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【IRTV 7330】レオス・キャピタルワークス/主力商品の基準価額が堅調に推移、増収増益を達成

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2024年3月19日

レオス・キャピタルワークス(7330)※1代表の藤野様が、2024年3月期 第3四半期決算についてIRTV※2で解説しています。

※1 レオス・キャピタルワークス(7330)は、2024年4月1日に株式移転による持株会社を設立し、新たにSBIレオスひふみ株式会社(証券コード:165A)が東証グロース市場へ上場予定です。
※2 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。

この記事は、IRTVの動画内容を書き起こししたものです。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!

(出典:IRTV for YouTube

2024年3月期 第3四半期決算の概要

みなさん、こんにちは。レオス・キャピタルワークス(7330)代表の藤野英人です。本日は、2023年4月から12月の決算概況と今後の成長戦略についてお伝えします。

まずは決算概況です。インフレ指標の落ち着きから海外市場が強含みで推移して、日本市場は東証による低PBR銘柄へのテコ入れ期待、長らく続いていたデフレからの脱却期待などから海外勢による見直し買いが進みました。

さらには11月に入ってインフレ懸念が後退したこともあり、欧米の主要株価指数は11月後半から12月にかけて年初来高値を更新しています。

<2024年3月期 第3四半期決算の概要①>

2024年3月期 第3四半期決算の概要①

(出典:2024年3月期 第3四半期決算説明資料[PDF])

このような環境下で、当社の主力商品であるひふみシリーズの「ひふみ投信」と「ひふみワールド」の基準価額がそれぞれ前期比末で14.9%の上昇17.3%の上昇と堅調に伸びました。これにより、営業収益は前年同期比5.6%増加と堅調に拡大しました。

<2024年3月期 第3四半期決算の概要②>

2024年3月期 第3四半期決算の概要②

(出典:2024年3月期 第3四半期決算説明資料[PDF])

また、支払い手数料を除いたコスト面に関しても、販売管理費の伸びがしっかりとコントロールできたことから、営業利益は前年同期比15.8%増と2桁増益を達成しています。

コスト面について

次にコスト面の説明です。調査費や人件費は、当社ビジネスの拡大とそれに伴う人員増加、円安進行によるドル建ての影響により増加しました。

<コスト面について>

コスト面について

(出典:2024年3月期 第3四半期決算説明資料[PDF])

一方で、広告宣伝費に関しては市場環境を鑑みて出稿量を増やしたにもかかわらず、非常に効率的な運用を実施できたことから、前年同期比で大幅減を達成しています。したがって、全体としてはしっかりと抑制できたというのが私たちの考えです。

バランスシートの状況

次にバランスシートの状況です。自己資本比率62.8%となりました。引き続き、強固な財務基盤の維持を目指していきます。

<バランスシートの状況>

バランスシートの状況

(出典:2024年3月期 第3四半期決算説明資料[PDF])

配当に関しては、継続的な増加を目標に掲げるとともに、新NISAのスタートを含めた昨今のビジネス環境の大きな変化も考慮しながら、さらなる成長を目指さなければなりません。

そのためにはアクセルを踏むべきと判断したときには積極的な投資をおこない、株主の皆様には配当だけでなく、企業価値の上昇を通じてお返しすべきと考えています。

いずれにせよ、株主の皆様のご支援に報いるように全力を尽くしてまいりますので、ぜひご期待ください。

運用資産残高について

当社の重要な経営指標である「運用資産残高」について説明します。

一部戻り売りによる解約額が増加したものの、2023年4月以降は投資信託の基準価額が堅調だったことから、2023年12月末時点の運用資産残高は前期比末4.9%増と堅調に推移しました。

<運用資産残高について>

運用資産残高について

(出典:2024年3月期 第3四半期決算説明資料[PDF])

直近ではひふみ投信、ひふみワールドの基準価額がそれぞれ7万円、2万円の大台を突破したことにより、ダイレクト販売、パートナー販売の両方の販売チャネルでお客様の一部解約売りが出てしまいました。

しかしながら、このような基準価額更新に伴う売却の動きは過去にも幾度となく経験しています。基準価額は上下動を繰り返しながらも、その後は上昇を目指すことが多く、また積立金額がしっかりと増加していることから、我々はこういった動きを過度に懸念しておりません。

新商品「ひふみマイクロスコープpro」

「私たちの目指す世界~3つの多様化」と、直近で発表した新商品「ひふみマイクロスコープpro」について説明します。

私たちは“ファイナンシャル・インクルージョン”を目指しています。日本には2,000兆円を超える個人金融資産が存在するものの、その大半は今なお現預金に偏重していて、日本人の大多数が「資産形成に投資は必要ない」との考えをお持ちのようです。

<ファイナンシャル・インクルージョン①>

ファイナンシャル・インクルージョン①

(出典:2024年3月期 第3四半期決算説明資料[PDF])

しかしながら、慢性的な人手不足や地政学・地経学リスクによるサプライチェーンの見直しなどが顕在化する今、将来的かつ継続的なインフレ圧力が懸念される状況においては、投資をしないリスクが増していくのではないでしょうか。

そして、金融資産の構成の二極化、ひいては国民のあいだの金融格差をさらに広げてしまうのではないかと心配しています。

この課題意識が、私たちのミッションであるファイナンシャル・インクルージョン、すなわち金融サービスの恩恵をすべての人々が広く享受できる世界の実現を目指すうえでのエンジンです。

そして今回、私たちはこのファイナンシャル・インクルージョンをさらに進化させるため、「お客様の多様化」、「投資先の多様化」、「投資手法の多様化」の3つの多様化に積極的に取り組んでいきたいと考えています。

<ファイナンシャル・インクルージョン②>

ファイナンシャル・インクルージョン②

(出典:2024年3月期 第3四半期決算説明資料[PDF])

お客様の多様化

1つ目が「お客様の多様化」です。

具体的には「ひふみマイクロスコープpro」をローンチします。私たちはこれまで、既存のひふみシリーズ、すなわち「ひふみ投信」と「ひふみワールド」を投資初心者から経験者まで幅広いお客様にお届けしてきました。いわば、ひふみのBasicです。

<ひふみマイクロスコープpro①>

ひふみマイクロスコープpro①

(出典:2024年3月期 第3四半期決算説明資料[PDF])

今回発表した「ひふみマイクロスコープpro」では、小型株の中から成長企業を発掘することでお客様にワクワクをお届けします。言ってみれば、投資経験を少し積まれたプロの方にお届けする商品になります。また、このproには「profit(プロフィット)」の意味もございます。

<ひふみマイクロスコープpro②>

ひふみマイクロスコープpro②

(出典:2024年3月期 第3四半期決算説明資料[PDF])

ひふみ投信は日本の未来を切り拓く大企業群である「ザ・プライム」、次のリーダーとして期待される成長企業群である「ネクストジャパン」、10年で10倍になる可能性を秘めた新興企業群である「テンバーガーズ」、そして米国を中心とする海外の超大型成長企業群である「グローバルスターズ」の4つの分野に重点的に投資をおこなってきました。

<ひふみシリーズ>

ひふみシリーズ

(出典:2024年3月期 第3四半期決算説明資料[PDF])

「ひふみマイクロスコープpro」では、それらのカテゴリーの中から時価総額基準で考えると小粒であるものの、それだけ大きく成長することが期待される国内の小型株に投資します。

具体的には、これからが勝負の新興企業群のほか、成長ポテンシャルがあるものの、上場から時間が経過し、投資家から注目されていない企業群の2軸で投資をおこないます。

<ひふみマイクロスコープpro③>

ひふみマイクロスコープpro③

(出典:2024年3月期 第3四半期決算説明資料[PDF])

「ひふみマイクロスコープpro」は、ファミリーファンド方式で、レオス日本小型株マザーファンドで運用します。このファンドはすでに運用開始から10年を超え、その基準価額はすでに設定来10倍になっています。

<ひふみマイクロスコープpro④>

ひふみマイクロスコープpro④

(出典:2024年3月期 第3四半期決算説明資料[PDF])

そのシャープレシオ※3はとても良好で高いトラックレコードを誇っていることから、私たちとしてもこのファンドの販売にはとても期待しているところです。

※3 シャープレシオとは、個別株式や投資信託がリスクに見合ったリターンを挙げられているかをチェックする指標です。この数値が大きいほど「リスクの割にリターンが大きい」「運用成績が優れている」ことを示しています。

<ひふみマイクロスコープpro⑤>

ひふみマイクロスコープpro⑤

(出典:2024年3月期 第3四半期決算説明資料[PDF])

投資先の多様化

2つ目は「投資先の多様化」です。

レオス・キャピタルワークス創業時、私たちが最も取り組みたかったことの1つは、未公開企業から中型・大型企業にまで幅広く投資をおこなうことでした。

日本においては、未公開企業への投資家層と上場企業への投資家層が大きく異なるため、IPO後に成長が伸び悩む「死の谷」に陥る新興企業が少なくありません。

今回の「ひふみマイクロスコープpro」のローンチにより、「ポストIPO小型株」がしっかりとカバーできるようになりましたが、まだ十分とは言えないのが実情です。

<投資先の多様化>

投資先の多様化

(出典:2024年3月期 第3四半期決算説明資料[PDF])

当社は以前から、未上場企業と上場申請前に機関投資家と接点を持つプレ・ヒアリングの場において対話を重ねてきました。その中で、未上場企業の資本政策の一環として、上場前から当社のひふみシリーズで自社株を保有してほしいという要望をいただくことが増えているのです。

そこで、当社はこれまで未上場から新規上場をおこなうIPO銘柄のほぼすべてを調査してきた調査力を生かし、また、当社子会社でベンチャーキャピタルの組成運営をおこなうレオス・キャピタルパートナーズと協業し、未上場の会社にも一部投資する公募投資信託組成の検討を進めているところです。私自身、非常にワクワクしています。

こちらに関する詳しい説明はあらためて機会を設けたいと考えていますので、それまで期待してお待ちください。

<ファイナンシャル・インクルージョン③>

ファイナンシャル・インクルージョン③

(出典:2024年3月期 第3四半期決算説明資料[PDF])

当社は引き続き「資本市場を通じて社会に貢献します」という経営理念のもと、お客様の長期的な資産形成の応援に努めていきます。

また、すべての人々が金融の恩恵を受けられる社会の実現に向けてファイナンシャル・インクルージョン、金融包摂※4に全力で取り組んでいく所存です。レオス・キャピタルワークスをどうぞよろしくお願い申し上げます。

※4 金融包摂(きんゆうほうせつ)とは、世界銀行による定義では「すべての人々が経済活動のチャンスを捉えるため、また経済的に不安定な状況を軽減するために必要とされる金融サービスにアクセスでき、またそれを利用できる状況」を指します。

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IRTVでは、このほかにも上場企業の経営者との対談動画をアップしています。企業の事業内容はもちろん、今後の成長戦略を読み解くヒントがたくさん散りばめられているので、個人投資家のみなさまにぜひご覧いただきたいメディアです!

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ディスクレーマー

当記事では、筆者独自の見解を述べることがありますが、証券およびその他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的ではなく証券およびその他の金融商品に関する助言や推奨をするものではありません。また、個別企業の業績予想や株価予想、投資推奨を提供する予定はありません。投資判断等は、自己責任でお願いいたします。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。当サイトを見て、少しでも“勉強になった”と思っていただければ幸いです。

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