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CAMPFIRE Angels(キャンプファイヤーエンジェルス)の評判は?案件や手数料も紹介します

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2023年11月30日

CAMPFIRE Angels(キャンプファイヤーエンジェルス)は、購入型クラウドファンディングの業界最大手「CAMPFIRE」グループが運営する、「株式投資型クラウドファンディング(ECF)」のプラットフォームです。2021年12月現在で、累計17案件の取り扱いがあり、そのうち9件が募集金額まで集まり契約が成立している、業界でも人気のサービスです。

<株式投資型クラウドファンディングの仕組み>

株式投資型クラウドファンディングの仕組み

(出典:CAMPFIRE Angels

このコラムでは、CAMPFIRE Angelsの案件や最低投資額・手数料などついて、わかりやすく解説します。

目標金額を達成した案件

まずは、募集金額まで投資家の資金が集まった案件について、2つほど見てみましょう。

目標金額を達成した案件の例①

シンコムアグリテック株式会社

(出典:CAMPFIRE Angels

2021年9月1日に目標達成したシンコムアグリテック株式会社は、目標額1,000万円に対して、222%にあたる2,220万円もの資金調達に成功しました!調べてみると、下記のような事業内容が投資家に響いたようです。

  • 「収益性・持続性の高い有機農業」を設計
  • 主力製品TRI TIMBER(植物保護資材)は、化学農薬を使わずに病原菌の侵入を防ぐ
  • 低環境負荷・収量増・高品質を実現する、グローバルAgriTech(農業テクノロジー)企業

世の中では、ESG投資(環境・社会・ガバナンス)やSDGs(持続可能な開発目標)が叫ばれる中、化学農薬の代替品として植物保護資材「TRI TIMBER」を開発するなど、時代にマッチした、すばらしい事業を展開されているなと思いました。

目標金額を達成した案件の例②

オステオノバス株式会社

(出典:CAMPFIRE Angels

2021年8月12日に目標達成したオステオノバス株式会社は、目標額1,000万円に対して、301%にあたる3,010万円もの資金調達に成功しました!目標額の3倍ものお金が集まるとは、投資家の大きな期待の表れですね。調べてみると、下記のような事業内容が投資家に響いたようです。

  • トレド大学発バイオ医療企業の日本子会社
  • バイオ材料研究者と脊椎外科医のノウハウを結集した製品で手術の不便を解決
  • 製品力と医師のネットワークを強みに約100億円の市場へ挑む

バイオ株は事業の性質上、赤字が続くことが多いので、上場株では株価が低迷して不人気になりがちですが、株式投資型クラウドファンディングではしっかりとお金が集まるので、これはよい仕組みだなと思います。

最低投資額・手数料など

CAMPFIRE Angelsでは、10万円前後からと、比較的少額から投資ができ、投資するにあたっての手数料は無料なのが魅力です。投資先がうまくいけば、保有株がIPO(新規株式公開)して上場したり、M&A(合併や買収)されたりすることで、ハイリターンが得られる可能性があります。

未上場企業への投資は情報が少ないのがネックですが、開示情報が上場企業の有価証券届出書に準じた書式になっているので安心です。

また、「お問い合わせフォーム」から、事業者(起業家)に質問できるのもありがたいですね。他には、エンジェル税制※1が受けられることもあるので、最悪の場合、仮に投資先が倒産することになってしまっても、そのまま丸損とはならず、節税が受けられることもあります。

※1 エンジェル税制とは、「ベンチャー企業への投資を促進するために、ベンチャー企業へ投資を行った個人投資家に対して、税制上の優遇措置をおこなう制度」のことです。

まとめ

ご覧いただいたとおり、「CAMPFIRE Angels」というプラットフォームを通じて、起業家と投資家をうまくマッチングしています。もちろん、目標金額までお金が集まったら、投資家としてはそこで成功というわけではなく、そのお金を使ってどのように経営していくかがポイントです。まだスタートラインに着いたにすぎません。

CAMPFIRE Angelsは、2020年8月にサービスがはじまりました。他社の株式投資型クラウドファンディング(ECF)では、すでに成果が出はじめていますが、CAMPFIRE Angelsはまだまだこれからです。今は未知数ですが、何年か後には、「うまくいった企業」と「うまくいかなかった企業」が出てきて、株式投資型クラウドファンディング(ECF)のリスクとリターンの全体像が見えてくると思います。

一般的には、株式投資型クラウドファンディング(ECF)では、何年も資金拘束されることにもなり、リターンが読みにくいため、資産運用の軸に据えるというよりも、「企業への応援」というスタンスで、ある意味“寄付に近いような投資”と捉えるべきだと思います。長い目で温かく応援していきましょう!

私はすでに他社のプラットフォームを使ってエンジェル投資をはじめていますが、起業家の考えに賛同できる案件が出て来たら、CAMPFIRE Angelsでもすぐに投資をはじめる予定です。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会検定会員補を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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