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ミネベアミツミによる芝浦電子株のTOB(ホワイトナイト)・買収はいつ?なぜ?今後どうなるか、公開買付代理人の証券会社も解説
- お知らせ
- (2025年4月17日追記)台湾YAGEO(ヤゲオ)が芝浦電子のTOB価格を引き上げると発表しました。当初のTOB価格は4,300円でしたが、5,400円に引き上げられます。ミネベアミツミが提示したTOB価格4,500円を上回る価格です。今後両社のTOB合戦に発展する可能性があります。
ミネベアミツミ(6479)が、芝浦電子(6957)に対するTOB(株式公開買付)を実施し、1株当たり4,500円での全株式取得を目指すと発表しました。2025年4月10日終値4,190円を基準にすると、プレミアムは7.4%です。
今回のTOBは、台湾YAGEO(ヤゲオ)が実施を予定するTOBに対抗し、事実上の「ホワイトナイト(友好的買収)」となります。
なお、芝浦電子のTOBの公開買付代理人は大和証券です。芝浦電子の株を保有していてTOBに参加したい方は、口座開設しておきましょう。
芝浦電子のTOB【公開買付価格・期間・応募方法など】
ミネベアミツミの芝浦電子に対するTOBの概要を、下の表に整理しました。
公開買付者 | ミネベアミツミ(6479) |
---|---|
被買収企業 | 芝浦電子(6957) |
公開買付価格 | 4,500円※1 |
プレミアム | 7.4%※2 |
公開買付期間 | 2025年4月23日(水)~5月27日(火)(予定) |
買付株数 | 15,015,111株 |
買付予定株数の下限 | 7,539,900株 |
買付予定株数の上限 | - |
公開買付代理人 | 大和証券 |
公開買付復代理人 | - |
上場 | 廃止 |
目的 | 台湾YAGEO(ヤゲオ)に対するホワイトナイト(友好的な買収) 芝浦電子が保有する世界首位のセンサー技術の海外流出防止 |
※1 普通株式1株あたりの買付価格です。
※2 2025年4月10日終値に対して、何%の上乗せがあったかを表しています。
ミネベアミツミが芝浦電子のTOBを検討している理由
報道によると、ミネベアミツミが芝浦電子のTOB(ホワイトナイト)を検討している理由として、下の2点が挙げられています。
ミネベアミツミが芝浦電子のTOBを検討している理由
- 芝浦電子が持つ世界首位のセンサー技術が海外に流出するのを防ぐため
- 電子部品事業の成長につなげるため
ミネベアミツミは、自動車や産業機械の部品などを製造・販売する大手精密部品メーカーです。これまで部品メーカーを複数社買収し、総合部品メーカーとして事業を拡大してきた歴史を持ちます。
芝浦電子は「サーミスタ」と呼ばれる半導体温度センサーを製造しています。サーミスタは電気自動車やハイブリッド車向けの需要が拡大しているほか、産業用ロボットや風力発電機などにも使われています。
ミネベアミツミはサーミスタを手がけていないので、芝浦電子は自社にとって相乗効果のある魅力的な買収先だと言えるでしょう。
今回のTOBは、2025年2月5日に発表された台湾YAGEO(ヤゲオ)によるTOBに対抗するものです。ミネベアミツミのTOB価格は、台湾YAGEOが提示したTOB価格4,300円を上回る価格になる見通しです。TOB合戦に発展する可能性があるので要注目ですね。
芝浦電子の株式を保有している場合はどうすれば良い?
ミネベアミツミによる芝浦電子のTOBは「全株式取得」です。芝浦電子の株式を保有している方は、下の画像の「全部買付の場合」に書かれているように「①市場で売る」、もしくは「②指定の証券会社で申し込む」のどちらかを選択することになります。

それでは、どちらを選べば良いのでしょうか。いますぐに利益確定したい方は「①市場で売る」を、公開買付価格ぴったりで売りたい方は「②指定の証券会社で申し込む」を選ぶのがおすすめです。その理由をかんたんに説明しますね。
いますぐに利益確定したい方
いますぐに利益確定したい方は「①市場で売る」がおすすめです。
TOBが発表された後、その株式の市場価格は市場売買を通じて、公開買付価格付近まで上昇します。公開買付価格ぴったりでは売れませんが、売却ボタンを押すだけで手続きが完了するので、特別な手続きは不要です。手間をかけずに利益確定できます。
指定の証券会社で申し込む場合は、申込手続きが必要です。現金化までに時間がかかるので注意しましょう。
公開買付価格ぴったりで売りたい方
一方で、公開買付価格ぴったりで売りたい方は「②指定の証券会社で申し込む」がおすすめです。
指定の証券会社で申し込んだ場合、保有する株式を公開買付価格で買い取ってもらえます。市場で売る場合には、公開買付価格ぴったりでは売れず、それよりも少し安い価格で取引することになります。
TOBのプレミアムをまるっと受け取りたい場合は、市場では売らず、TOBに申し込みましょう。申込は、次に紹介する指定の証券会社でおこなってください。
芝浦電子の公開買付代理人・復代理人はどこの証券会社?
芝浦電子のTOBに応募する場合、指定の証券会社で申し込む必要があります。指定の証券会社のうち、公開買付者から業務・権限を委託された証券会社を「公開買付代理人」、公開買付代理人の業務を請け負う証券会社を「公開買付復代理人」と呼びます。
公開買付代理人 | 大和証券 |
---|---|
公開買付復代理人 | - |
芝浦電子の株式を保有している方で、市場で売却せずTOBへの応募を考えている方は、大和証券に口座開設して株式を移管する必要があります。
公開買付代理人や復代理人には、SBI証券やマネックス証券などのネット証券が指定されるケースがあります。TOBの応募をスムーズに進めるためにも、今のうちに口座開設しておくのがおすすめです。
芝浦電子のTOBに応募する方法
続いて、TOBに応募する方法を説明します。3つの手順で応募可能です。
芝浦電子のTOBに応募する方法
- 大和証券に口座開設する
- 大和証券に株式移管する
- TOBに申し込む
それぞれ説明しますね。
① 大和証券に口座開設する
大和証券の口座を持っていない方は、口座開設しましょう。
② 大和証券に株式移管する
芝浦電子のTOBに応募するためには、大和証券の口座に、芝浦電子の株式を入れておかなければなりません。
ほかの証券会社の口座で株式を持っている方は、株式移管の手続きが必要です。株式移管の方法については、大和証券にお問合せください。
③ TOBに申し込む
大和証券にログインして、TOBに申し込みましょう。具体的なTOBの応募方法については、大和証券のQ&Aページや、問い合わせフォームから確認してください。