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ロードスターキャピタル/仕入れに力を入れ将来の経営基盤に!高級リゾートホテル6件の取得契約を締結!
ロードスターキャピタル(3482)取締役の川畑様が、2024年12月期 第1四半期決算や各事業、不動産マーケットの見通しなどについてIRTV※1で解説しています。
※1 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。
この記事は、IRTVの動画内容を書き起こししたものです。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!
(出典:IRTV for YouTube)
第1四半期ハイライト
IRTV : 本日のゲストは、ロードスターキャピタル(3482)より川畑様にお越しいただきました。よろしくお願いします。
川畑様 : よろしくお願いします。
IRTV : 長い間貴社を見ていますが、最近は評価が高まってきており、とても好調ですよね。
川畑様 : 上場して7年が経ち、PER※2が7倍、株価も7倍となりました。これからさらに伸ばしていきたいです。
※2 PER(ピーイーアール)とは、「Price Earnings Ratio」の略で、株価がEPSの何倍の価値になっているかを示すものです。一般的にPERの数字が大きいほどその株は割高、小さいほど割安と判断されます。
IRTV : 今日は、4月26日に発表されました2024年12月期 第1四半期決算について、いろいろとお聞かせください。まずはハイライトの解説をお願いします。
川畑様 : 第1四半期の決算は、売上高81億円、営業利益26億円、当期純利益15億円となりました。昨年の第1四半期があまり良くなかったため、前年同期比で2倍近い伸び率になった形です。
今年は中期経営計画の最後の年になるため、全社挙げて気合いを入れており、その表れだと捉えてください。
<第1四半期ハイライト>
(出典:IRTV for YouTube)
IRTV : 進捗率は想定どおりでしょうか。
川畑様 : 計画どおりの進捗となっています。
ホテルを6棟取得
IRTV : ここからは、各トピックを見ていきましょう。ひらまつ様が所有する6物件を一括で取得されましたね。
川畑様 : これは社内でも注目度が高かった案件です。
<ホテルを6棟取得①>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
IRTV : 現在はコロナ禍から回復し、ホテルにも人が戻っています。取得コストは高かったのではないでしょうか。
川畑様 : ひらまつ様のホテル自体、1泊するにも結構な値段がかかるラグジュアリーなホテルなので、取得コストは高くなります。ただし、弊社のネットワークを活用し、さまざまなご縁もあり、それなりの価格で買えました。
IRTV : 高値で掴んでしまったわけではないのですね。
川畑様 : そうですね。
IRTV : 今後、ほかにもホテルを買おうと考えているのでしょうか。
川畑様 : ここ2~3年はホテルの取得に注力しています。コロナ禍が明けたらインバウンドの需要回復が見込まれますし、アメリカのように日本でもインフレが進むと考えているからです。
2022年に1物件、2023年に1物件、それぞれ半蔵門と赤坂のビジネスホテルを買いました。今回その一環でひらまつ様のホテルを取得しています。今後もチャンスがあれば買う方針です。
<ホテルを6棟取得②>
(出典:IRTV for YouTube)
IRTV : ビジネスホテルやラグジュアリーなホテルを問わず、「ホテル」という括りでいろいろな物件を見ているのでしょうか。
川畑様 : 流動性や需要など、さまざまな視点で投資判断しています。高くて手が出せない物件があったり、入札に参加して負けてしまうケースがあったりするため、目を凝らして良い物件を押さえていきたいです。
IRTV : ひらまつ様から取得した物件の活用方法は、これから決めるのでしょうか。
川畑様 : そうですね。ひらまつ様の物件取得は完了していませんが、これからのインバウンド需要に加え、ホテルはインフレに対応している商品であるため、長期間にわたり持っていても良く、いろいろな戦略の立て方があります。引き続き注目していただきたいです。
オフィスを2棟取得
IRTV : 次にオフィスも2棟取得されました。下のスライドに載っている写真を見る限り、洗練された高そうなオフィスに見えます。貴社は10億円程度のビルを買っているイメージなのですが、これらはさらに高いのでしょうか。
<オフィスを2棟取得>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
川畑様 : これらは三菱地所様が建てられた良質なオフィスです。値段は非開示ですが、10億円を大きく上回っています。
国内外を問わず、物件サイズの大きなビルの需要が投資家の間で高まっています。我々が元々扱っていた10億円前後のビルでは需要を満たせません。そこで、中規模オフィスから外れない範囲で取り扱う物件のサイズをアップした次第です。
IRTV : バリューアップしなくても、物件の価格が高くなりそうです。
川畑様 : すでにこれらの物件について問い合わせをいただいています。ただし、まだバリューアップできる余地はあるため、価値を高めていく方針です。
コーポレートファンディング事業
IRTV : コーポレートファンディング事業の実績推移について、トラックレコードが相変わらず安定しているのは仕入れの妙になるのでしょうか。
<コーポレートファンディング事業>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
川畑様 : そうですね。どれだけ良いものを仕入れるかが弊社の強みになります。
IRTV : 現在はオフィスも含め全体的に価格が上がっているのではないでしょうか。
川畑様 : 少しずつ上がっています。仕入れはいつの時代も結構難しいです。昨年の夏は不動産取引がさほどありませんでしたが、今はとても活発であり、その中からバリューアップの余地がある物件を、目を凝らして探しています。
IRTV : 活況となっている要因は、バイヤーがいろいろなところから来ているからでしょうか。
川畑様 : 日銀の金利政策や欧米の金利状況、日本のインバウンド回復、円安など、複合的でマクロ的な要因があり、取引が活発になっていると考えています。
IRTV : そうすると、しばらくは活発な状況が続くのではないでしょうか。
川畑様 : 今はアジアや国内勢の取引が活発です。欧米の投資家はまだ多くの物件を買っておらず、恐らくこれから買ってくると予想しています。
今後、欧米の投資家が本格的に参入すると、津波のように押し寄せてくるでしょう。今よりもさらに仕入れが厳しくなるため、今のうちから仕込んでいます。
IRTV : スライド左側にある「販売用不動産の帳簿価額、物件数推移」のグラフを見ると、物件数は多少増減があるものの、帳簿価格は順調に積み上がっています。物件の単価も上がっていますよね。
<コーポレートファンディング事業>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
川畑様 : 物件の単価も引き上げ物件を積み増しております。物件の積み上げが将来の経営成績を作る基盤となります。創業以来、着実に積み上げていく方針で取り組んでいます。
IRTV : ホテル6棟、オフィスビル2棟を買っていますが、キャッシュは問題ないのでしょうか。
川畑様 : キャッシュマネジメントも適切に行っています。
アセットマネジメント事業
IRTV : ストックビジネスであるアセットマネジメント事業は、下のグラフによると第1四半期の伸びが330%となりました。ストックビジネスでこれほど伸びるのかと疑問を持ちますが、どのような理由があったのでしょうか。
<アセットマネジメント事業>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
川畑様 : 投資家様のタイミングで物件の売却や入れ替えがあり、第1四半期は売却と新規の受託が重なったためです。アセットマネジメントの報酬は、入口と期中と出口でもらえます。このため、売却や新規受託が重なると、第1四半期のように大きく伸びるのです。
IRTV : 管理だけでなく、売却時にも収入があるのですね。
川畑様 : 物件を取得したとき、期中に管理しているとき、最後に物件を売却するときの3つのポイントで収益が生まれる構成になっています。
IRTV : アセットマネジメント事業もとても重要なのですね。
川畑様 : そのとおりです。
クラウドファンディング事業
IRTV : クラウドファンディング事業も順調に伸びていますね。
<クラウドファンディング事業>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
川畑様 : 先ほどお話したとおり、不動産市況が活発になっています。我々がクラウドファンディング事業のメインで行っている個人のお金を第三者の不動産会社様に貸すスキームで、不動産会社様の資金需要が高まっています。
季節性があり、1~3月は不動産取引が活発になります。春から夏にかけては取引が落ち着く時期なので、好調なペースを維持するためにはさらに頑張らなくてはいけません。ただし、第1四半期は良い形で終われたと考えています。
IRTV : 株主還元については、配当金を大きく増やしますね。
<クラウドファンディング事業②>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
川畑様 : 現在は成長段階のため、配当性向※3は17%です。今年は中計の最終年度になるため、しっかりと利益を出していきます。期待していてください。
※3 配当性向とは、会社が税引後の利益である当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標です。1株あたり配当額を1株あたり当期純利益で除して求められます。
通期の見通し
IRTV : 通期の見通しに関しては、毎年計画を上回ってきており、期待が高まっています。
<通期の見通し>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
川畑様 : 第1四半期の成績だけなので明確には言えませんが、初めて出した中期経営計画の最終年であり、全社を挙げて取り組んでいます。期待していてください。
不動産のマーケットの見通し
IRTV : 不動産のマーケットの見通しは、まだ良い傾向にあるという認識でよろしいでしょうか。
<不動産のマーケットの見通し>
(出典:2024年12月期 第1四半期決算説明資料[PDF])
川畑様 : 先ほどお話したとおり、欧米の投資家様がこれから本格的に参入する見込みであり、売りに適した環境になるでしょう。
一方で、今後の成長のカギは「仕入れ」ですね。金利や日銀の政策動向の影響に関しては、ほかの不動産会社様もある程度折り込み済みです。大きな影響はないと思いますが、マーケットは引き続き注視していきます。
IRTV : 物件はたくさん出てくるのでしょうか。皆が買うタイミングなので、仕入れが激化していますよね。
川畑様 : 中規模の物件について、新規供給はありませんが、中古が市場に出回っています。六本木や大手町にあるSクラスやAクラスの物件に比べると、棟数が10倍以上もある市場です。日々、その市場で目を凝らして良い物件を探しています。
IRTV : 棟数が十分あるため、見極めが重要なのですね。まずは今期、最終年度の着地に注目しましょう。今日は川畑様にお越しいただきました。どうもありがとうございました。
川畑様 : ありがとうございました。
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ディスクレーマー
当記事では、筆者独自の見解を述べることがありますが、証券およびその他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的ではなく、証券およびその他の金融商品に関する助言や推奨をするものではありません。また、個別企業の業績予想や株価予想、投資推奨を提供する予定はありません。投資判断等は、自己責任でお願いいたします。