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【IRTV 9254】ラバブルマーケティンググループ/2023年10月期通期決算

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2023年12月26日

ラバブルマーケティンググループ(9254)代表の林様が、2023年10月期通期決算・今後の戦略についてIRTV※1で解説しています。

※1 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。

この記事は、IRTVの動画内容を書き起こししたものです。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!

(出典:IRTV for YouTube

2023年10月期通期決算

IRTV : 本日のゲストは、ラバブルマーケティンググループ(9254)より林代表にお越しいただきました。よろしくお願いします。

林様 : よろしくお願いします。

IRTV : 今日は、2023年10月期通期決算を中心にお聞かせください。

<2023年10月期通期決算 業績ハイライト・直近トピックス>

2023年10月期通期決算 業績ハイライト・直近トピックス

(出典:2023年10月期通期 決算説明資料[PDF])

決算期変更について

IRTV : さっそく重要な点として、決算期を変更されましたので、改めて林社長から変更の理由をご説明していただけますでしょうか。

<決算期変更について①>

決算期変更について①

(出典:IRTV for YouTube

林様 : これまで、弊社は4月から3月までの3月決算でしたが、広告やマーケティング業界は12月や3月に大手企業様の予算が集中する傾向にあります。そのため、弊社の決算は常に上期から下期にかけて右肩上がりになり、変更前は「下期偏重」という特徴を持っていました。

<決算期変更について②>

決算期変更について②

(出典:IRTV for YouTube

林様 : この場合、利益は下期に稼ぐ構造になり、稼いだ利益の投資判断がむずかしくなります。投資家のみなさんにとっても、弊社の業績の進捗状況が把握しづらい面もあったのではないでしょうか。そこで、決算期を変更すればわかりやすい数字の進捗が作れるのではないかと考え、今回変更させていただきました。

IRTV : このグラフを見ていただくとわかりやすいですね。

林様 : ありがとうございます。

決算概要について

IRTV : 決算期を変更したことにより、今期は7か月間(4月~10月)の数字であり、わかりやすいように、前年の7か月間と比較した数字も出されています。同じ7か月で見ても、赤字が黒字になり、さらに下期偏重の貴社にとって利益を上げづらい4月~10月に黒字化しているのはとてもポジティブなことですね。

<決算概要について>

決算概要について

(出典:2023年10月期通期 決算説明資料[PDF])

林様 : 前々期から採用も含めていろいろ投資をしてきましたが、それがうまく稼働するようになり、回収タイミングが訪れつつあるというのが、この数字に見てとれるのではないでしょうか。

SNS運用支援も好調

IRTV : 貴社の主力サービスである「SNS運用支援」も順調に伸びている印象を持ちます。

林様 : そうですね、今期はとても順調に推移しました。特に、弊社のSNS運用支援は長期間にわたる受注となり、ストック性がとても高いため、「新規の受注件数」がとても重要になります。

受注件数が伸びると将来的な売上拡大を見通せるため、常に受注件数の推移を開示させていただいています。今期は前年同期比で27.8%増と、とても高い受注件数を残すことができました。

<運用支援 主要KPIの推移>

運用支援 主要KPIの推移

(出典:2023年10月期通期 決算説明資料[PDF])

林様 : また、年間取引高が1,000万円以上の顧客を「ロイヤルクライアント」と定義しており、その社数の推移も公開しています。こちらも前年同期比で11%増えました

IRTV : 取引高の大きい顧客の獲得が増えていることは、業績への寄与も大きいですよね。

林様 : はい、ありがとうございます。

運用支援ツールも順調

IRTV : SaaS※2型プロダクトに関しては、アカウント(契約件数)とARR※3のどちらも順調に伸びていますね。3つある商材のうち、「comnico Marketing Suite(コムニコ マーケティングスイート)」が牽引している印象を持ちます。

※2 SaaS(サース/サーズ)とは、サービス提供事業者(サーバー)側で稼働しているソフトウェアを、インターネットなどのネットワークを経由し、ユーザーが利用できるサービスを指します。
※3 ARR(エーアールアール)とは、毎年決まって獲得できる収益や売上のことで、年間経常利益や年間定期収益とも呼ばれます。

<運用支援ツールも順調①>

運用支援ツールも順調①

(出典:IRTV for YouTube

林様 : そうですね。弊社にとって最初のSssS型プロダクトであり、主力のツールでもある「comnico Marketing Suite」が、とても順調に伸びている状況です。ツール全体で見ても、契約件数は前年同期比で17%増、ARRは18%増となっています。解約率はとても低く、基本的には1%台で推移しており、新規受注でさらに積み上がっていく形ができています。

<運用支援ツールも順調②>

運用支援ツールも順調②

(出典:2023年10月期通期 決算説明資料[PDF])

IRTV : オフィスツールは解約率が低いイメージを持ちますが、マーケティングツールで1%台は好調と言えるのではないでしょうか。

林様 : そうですね。SNSに特化して使いやすくする、業務効率化を図るツールはさほど多く提供されていません。一方で、今はSNSを使わないでいられる時代ではなく、ニーズは大きいと考えています。

IRTV : SNS運用支援ツールは、支援されている顧客に提供することが主なサービスになるのでしょうか。

林様 : 運用を支援する顧客には必ずご提案させていただいており、ほとんどの顧客に導入していただいている状況です。それ以外にも、業務の効率化を図るべく、ツールのみ導入される顧客も多く、裾野の広いサービスになっているのではないでしょうか。

IRTV : 運用支援ツールの中で、自動車メーカーやライフスタイルブランドなどの契約数が大幅に伸びているほか、4アカウント以上の契約者数が増えている要因を解説していただけますでしょうか。

林様 : 現在はたくさんの企業様がSNSをやる時代であり、1社で多数のアカウントを運用することが増えている状況です。

<運用支援ツールも順調③>

運用支援ツールも順調③

(出典:2023年10月期通期 決算説明資料[PDF])

林様 : SNSを運用するにあたり、例えば炎上や景表法のリスクがあるため、適切に一元管理する需要が特に最近増えてきています。大手企業様は多数のアカウントを管理するために導入するニーズがあり、例えば、大手ITグループが245アカウントを弊社のツールを通して管理しています。

新たな挑戦でより成長を

IRTV : 今後の見通しについては、このグラフのとおりになりますが、既存事業で19.2%伸ばしながら、もう1段、もう2段と、新しいものを作ってさらに伸ばしていくイメージですね。

林様 : はい。弊社の既存事業は、基本的に順調に成長しています。年間成長率は19.2%であり、今後も10%から20%程度の成長は確度が高いと想定しています。さらに、弊社はまだベンチャー企業であり、非連続的な成長を遂げるべく、そのための成長戦略として、1つが海外への事業展開、もう1つがWeb3※4AI領域への挑戦の2つを掲げさせていただきました。

※4 Web3とは、次世代の分散型インターネットのことです。ブロックチェーンなどの技術を活用して、データを分散管理することにより、データはプラットフォーマーのサーバーを経由することなく、ユーザー自身の手で管理・運用できるようになるとされています。

<新たな挑戦でより成長を①>

新たな挑戦でより成長を①

(出典:2023年10月期通期 決算説明資料[PDF])

IRTV : ありがとうございます。東南アジアでの事業展開についてもお聞かせください。

林様 : 弊社が今、主力としているSNSマーケティングの市場は2027年に1兆8,000億円ほどに成長すると見込まれており、まずはこの市場を取りにいく方針です。また、飛躍的な成長を遂げるために、新しい事業としての東南アジア、特にインバウンドの市場を狙っており、同市場は2030年に1兆4,000億円に拡大すると見込まれています。

<新たな挑戦でより成長を②>

新たな挑戦でより成長を②

(出典:IRTV for YouTube

林様 : 日本全体の課題でもあり、この市場において弊社が貢献できる形を作っていく計画です。さらに、Web3という新しい領域が2兆4,000億円に成長する見込みであり、現在はまだ経験を積む段階ではありますが、今からやることにとても意味があると考え、この市場も狙って参ります。

海外展開 支援領域の拡大

IRTV : 海外展開については、DTK AD様を傘下に収め、アジアンブリッジ様と資本業務提携され、東南アジアをほぼカバーされる形になりました。

<海外展開 支援領域の拡大①>

海外展開 支援領域の拡大①

(出典:2023年10月期通期 決算説明資料[PDF])

林様 : そうですね。東南アジア、東アジアをカバーし、アジア全域で主に日本の企業様を支援する体制を作りたいと考え、業容拡大に注力しています。

IRTV : 貴社は、すでにSNS支援やSaaS型プロダクトの提供を通じて、国内のいろいろな顧客のアカウントを管理されており、海外展開もスムーズに進むのではと感じていますがいかがでしょうか。

林様 : おっしゃるとおりです。弊社はSNSマーケティングの老舗として、さまざまなすばらしい日本の企業様と取引をさせていただいております。それらの企業様は、大体日本だけにとどまらず、海外でも事業を展開されていることが多く、いろいろな課題も抱えておられますよね。そこで、我々がこれまで積んだ実績と信頼を基に、垂直的に海外もサポートする形を作れるのではないでしょうか。

<海外展開 支援領域の拡大②>

海外展開 支援領域の拡大②

(出典:IRTV for YouTube

海外展開 サービス拡充

IRTV : 「お試し出店サービス」というとても興味深いサービスも開始されました。

林様 : 日本の飲食店を経営されている会社様は、日本食ブームの東南アジアに参入したい意志をお持ちです。一方で、1度お店を出すと決めた場合、会社を設立し、人を採用し、テナントを決め、仕入の仕組みを整えるなど、やることがたくさんあります。このため、少しうまくいかないからといって、すぐに撤退するわけにはいかないのです。

そこで、弊社がテナントを抑え6か月限定でポップアップショップのような形で出店ができるという座組を他社様と連携して作りました。弊社はSNSを使った集客が得意な会社のため、その領域でお手伝いして、それ以外の店内の内装、仕入れなどは他社様のノウハウを使い、サービス提供していく形になります。

<海外展開 サービス拡充>

海外展開 サービス拡充

(出典:2023年10月期通期 決算説明資料[PDF])

林様 : すでに、お試し出店サービスの最初の顧客として、「伝説のすた丼屋」を提供しているアントワークス様がマレーシア1号店を出していただいており、行列ができて大盛況のようです。

Web3領域・AI領域への挑戦

IRTV : Web3領域についてもお聞かせください。

林様 : 特に注目しているのがクロスリアリティ、いわゆるXR※5と言われている領域ですね。特許技術を持つXRの有力企業ABAL(アバル)様と協業し、「メタバースポップアップストア」という地方の物産展のようなものをメタバースで提供しています。これにより、例えば、人が集まる東京駅の1区画を借り、どこかの県のお祭りを体験してもらい、そこで買い物もできる仕組みです。

※5 XR(エックスアール)とは、現実世界と仮想世界を融合し、新しい体験を創造する技術で、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)などの先端技術の包括的な総称です。

<Web3領域・AI領域への挑戦>

Web3領域・AI領域への挑戦

(出典:IRTV for YouTube

林様 : これは先ほどご説明したアジア展開とリンクしてくる可能性があり、例えば、タイで日本の地方のお祭りを体験してもらうこともできるようになります。今のXRの技術は没入感がすごく、とても楽しんでいただけるコンテンツになるため、それを体験していただきたいと考えています。

2024年10月期通期業績予想

IRTV : 最後に、来期の業績予想についてですが、順調に伸びていくという認識でよろしいでしょうか。

林様 : はい。先ほど申し上げましたが、今期の決算をもって、以前に投資していたものがうまく実ってきている実感を持っています。まだ既存事業がベースでありますが、現在の業績予想として売上高20億円、営業利益1億円という形で出しました。同じ1年決算の2023年3月期の実績と比べると大体20%以上の成長を予想しております。

<2024年10月期通期業績予想>

2024年10月期通期業績予想

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : ありがとうございます。順調に伸びていきながら、将来的には海外やWeb3も業績に寄与してくる形ですね。今後もラバブルマーケティング社にぜひ注目してください。今日はどうもありがとうございました。

林様 : ありがとうございます。

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ディスクレーマー

当記事では、筆者独自の見解を述べることがありますが、証券およびその他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的ではなく証券およびその他の金融商品に関する助言や推奨をするものではありません。また、個別企業の業績予想や株価予想、投資推奨を提供する予定はありません。投資判断等は、自己責任でお願いいたします。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

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