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【松井証券】ネット証券業界初!東証オルタナティブデータで機関投資家の空売りや信用残高が分析可能に

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2024年7月25日

お知らせ
(2024年6月17日追記)松井証券の日本株アプリがアップデートされ、Android版は15日から、iPhone版は17日から利用可能となりました。ついに機関投資家の空売り動向などを当日中に確認できます!個人投資家は必須のアプリですので、松井証券の口座を持っていない方はこの機会に口座開設しましょう!

2024年6月15日(土)より、松井証券が提供している「松井証券 日本株アプリ」に東証の売買内訳データ(以下、オルタナティブデータ)が追加されます!松井証券に口座開設した方限定の機能ですが、このデータを無料で提供するのはネット証券業界で松井証券が初です。

業界初!東証の売買内訳データをもとに売買の手口、需給の分析が可能に!

売買内訳データを使うと、銘柄ごとの売買代金・出来高の内訳や信用取引残高などが当日中に把握できます。また、機関投資家による空売り数量も当日中に入手できるので、株価が急騰・急落した際の原因を調べる際に便利です。この記事では、松井証券の日本株アプリに搭載されるオルタナティブデータについて、どのような機能があるかを紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

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東証のオルタナティブデータ(売買内訳データ)とは?

松井証券の日本株アプリに搭載された新機能について説明する前に、「売買内訳データ提供サービス」を紹介します。このデータは日本取引所グループのJPX総研が提供するもので、東京証券取引所に上場する銘柄別の日次売買代金や売買高を、「買/売」、「現物/信用」、「新規/返済」などの取引種類別に把握できます。

株価が急騰・急落した原因を分析したり、機関投資家の空売り状況を探ったりするのに役立つサービスなのですが、有料での提供のため気軽に使うことはできません。しかし、松井証券に口座開設して日本株アプリをダウンロードすれば、誰でもこのデータを無料でチェックできます。

東証のオルタナティブデータからわかること

日本株アプリに搭載される東証のオルタナティブデータからわかることは下の3つです。それぞれ説明しますね。

個別銘柄の売買代金・出来高の内訳

日本株アプリのアップデートにより、個別銘柄の売買代金や出来高の内訳を当日中に確認できるようになりました。アプリ内では「現物/信用新規/信用返済/空売り(機関投資家)」の区分で表示されます。

個別銘柄の売買代金・出来高の内訳

これらの機能が搭載されることで、個別銘柄の株価が急騰・急落した原因を当日中に分析できます。「大口の投資家が買いはじめた」、「大口の投資家がポジションを解消した」などの情報がすぐに得られるので、株価分析がこれまでよりも高度に、かつスピーディーにできます。

さらに、機関投資家による空売りの状況を約定ベースで当日中に確認できる点が目玉機能です(上の画像円グラフ内の緑色部分)!これまで、機関投資家の空売り状況を調べるには、空売り情報を専門に扱うサイトや会社四季報オンライン(月額5500円)を確認する必要がありました。専門サイトでは空売り情報を残高ベースで掲載しており、機関投資家が空売りした当日に買い戻した場合などはサイト上でその取引を確認できなかったのです。

しかし、松井証券の日本株アプリでは機関投資家の空売り状況を「約定ベース」で表示します。残高ベースでは確認できなかった「空売り当日に買い戻す」動きも追いかけることができるので、株価の急変動に対してより高度な分析が可能です。その上この機能は松井証券に口座開設&日本株アプリをダウンロードすれば無料で使えるため、個人投資家必須のツールとなりそうです!

東証上場銘柄すべての信用取引残高

東京証券取引所に上場している全銘柄について、当日の信用取引残高を当日中に確認できます。具体的には、オルタナティブデータを使って信用新規や返済の差引を毎日集計し、銘柄ごとに当日の信用取引残高を算出する仕組みです。

東証上場銘柄すべての信用取引残高

これまで、日々公表銘柄に指定された銘柄以外は、東証の週次公表(第2営業日の16:00頃)を待たなければいけませんでした。今後は日本株アプリ内で当日中に確認できるので、信用買い残や売り残の増減を確認し、株価動向を分析できます。情報の入手スピードがとても早くなるので、個人投資家にとって無くてはならないツールと言えますね!

※ 日々公表銘柄とは、信用取引残高の公表を日々おこなうことで、投資家に信用取引の利用に関して注意を促している銘柄のことです。具体的には、急騰・急落を繰り返している銘柄が日々公表銘柄に該当します。

過去の株価変動と売買内訳の推移

日本株アプリのチャート画面で、株価チャートの下に出来高や信用残のサブチャートを2面表示できます。出来高については「積み上げ・100%積み上げ・折れ線」の3種類のグラフが用意されており、好きなチャートを表示可能です。

過去の株価変動と売買内訳の推移

株価チャートと出来高、信用残のチャートを比較することで、過去の株価推移と取引の状況を分析できます。今後の株価分析にも役立つので、ぜひ使いたい機能のひとつです!

日本株アプリに実装されたオルタナティブデータの使用事例

松井証券の日本株アプリに実装された、東証のオルタナティブデータの使用事例を紹介します。新たに追加されたオルタナティブデータを使うと、株価が急騰・急落した理由を探ることが可能です。このデータをどのように活用すれば良いか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

今回は、以下の2つの事例をご紹介します。

使用事例①機関投資家の空売りによる株価急落

下の画像は、テセック(6337)の株価チャートです。赤枠で囲んだ部分は、2024年6月19日の株価を表しています。この部分に注目すると、株価が急落している様子がわかります。

<テセック(6337)の株価チャート>

テセック(6337)の株価チャート

それでは、株価が急落した理由は何でしょうか。その理由を探るため、松井証券の日本株アプリに実装された東証のオルタナティブデータを確認しましょう。

まず、株価が急落した日の前日にあたる、2024年6月18日の売買内訳を確認します。以下の画像のように、濃いピンク色の現物買いと濃い水色の現物売りが多くなっていますね。

<テセック:2024年6月18日の売買内訳>

テセック:2024年6月18日の売買内訳

続いて、株価が急落した当日(2024年6月19日)の売買内訳を確認しましょう。前日の売買内訳と見比べると、明らかに緑色の機関投資家による空売りが増加しています。

<テセック:2024年6月19日の売買内訳>

テセック:2024年6月19日の売買内訳

機関投資家による空売りが増えると、株価には下落圧力がかかります。したがって、6月19日の株価急落は、機関投資家による空売りの影響と考えられるのです。

使用事例②信用買い減少の警戒感による株価急落

下の画像は、伊勢化学工業(4107)の株価チャートです。赤枠で囲んだ部分は、2024年6月18日の株価を表しています。この部分に注目すると、株価が急落している様子がわかりますね。

<伊勢化学工業(4107)の株価チャート>

伊勢化学工業(4107)の株価チャート

先ほどのテセックの事例と同じように、株価急落の前日である2024年6月17日の売買内訳を確認します。

<伊勢化学工業:2024年6月17日の売買内訳>

伊勢化学工業:2024年6月17日の売買内訳

続いて、株価が急落した当日(2024年6月18日)の売買内訳を確認しましょう。前日の売買内訳と見比べると、薄いピンク色の信用買いが大きく減少しているのがわかりますね。加えて、濃い水色の現物売りも増加しています。

つまり、信用買いの減少と現物売りの増加により、売り圧力のほうが強くなったため、株価が急落したと考えられるのです。

<伊勢化学工業:2024年6月18日の売買内訳>

伊勢化学工業:2024年6月18日の売買内訳

では、なぜこのような現象が起きたのでしょうか。原因は「委託保証金率の引き上げ」です。委託保証金とは、信用取引をおこなう際に証券会社に担保として差し入れる現金や株式を指します。委託保証金率とは、委託保証金の約定代金に対する割合のことです。

つまり、委託保証金率の引き上げは、信用買いに必要な委託保証金が増えることを意味します。投資家にとっては取引コストの上昇となるため、新たに信用買いする人が減ると予想できますね。

信用買いする人が減ると、これまで強くかかっていた上昇圧力が弱くなります。株価が上がりにくくなるため、利益確定を考える投資家が増えるでしょう。こういった事情から信用買いが減り、利益確定のため現物売りが増えたと考えられます。

このように、日本株アプリに実装された東証のオルタナティブデータを活用すると、株価の変動要因を分析可能です。「保有株の株価が急落して心配」というときに原因を探れるので、松井証券の口座を持っていない方はこの機会に口座開設しておきましょう!

松井証券 日本株アプリのアップデートに対する評判

松井証券 日本株アプリのアップデートに対する評判を見ていきましょう。Xで検索を掛けたところ、東証の売買内訳データが見られる点を高く評価している方が多いようです。

これまでは専門サイトや有料サイトでなければ得られなかった情報を、無料かつアプリ1つでかんたんに入手できます。こういった評価も納得ですね!

「松井証券 日本株アプリ」について

最後に、松井証券が提供する「松井証券 日本株アプリ」を紹介します。このアプリは銘柄の情報収集やニュースチェック、チャート分析、入出金、取引などがすべてできる株アプリです。松井証券の取引口座とスマホ1台さえあれば、株式投資に必要な環境を揃えられます。

日本株アプリの特色として、個人投資家のかゆいところに手が届く機能が充実している点が挙げられます。例えば、日本株アプリでは銘柄発掘をさまざまな確度からおこなえます。「株主優待検索」や「テーマ検索」、「こだわりサーチ」などさまざまな検索方法が備わっており、株主優待が欲しい方、人気テーマから有望な株を発掘したい方などの需要に応えています。

<日本株アプリの銘柄検索機能>

銘柄検索機能

また、注文機能が充実している点もポイントです。成行注文や指値注文ができる「シンプル注文」に加えて、逆指値注文や返済予約注文、優待クロス注文などの注文機能が用意されています。特に優待クロス注文は主要ネット証券の中で松井証券だけが使える注文方法で、優待投資家の方から人気の機能です。

<優待クロス注文画面>

優待クロス注文画面

松井証券の日本株アプリには、このほかにもたくさんの機能があります。詳しくはこちらのページで説明しているので、気になった方はぜひご覧ください。

まとめ

松井証券の日本株アプリに搭載される、東証のオルタナティブデータについて説明してきました。特に、機関投資家の空売り状況や信用取引残高を当日中に確認できる点が魅力です。株価変動の分析がより高度、かつスピーディーにできるので、個人投資家必須のツールになりそうですね。

これらの情報は、松井証券に口座開設して日本株アプリをダウンロードすれば、誰でも無料で見られます。松井証券の口座を持っていない方は、この機会に口座開設しておきましょう!

松井証券に口座開設

口座開設料・年会費などは一切かかりません。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会検定会員補を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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