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【IRTV 3695】GMOリサーチ/サンプルパネル提供市場 国内シェア1位

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2024年1月16日

GMOリサーチ(3695)代表の細川様が、ビジネスモデルについてIRTV※1で解説しています。

※1 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。

この記事は、IRTVの動画内容を書き起こししたものです。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!

(出典:IRTV for YouTube

会社概要について

IRTV : 本日はGMOリサーチ(3695)より、細川代表にお越しいただきました。よろしくお願いします。

細川様 : よろしくお願いします。

IRTV : ようこそお越しいただきました。本日は貴社の主力事業について、いろいろお聞きかせください。

細川様 : はい、よろしくお願いします。

IRTV : さっそくですが、まずは貴社の会社概要について教えていただけますでしょうか。

細川様 : 弊社は、GMOインターネットグループの1つの会社です。10社上場している中で、特にマーケティングリサーチにフォーカスしている会社になります。

日本のみならず、広く浅く世界中に提供できるプラットフォームを構築していることが特徴です。このため、海外売上比率が30%以上というユニークな会社になります。

<会社概要について>

会社概要について

(出典:IRTV for YouTube

市場規模と特徴

IRTV : 市場規模と貴社のシェアはどの程度でしょうか。

細川様 : 「インサイト市場※2」が我々に近しい領域の産業になります。国内の市場規模は約2,000億円弱です。弊社はニッチな分野を対象にした「サンプルパネル提供市場」にフォーカスしています。

※2 インサイトとは、消費者本人が気づいていない無自覚の欲求のことです。そしてインサイト市場とは、消費者のインサイトを提供するために、データを収集してインサイトの分析をおこなう市場を指します。

<市場規模と特徴①>

市場規模と特徴①

(出典:IRTV for YouTube

細川様 : 従来型のリサーチ業界の中でも、国内のサンプルパネル提供市場の成長率は13.8%と言われています。我々はよく、日本国内で上場しているマクロミル様やインテージホールディングス様などのリサーチ会社と同じ市場に属していると間違われるのですが、実は少し異なる市場でサービスを展開しています。先ほど挙げたリサーチ会社は、我々のお客様にあたります。

世界のサンプルパネル提供市場規模は約2,000億円です。このうちアジアは300億円強、日本は45億円となっています。弊社は日本のシェアが67%であり、国内1位です。アジアにおけるシェアは約10%、世界におけるシェアは2%で、世界9位のポジショニングとなっており、主な競合は海外に多いというのが現状となります。下のスライドに載っている企業(Cint、Pureprofile)が、海外の上場企業です。

<市場規模と特徴②>

市場規模と特徴②

(出典:IRTV for YouTube

競合優位性は?

IRTV : 他社との違い、競合優位性についてお聞かせください。

細川様 : 国内においては、すでに上場されているリサーチ会社様が、同じようなパネル管理システムと自社パネルのようなものを持たれています。ただし、その場合は会員(パネル)の顧客は自社の営業で販売するという構造になるため、アンケート数は営業が販売した数で頭打ちとなり、大きなパネルを持ってしてしまうと、逆に案件が回らなくなります。

我々は、自社の営業よりも、いろいろな調査会社様へ一般公開しています。案件数が豊富にあるので、パネル規模を大きくしても、会員の方がアクティブでいられるコンテンツを有しているところが特徴です。調査会社様の持たれているパネルとは、「競合する」よりは「協働する」イメージになります。

<競合優位性は?>

競合優位性は?

(出典:IRTV for YouTube

ビジネスモデル

IRTV : ビジネスモデルについてもお聞かせください。

細川様 : 下のスライドは、サンプルパネル提供会社が属する業界の業務プロセスになります。

<ビジネスモデル①>

ビジネスモデル①

(出典:IRTV for YouTube

細川様 : 従来型のマーケティングリサーチ会社様が調査をする際は、「1.調査設計」から「5.精査・集計」までのプロセスを経て、レポート作成をおこないます。この中で、調査設計が最も頭を使う部分であり、我々のお客様であるマーケットリサーチ会社様が最も得意とする分野です。お客様にはこの部分に集中していただき、持っているノウハウを活かして存分に価値を出していただきます。

一方で、Web調査画面作成やアンケート実施、パネル管理といった部分は、工場のように高品質で安定した提供価値を出せる部分です。ここは、我々のプラットフォームを使うことで効率化でき、価値を生み出せる部分だと考えています。したがって、我々は調査設計ではなく、Web調査画面作成やパネル管理などに特化しているのが特徴です。

続いて、下のスライドをご覧ください。現状、こちらに示した国々でパネルを揃えています。パネルとは、アンケートに回答していただける消費者の方々の総称です。この中には、左のほうに示した我々の自社会員だけでなく、パートナーの会員も一緒にネットワーク化し、1つのバーチャルな大きな会員組織として運用できるようにしています。

<ビジネスモデル②>

ビジネスモデル②

(出典:IRTV for YouTube

細川様 : 会員すべてを趣味嗜好や自動車・家電の保有状況といった属性ごとにデータベース化した「スペシャルパネル」を用意しています。このため、顧客が案件を流したいときには、独自のスペシャルパネルで調査のターゲティングをし、ターゲットになった方だけのデータを効率的に集めることができます。

<ビジネスモデル③>

ビジネスモデル③

(出典:IRTV for YouTube

サービス概要

IRTV : 先ほどビジネスモデルのところで出された、3つのサービスの特徴について教えてください。

細川様 : 我々のビジネスモデルの中で最も重要になるのが、弊社が持つプラットフォームの総称「Audience Engagement Platform(オーディエンス・エンゲージメント・プラットフォーム)」です。

<サービス概要①>

サービス概要①

(出典:IRTV for YouTube

細川様 : ここには、顧客側のプラットフォームと、パネルを構成する方々に向けたプラットフォームの2つがあります。顧客側のプラットフォームは「Market Observer(マーケットオブザーバー)」というプラットフォームと「GMO Ask(ジーエムオー アスク)」、消費者側のプラットフォームは「Asia Cloud Panel(アジアクラウドパネル)」です。それぞれ説明しますね。

Market Observerは、主にプロフェッショナルな調査会社様に向けたサービスです。このプラットフォームを活用することで、業務プロセスを自動化できる仕組みであり、とても効率的に案件を進められます。

<サービス概要②>

サービス概要②

(出典:IRTV for YouTube

細川様 : 事業会社様向けは、GMO Askがメインです。このツールを核にして「Google Forms」を組み合わせるなど、シンプルなユーザー画面で安価に利用できます。

<サービス概要③>

サービス概要③

(出典:IRTV for YouTube

細川様 : 最後に、消費者側のプラットフォームである「Asia Cloud Panel」です。我々が自前で持つパネル、日本では「infoQ(インフォキュー)」というサイトが該当しますが、自前でない媒体の会員を持たれている会社様には、アンケートのコンテンツを提供しています。

<サービス概要④>

サービス概要④

(出典:IRTV for YouTube

細川様 : 例えばeコマースなど、ポイントやバーチャルマネーを持つ会社様にコンテンツを届け、アンケートに答えていただくとeコマースサイトのポイントを付与する仕組みを提供しています。

“我々がリサーチの営業側を担当し、それぞれの媒体様が会員を集める”というスキームを、アジア全域で展開中です。現状、16か国へとカバレッジを増やしています。

プラットフォームの進化

IRTV : プラットフォームについては、今後どのような進化の見通しを描かれていますでしょうか。

細川様 : 現在のプラットフォームは、主に調査会社様に提供するプラットフォームです。これに関しては、2023年12月期 第3四半期の決算説明動画でも紹介しています。もしご興味がある方はご覧ください。

<プラットフォームの進化>

プラットフォームの進化

(出典:IRTV for YouTube

細川様 : 調査会社様以外の事業会社様にも、弊社のプラットフォームを使ってもらえるようにしたいです。そこで、人工知能(AI)を拡充することで、事業会社様が調査設計やレポートを内製化できるようにし、今まで調査対象にならなかった小さな案件の調査であっても、発注できる仕組みを作ろうと考えています。

併せて、グローバルパネル会社様をメインに提供していたものを、調査会社様にも提供する方針です。システムの可用性を高めるためにAIを活用し、いろいろな人につながるような仕組みとし、プラットフォームの進化を通じて事業の成長につなげていければと考えています。

株主配当・優待について

IRTV : 最後に貴社の株主還元について、今後の配当見通しをお聞かせください。

細川様 : 配当性向※350%以上を前提とした配当政策を実施しています。

※3 配当性向とは、会社が税引後の利益である当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標です。1株あたり配当額を1株あたり当期純利益で除して求められます。

<株主配当・優待について>

株主配当・優待について

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : グロース市場※4の中で、貴社の配当利回り4%という水準は高く、投資家の皆様も注目しています。成長企業にとっての配当利回りについて、どのような考えをお持ちでしょうか。

※4 グロース市場とは、東京証券取引所が2022年4月4日から導入した新市場区分のうち、比較的規模の小さいベンチャー企業などが参加する市場です。

細川様 : グロース市場の中では、比較的高い配当利回り※5が実現できていると考えています。この背景には、配当性向50%としても、成長しながら必要経費を含めた投資をおこなえる目途が当面ついているからです。

※5 配当利回りとは、株価に対する年間配当金の割合を示す指標であり、1株あたりの年間配当金を現在の株価で割って求められます。

併せて、ROE※6も高くなるため、一定の投資をおこないながら株主還元を維持できる会社であり続けたいです。もちろん成長することが大前提ですが、配当の頻度を増やし、年に複数回の配当を実現したいとも考えています。ただし、配当を出すにも一定のコストが発生するため、現状は年に1回、12月末決算で配当確定日としています。

※6 ROE(アールオーイー)とは、株主が出資したお金を元手に、企業がどれだけの利益を上げたのかを数値化したもので、企業がどれぐらい効率良くお金を稼いでいるかを示す財務指標です。

IRTV : 配当性向50%以上は、投資家の皆様にとってお買い得ではないでしょうか。プラットフォームの進化に加え、株主還元も実施しながら成長されていくことになりますね。

投資家の皆様、ぜひGMOリサーチ様に注目してください。高評価、質問、コメントなどもお待ちしております。本日は細川代表にお越しいただきました。ありがとうございました。

細川様 : ありがとうございました。

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ディスクレーマー

当記事では、筆者独自の見解を述べることがありますが、証券およびその他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的ではなく証券およびその他の金融商品に関する助言や推奨をするものではありません。また、個別企業の業績予想や株価予想、投資推奨を提供する予定はありません。投資判断等は、自己責任でお願いいたします。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

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