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デンソーによるローム株のTOB・買収はいつ?なぜ?今後どうなるか、公開買付代理人の証券会社も解説
2026年3月6日の日本経済新聞電子版によると、デンソー(6902)がローム(6963)に対して買収を提案したようです。具体的な方法として、TOB(株式公開買付)を実施し、全株式取得を目指す内容とみられます。なお、これは正式な発表ではなく、TOB価格や期間、公開買付代理人などの詳細は不明です。
この記事では、現時点でわかっている情報を基に、デンソーがロームに買収提案をおこなった背景について解説します。詳細情報が発表され次第、こちらのページに追記していく予定です。
デンソーがロームに買収提案した理由
デンソーがロームに買収提案した理由は、下の3点です。
デンソーがロームに買収提案した理由
それぞれかんたんに説明します。
①垂直統合と業界再編のため
1つ目の理由は、「垂直統合と業界再編のため」です。デンソーがロームを買収することで、車の電動化で重要性が増すパワー半導体において国内の一大勢力となります。設計から生産までの垂直統合戦略を推し進められることに加えて、中国勢の台頭を受けて再編をおこなう目的もあるとみられます。
②既存関係を発展させるため
2つ目の理由は、「既存関係を発展させるため」です。両社はすでにアナログ半導体の共同開発で提携しており、デンソーはローム株を5%弱まで買い増して布石を打っていました。買収によって完全子会社とすることで、既存の関係をより発展できると考えられます。
③ロームの業績悪化とパートナー企業との関係性悪化のため
3つ目の理由は、「ロームの業績悪化とパートナー企業との関係性悪化のため」です。
ロームは2025年3月期に最終赤字へ転落し、稼ぐ力の回復が課題でした。さらに、関係の深かった東芝が中国企業と技術協力を図ったことで両社間に溝が生じていたのです。デンソーはこのような“隙”をとらえて、買収提案をしたとみられます。
ロームの事業内容
ロームは、私たちの身の回りにあるスマホや家電、自動車などに欠かせない「電子部品」を作っている総合メーカーです。
特に、電気を無駄なくコントロールする「パワー半導体」や、自然の情報を機械が処理できるようにする「アナログ半導体」に力を入れており、電気自動車(EV)などの省エネや小型化に貢献しています。
具体的には、ロームは以下の4つの事業を展開しています。
| セグメント名 | 事業内容 |
|---|---|
| LSI (大規模集積回路) |
機械の頭脳や記憶の役割をする部品(アナログ、メモリなど)を製造。 |
| 半導体素子 | 電気の流れを操るトランジスタやパワー半導体、光を出すLEDなどを製造。 |
| モジュール | 複数の部品を組み合わせて、プリンターの印字部分(プリントヘッド)など特定の機能を持たせた製品を製造。 |
| その他 | 電気の流れる量を調整する「抵抗器」などを製造。 |
ロームのTOB【公開買付価格・期間・応募方法など】
デンソーのロームに対するTOBの概要を、下の表に整理しました。
| 公開買付者 | デンソー(6902) |
|---|---|
| 被買収企業 | ローム(6963) |
| 公開買付価格 | 2,743円※1 |
| 2026年3月6日終値 | 2,743円 |
| プレミアム | 0.00%※2 |
| 利益(100株あたり) | 0円※3 |
| 公開買付期間 | 不明 |
| 買付株数 | 不明 |
| 買付予定株数の下限 | 不明 |
| 買付予定株数の上限 | 不明 |
| 公開買付代理人 | 不明 |
| 公開買付復代理人 | 不明 |
| 上場 | 廃止 |
| 目的 | パワー半導体で国内の一大勢力となり、 垂直統合戦略を推し進めるため |
※1 普通株式1株あたりの買付価格です。
※2 2026年3月6日終値に対して、何%の上乗せがあったかを表しています。
※3 TOB発表日の終値に対して何%の上乗せがあったのか計算したプレミアムを元に、公開買付価格で100株を売却した場合の利益を計算しています。





