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【中国関連株・銘柄まとめ】トランプ関税で景気回復は遅れる?中国依存度の高い銘柄や今後の見通しも解説

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2025年9月19日

中国関連株は、中国への輸出や、中国で生産・販売をおこなう会社の株です。具体的には、機械、電子部品、半導体製造装置を作る会社や、化粧品メーカー、飲食チェーンなどが代表として挙げられます。中国は日本にとって最大の輸入相手国であり、米国に次ぐ輸出先です。

この記事では、中国関連株にはどのような銘柄があるのか、今後どうなるのかを、株初心者向けにわかりやすく解説します。

日中関係とトランプ関税

日中関係は改善しつつあります。2024年中には日本人児童が中国で襲われる事件が相次いで発生し、訪中や中国駐在を心配する声が上がりました。

しかし、その後は日本産海産物の輸入再開に向けた取り組みが始まり、日本人の短期訪中ビザが免除となりました。日本側も中国人の訪日観光ビザの滞在日数や期限を延長するなどの対応を進めています。

近年、中国関連株は欧米の対中政策に大きく影響を受けるようになりました。米国は技術の流出を防ぐために、先端品を中国に輸出しないよう欧州や日本に求めています。

欧州は、中国製の安いEVや蓄電池が自国の産業をおびやかすとして追加関税や規制をかけました。中国製品に電子部品を提供する日系メーカーにはマイナスとなります。

2025年4月には、トランプ米大統領が中国に対してあわせて145%の関税措置を課しました。中国で生産をおこなう日本の会社にとって大きな打撃です。

このように中国関連株はリスクが大きくなっていますが、その分、株価が割安な銘柄も多く存在します。ここで取りあげる中国関連株を、ぜひ銘柄探しの参考にしてください。

中国関連株・銘柄一覧

中国関連株は値動きの大きい銘柄が多くなっているので、今は値上がり益をねらう人が多いでしょう。中国向け輸出の主力である電気機器や部品関連を中心に、中国向けの売上が多く、中国関連のニュースに反応しやすい銘柄を取りあげました。

機械

産業用ロボットを作る安川電機(6506)FUJI(6134)をご紹介します。

電子部品

電子部品メーカー大手から村田製作所(6981)TDK(6762)をピックアップしました。中国関連株の代表格です。

半導体製造装置

中国向けの割合が4-5割と高い分野です。半導体製造装置メーカー最大手の東京エレクトロン(8035)と、半導体製造装置の部品を提供するフェローテックHD(6890)をご紹介します。

化粧品・スポーツ用品

中国市場に強い化粧品メーカーの資生堂(4911)とスポーツ用品のヨネックス(7906)を取りあげています。

飲食店チェーン

イタリアンレストランチェーンのサイゼリヤ(7581)と回転寿司のGenki Global Dining Concepts(9828)では、中国・香港などの海外店舗が好調です。

銘柄名
クリックタップで最新株価)
事業内容
安川電機
(6506)
電気機器メーカー大手。モータ(電動機)技術を使った制御装置や産業用ロボット、システムなどを作っている。海外売上比率は約7割で中国は約2割を占める。中国関連の代表銘柄
FUJI
(6134)
名古屋発祥の機械メーカー。産業用ロボットを中心に工作機械、システムを手がけている。海外売上比率は9割で中国が約3割を占める。2026年度まで配当性向※150%以上とする方針。
村田製作所
(6981)
国内最大手の電子部品メーカー。チップ積層セラミックコンデンサ※2などの世界トップシェアの製品を数多く持つ。海外売上比率は9割超で中華圏が約5割を占める。
TDK
(6762)
大手電子部品メーカー。スマートフォンなどに使われる小型リチウムイオン蓄電池や温度センサで世界シェアNo.1を誇る。海外売上比率は約9割で中国が5割超を占めている。
東京エレクトロン
(8035)
世界有数の半導体製造装置メーカー。半導体製造の4工程に使われる装置を作っている。海外売上比率は約9割で中国が4割強。2025年2月には、同社製品の中国での保守・点検を米国が制限するというニュースが報道されて株価が値下がりした。
フェローテックHD
(6890)
半導体などの製造装置向けの部品を作っている。真空シール※3とサーモモジュール(温度を調節する電子部品)に強み。中国やマレーシアに生産工場を構える。海外売上比率は9割弱で中国は約6割。
資生堂
(4911)
日本を代表する化粧品メーカー。『SHISEIDO』、『クレ・ド・ポー ボーテ』などが代表的なブランド。海外売上比率は約7割で中国が約25%。コロナ禍前の稼ぎ頭だった中国の売上回復が遅れている。
ヨネックス
(7906)
バトミントンやテニスラケットで有名なスポーツ用品メーカー。ゴルフ場も手がけている。海外売上比率は約7割で、約4割がバトミントンの盛んな中国向け。円安メリット銘柄。
サイゼリヤ
(7581)
手ごろな価格で知られるイタリアンレストランチェーン。海外売上比率は3割強で中国が大半を占めている。円高になると食材の仕入れ値が安くなり、もうけが大きくなるので円高メリット銘柄でもある。
Genki Global Dining Concepts
(9828)
国内外で寿司レストランチェーンを運営。1968年創業の回転寿司の老舗。半数以上が海外店舗で、その約6割を香港・中国が占める。円安とインフレによる客単価上昇が追い風。

※1 配当性向とは、会社の利益のうち、配当にどれくらい充てているかをあらわす指標です。
※2 チップ積層セラミックコンデンサとは、電子回路の電気の流れを制御する部品です。
※3 真空シールは、ゴミやチリが入り込むのを防ぐ密閉用の部品です。

中国関連株・銘柄の見通し

中国関連株の見通しを「良い・普通・悪い」で表すと、「普通」と言えます。

中国の景気には下げ止まりの兆しが見え、日中関係は前進しました。しかし、欧米と中国の関係悪化が中国関連株に影を落としています。

第一次トランプ政権から始まった米国の対中貿易規制・再貿易規制※4に続いて、中国からの輸入品に追加関税が発動しました。トランプ大統領は、米製造業に不利に働くとして円安を批判しており、関連銘柄への影響が心配です。

※4 この場合の再貿易規制は、米国の技術を使った製品の対中輸出規制です。

では、中国関連株を商品・サービス別にくわしく見て行きましょう。

① 機械

関税や規制のリスクを避けるために、中国の生産拠点(工場など)を海外に移す動きが広がっています。空気圧機器メーカーのSMC(6273)は、輸出向けの工場を中国からベトナムに移す予定です。

② 電子部品

村田製作所(6981)などの日本メーカーは、高価格製品向けの小型・高性能の電子部品が強みです。中国メーカーの低価格スマートフォンがシェアを伸ばしており、影響が心配されます。

半導体製造装置

半導体製造装置メーカーの中国向けの売上高比率は、ここ2年で急に増えました。米国の対中輸出規制強化を警戒した中国の会社が調達を急いだからです。

しかし、中国景気の低迷とAI・台湾向けの増加を背景に、最近は中国向けの割合はやや小さくなっています東京エレクトロン(8035)の中国向けは2024年4-6月期の50%から10-12月にかけて40%台前半にダウンしました。同様の動きはKOKUSAI ELECTRIC(6525)をはじめ業界全体で見られています。

④ 化粧品・スポーツ用品

中国で自国の化粧品メーカーの人気が高まり資生堂(4911)ポーラ・オルビスホールディングス(4927)などの日本のメーカーは中国で苦戦を強いられています。

一方、スポーツ用品メーカーの売上はここ数年の中国のスポーツブームで好調です。スポーツシューズで有名なアシックス(7936)なども急速に中国での売上を伸ばしています。

⑤ 飲食店チェーン

中国では景気の悪化とデフレの影響で、手ごろな値段の飲食店が人気です。『すき屋』、『はま寿司』のゼンショーホールディングス(7550)サイゼリヤ(7581)は中国に数百店舗を展開しています。

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まとめ

欧米と中国の対立と中国景気の悪化によって、中国関連銘柄はむずかしい立場に置かれています。トランプ米大統領の中国製品への関税や規制強化を受けて、中国の生産拠点(工場など)を他国に移す動きは今後も続いていくでしょう。中国向けの海外投資の後退や、不動産の不良債権問題などで「中国の景気回復は遅れる」との見方が有力です。

しかし、中国は依然として日本の重要な貿易相手国です。今回の記事では中国への輸出を手がける銘柄を中心に取りあげましたが、中国は日本にとって最大の輸入相手国でもあります。身近な事例では、国産キャベツが不足して値上がりしたため、中国産キャベツの輸入量が大幅に増えました。中長期的に国産農作物は農家の高齢化で減っていくので、食料輸入は今後も拡大していくことになるでしょう。

欧米がどうあれ、隣国中国との関係は今後も続いていきます。中国関連株にはぜひ上手な立ち回りを期待したいですね。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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