求められるネットワークインフラのシステム構築やサービスを提供 |
| 社会・環境ソリューション | 各種ICTシステム、ICTサービスに関する⼯事施⼯や、保守、運⽤・監視、アウトソーシングサービス等のサポートサービスをおこなうとともに、施⼯⼒を活かし、海外のお客様へのICTインフラを提供 |
NECネッツエスアイをTOBする理由
日本電気がNECネッツエスアイをTOBする理由は、以下の2つです。
日本電気がNECネッツエスアイをTOBする理由
- 経営資源を効率的に活用できるようになる
- 両社の取引においてNECネッツエスアイの一般株主との間で利益相反が生じるおそれがなくなる
なお、今回のTOBにより以下の3つのシナジーが期待されています。
TOBで期待されるシナジー
- 国内のDX領域・社会公共インフラ領域における事業基盤の強化
- 経営資源の相互活用による競争力の強化、経営の効率化
- 非公開化による迅速な意思決定体制の構築、中長期的な投資／事業改革の実行
NECネッツエスアイの株式を保有している場合はどうすれば良い？
日本電気株式会社によるNECネッツエスアイのTOBは「全株式取得」です。NECネッツエスアイの株式を保有している方は、下の画像の「全部買付の場合」に書かれているように「①市場で売る」、もしくは「②指定の証券会社で申し込む」のどちらかを選択することになります。
それでは、どちらを選べば良いのでしょうか。いますぐに利益確定したい方は「①市場で売る」を、公開買付価格ぴったりで売りたい方は「②指定の証券会社で申し込む」を選ぶのがおすすめです。その理由をかんたんに説明しますね。
いますぐに利益確定したい方
いますぐに利益確定したい方は「①市場で売る」がおすすめです。
TOBが発表された後、その株式の市場価格は市場売買を通じて、公開買付価格付近まで上昇します。公開買付価格ぴったりでは売れませんが、売却ボタンを押すだけで手続きが完了するので、特別な手続きは不要です。手間をかけずに利益確定できます。
指定の証券会社で申し込む場合は、申込手続きが必要です。現金化までに時間がかかるので注意しましょう。
公開買付価格ぴったりで売りたい方
一方で、公開買付価格ぴったりで売りたい方は「②指定の証券会社で申し込む」がおすすめです。
指定の証券会社で申し込んだ場合、保有する株式を公開買付価格で買い取ってもらえます。市場で売る場合には、公開買付価格ぴったりでは売れず、それよりも少し安い価格で取引することになります。
TOBのプレミアムをまるっと受け取りたい場合は、市場では売らず、TOBに申し込みましょう。申込は、次に紹介する指定の証券会社でおこなってください。
NECネッツエスアイの公開買付代理人・復代理人はどこの証券会社？
NECネッツエスアイのTOBに応募する場合、指定の証券会社で申し込む必要があります。指定の証券会社のうち、公開買付者から業務・権限を委託された証券会社を「公開買付代理人」、公開買付代理人の業務を請け負う証券会社を「公開買付復代理人」と呼びます。
| 公開買付代理人 | SMBC日興証券 |
|---|---|
| 公開買付復代理人 | - |
NECネッツエスアイの株式を保有している方で、市場で売却せずTOBへの応募を考えている方は、SMBC日興証券に口座開設して株式を移管する必要があります。
公開買付代理人や復代理人には、SBI証券やマネックス証券などのネット証券が指定されるケースがあります。TOBの応募をスムーズに進めるためにも、今のうちに口座開設しておくのがおすすめです。
NECネッツエスアイのTOBに応募する方法
続いて、TOBに応募する方法を説明します。3つの手順で応募可能です。
NECネッツエスアイのTOBに応募する方法
- SMBC日興証券に口座開設する
- SMBC日興証券に株式移管する
- TOBに申し込む
それぞれ説明しますね。
① SMBC日興証券に口座開設する
SMBC日興証券の口座を持っていない方は、口座開設しましょう。
② SMBC日興証券に株式移管する
NECネッツエスアイのTOBに応募するためには、SMBC日興証券の口座に、NECネッツエスアイの株式を入れておかなければなりません。
ほかの証券会社の口座で株式を持っている方は、株式移管の手続きが必要です。株式移管の方法については、SMBC日興証券にお問合せください。
③TOBに申し込む
SMBC日興証券にログインして、TOBに申し込みましょう。具体的なTOBの応募方法については、SMBC日興証券のQ&Aページや、問い合わせフォームから確認してください。
