コロワイドが大戸屋ホールディングスのTOBを発表!株価はどうなる?

コロワイドが大戸屋ホールディングスのTOBを発表!株価はどうなる?

担当・ゆうと

最終更新日:2020年7月21日

(2020年7月21日追記)
大戸屋ホールディングス(2705)が、コロワイド(7616)によるTOBに反対を表明したため、コロワイドによるTOBは敵対的TOBに発展しています。詳しくはこちらで解説しています。

2020年7月9日、コロワイド(7616)大戸屋ホールディングス(2705)TOB(株式公開買い付け)を発表しました。TOBをかんたんに説明すると、投資家から株式を買い集めて、会社の経営権を手に入れることです。

今回のTOBでは、コロワイドは大戸屋ホールディングス株式51.3%の取得を目指しています。なぜ51.3%なのかというと、過半数の株式を持っていれば、経営に関する意思決定を自由にできるからです。買収する目的は、大戸屋ホールディングスの経営立て直しです。コロワイドの子会社にして食材や配送を共通化し、業績を立て直していく考えとなっています。

実は、2020年にコロワイドは大戸屋ホールディングスの株主総会で株主提案を出したのですが、その時は否決されています。このような経緯があるため、今回は敵対的TOBになる可能性があります(2020年7月20日、敵対的TOBに発展)。

現在、コロワイドは大戸屋ホールディングス株式を19%持っています。保有割合を51.3%にするためには、市場から32%ほど買い集めなければいけません大戸屋ホールディングスは、個人投資家から人気の企業なので、株主の多くは個人株主です。そのため、TOBが成立するかどうかは、個人株主にかかっています

※ TOB(株式公開買い付け)、敵対的TOBについては、TOBとは?で詳しく説明しています。

大戸屋ホールディングスの株価への影響は?

基本的には、TOB価格まで株価が上がります。買付価格は3,081円なので、TOBが実施されるまではこの価格付近で株価が推移すると考えられます。なぜなら、今回のTOBには上限が設けられるため、TOBに応募しても外れる可能性があるからです。

下の画面は、大戸屋ホールディングス(2705)の気配値(2020年7月9日11:00時点)です。TOBを受けて買い注文が殺到し、ストップ高買い気配となり値が付いていません。このように、TOBが発表されると、買収価格に向かって株価が上がっていくのです。

大戸屋ホールディングスの気配値

(出典:SBI証券

また、今回のコロワイドのTOBが、敵対的TOBに発展した場合は、株価がTOB価格を上回ると考えられます。大戸屋ホールディングスが、ホワイトナイトなどの対抗をすると、市場が先回りすると考えられるからです。

大戸屋ホールディングスの株主への影響は?

大戸屋ホールディングスの株主にとっては、TOBに応募すれば買付価格までの値上がり益が手に入ります。TOBに応募しなくても、市場で売れば値上がり益が手に入る状態となっています。

株主には次の3つの選択肢が迫られます。

  • ①TOBに応募し、当選したら株式を売る
  • ②TOBには応募せず、市場で株式を売る
  • ③TOBには応募せず、株式を継続保有する

どの選択肢を取るかは個人の好みですが、①と②を取れば値上がり益をほぼ確実に手に入れられます。

公開買付け期間は、7月10日から30営業日までです。また、TOBの申し込みは、SBI証券の申し込みフォームからできます。今回は100%すべての株式をTOBするわけではないので、申し込んだとしても当選するかはわかりません。当選した場合、9月1日に株の代金が証券口座に入金されます

③を選んだ場合、TOBによる値上がり益を確定できません。しかし、今回のTOBが敵対的買収に発展して、大戸屋ホールディングがホワイトナイトなどの対抗手段を取ったり、コロワイドがTOB価格を引き上げたりしたときは、もっと多くの値上がり益が狙えるかもしれません。

ただし、今回のTOBにはリスクもあります。それは、TOBが不成立となった場合に株価が下がることです。コロワイドが発表した資料によると、買付予定数の下限である25.84%に満たない場合は、すべての株式の買付が中止となります。この場合、投資家の期待が裏切られるため、株価が下がります。

コロワイドによるTOBを時系列で確認

最初にコロワイドが、大戸屋ホールディングに対して株主提案をおこなったところから、主要な出来事を時系列でざっと見ていきましょう。

日付
(2020年)
内容
4月14日 コロワイドが、大戸屋ホールディングスに対して株主提案を発表。大戸屋ホールディングスは、株主提案に反論。
5月25日 大戸屋ホールディングスは、コロワイドによる株主提案に反対を表明。また、同時に株主優待の拡充を発表。
5月26日 コロワイドは、前日の大戸屋ホールディングスの反対表明の内容に、注意喚起を呼びかける。
6月25日 大戸屋ホールディングスの株主総会が開催。コロワイドの株主提案は否決
7月9日 コロワイドが、1株3,081円TOB開始。当時の株価は2,113円。
7月20日 大戸屋ホールディングスが、コロワイドのTOBに反対を表明。敵対的TOBに発展。

よりわかりやすく、簡易的にまとめました。TOB関連の出来事と一緒に、そのときのTOB価格や、大戸屋ホールディングスがどういう態度を示したのかも載せています。

日付
(2020年)
内容 TOB
価格
大戸屋
ホールディングスの
態度
7月9日 コロワイドが大戸屋ホールディングスにTOBを開始 3,081円 -
7月20日 大戸屋ホールディングスがTOBに反対を表明 3,081円 反対

まとめ

コロワイドの株主提案が否決された段階で、次にTOBという強硬手段をとってくることは想定できるものだと思います。しかし、株主総会後わずか2週間で、その手段を取ってくると想定していた投資家は少ないと思います。そして、大戸屋ホールディングスが反対を表明したため、敵対的TOBに発展していくことになりました。

今後は、TOBが成立するのか、大戸屋ホールディングスが対抗策を講じるのかに注目です。新たな情報が手に入り次第、この記事に追加していきます。

ゆうとのプロフィール

・投資歴6年、資産バリュー投資家
・オフ会を主催、年間100回近くオフ会に参加
・いつも四季報を持ち歩き、1年の半分は株のことを考えている株オタク

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