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【IRTV 7066】ピアズ/AIロープレ“mimik”、量子コンピューティング技術を用いた接客ビッグデータ解析・活用研究を開始【後編】

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2023年7月18日

ピアズ(7066)子会社のQualiagram(クオリアグラム)社より吉井代表をお招きして「AIロープレmimik」について「IRTV※1」で解説しています。

※1 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。

この記事では、IRTVの動画の書き起こしと、動画の内容を受けて当サイトの管理人ひっきーによるコメントを紹介しています。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!

今回書き起こしする動画は、AIロープレmimikについて語られている動画の『後編』です。当サイトでは「前編の書き起こし記事」も掲載しているので、合わせてご覧ください!

(出典:IRTV for YouTube

量子コンピューティング技術を用いた接客ビッグデータ解析・活用研究

前回の書き起こし記事の最後では、吉井代表が接客や営業を左右する会話や身振り、表情といった「さまざまな変数の組み合わせ」を解析するために、Kanda Quantum(カンダ クオンタム)社※2と一緒に量子コンピューティング※3を使って研究していくと熱く語られていました。

※2 Kanda Quantum(カンダ クオンタム)社とは、AI・量子技術を活用した事業をおこなう関連会社です。
※3 量子コンピューティングとは、量子力学の法則を用いて、古典的なコンピューターには複雑すぎる問題を解決するテクノロジーです。

吉井様 : 接客や営業で最も成約率が高いパターンは、トークスクリプト※4ではない部分に答えがあるとわかってきました。私たちは、Kanda Quantum(カンダ クオンタム)社と一緒に、量子コンピューティングを使って解明していきたいのです。

※4 トークスクリプトとは、電話での顧客対応の際にどのような提案をするかなど事前に決められたマニュアルです。

IRTV : 一般的なコンピュータでは処理できないのでしょうか?

吉井様 : 処理できません。1パターン増えるだけで、組み合わせが何億通りも増えるからです。このため、Kanda Quantum社と一緒に解析していくことで合意しました。

Kanda Quantum社の特徴としては、「生成AI※5」や「量子コンピューティング」に早くから取り組んでいて、そのスピードが早いことが挙げられます。

※5 生成AIとは、コンテンツを生成できるAI(人工知能)のことです。

現在は「オープンソース」を利用して多種多様なものが生まれる時代です。特に生成AIの分野では、『OpenAI※6』を筆頭に多くの製品が世に出ています。

※6 OpenAI(オープンエーアイ)とは、『ChatGPT』を開発したサンフランシスコのAI開発企業です。

すべてを自社でゼロから開発すると時間がかかってしまいますが、Kanda Quantum社は上手にオープンソースを組み合わせているため、製品化のスピードがとても速いのです。このため、新しいプロダクトを次々生み出せるのがKanda Quantum社の強みと言えます。

<Kanda Quantum社の強み>

Kanda Quantum社の強み

(出典:IRTV for YouTube

吉井様 : 私たちは、生成AIや量子コンピューティングに取り組みたいと考えており、Kanda Quantum社と一緒に取り組めば、さらに速いスピードでプロダクトを作っていけると考えました。これが彼らとの協働を決めた理由です。

IRTV : 長い営業経験のある私からすると、mimikは間違いなく売れると思います!

吉井様 : ぜひ導入してください!プレゼンテーションのトレーニングはもちろん、面談などでもご活用いただけます。

IRTV : 現在、mimikは実証実験中かと思いますが、吉井様の中で「こういうことができそう」といった新しい可能性が見えているのでしょうか?

吉井様 : 私たちが提供しているサービスとして、『mimik』という教育プロダクトのほかにも、“接客支援”の一貫としてオンライン接客ができる『ビデオコールセンターシステム※7』を提供しています。

※7 ビデオコールセンターシステムとは、映像や画面共有を効果的に活用した、わかりやすい応対を可能にするコールセンターシステムです。既存のオンライン商談システムとは違い、専用アプリをインストールする必要なく、だれでもかんたんにWebブラウザからワンクリックで接続できます。

ビデオコールセンターシステムは、遠隔での接客がしやすいだけでなく、接客ログデータの管理もかんたんにできるのが特徴です。このシステム内には、接客の録画データを蓄積できるプラットフォームが用意されています。この録画データは、mimikの教材として活用可能です。

実は、このプラットフォームを活かすため、Kanda Quantum社と提携しつつ“スピード感を持って”進めていきたいものがあります。

1人前に接客できるようになるためには、研修がとても大事ですよね。そこで“私たちのビデオコールセンターシステムを使って接客していただければ接客スキルをさらに向上できる”というプロダクトを追加で開発しています。

例えば、ビデオコールセンターシステムを使ってお客様と話しているとしましょう。その内容をリアルタイムで文字起こししていきます。文字起こししたデータを、ChatGPT(GPT4)に学習させていくのです。AIに「何の話をしているか」や「課題」を理解させるわけですね。

<ビデオコールセンターシステムの特徴>

ビデオコールセンターシステムの特徴

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : お客様の悩みを理解させるのですね。

吉井様 : そうです。その悩みに対して、「こういう解決策を提示した方が成約率が高いです」という成約率の高い解決策(=勝ちパターン)を3つほど画面の横に表示します。

<ビデオコールセンターシステムの特徴>

ビデオコールセンターシステムの特徴

(出典:IRTV for YouTube

吉井様 : 具体的には「お客様が困っていることは〇〇なので、こう話すと良い」ということや、「お客様にこういう質問をすると良い」ということを、すべて案内する機能を付けます。

スキルが不足している場合でもまるでOJTで隣に先輩いるかのように対応できるようになります。ちなみに、ChatGPTによる提案はお客様からは見えません。

また、商品を提案する際には、セールスポイントが複数あるのが普通ですよね。仮に自分が理解しているポイントが5つのうち3つだったとしても、不足部分をChatGPTが補ってくれます。「他にもセールスポイントが2つあります。〇〇のように話してください」といった具合です。そういった『サジェスト機能』を追加しようとしています。

現在、Kanda Quantum社では似たようなChatGPTモデルを開発しており、それをうまく組み合わせてリリースしようと考えています。ぜひご期待ください。

ピアズの競合優位性

IRTV : こういったプロダクトは、かんたんに作れないですよね。やはり“御社だからこそ”できる取り組みだと感じました。

吉井様 : プロダクト開発をする中で「むずかしいな」と感じる部分もあります。

私が思う“弊社だからこそ開発できた理由”としては、親会社のピアズ社が長年にわたり蓄積してきた研修やコンサルティングなどの膨大なデータを持っている点が挙げられます。

<ピアズの競合優位性>

ピアズの競合優位性

(出典:IRTV for YouTube

吉井様 : その膨大なデータを「オンライン接客」の形でサービスに落とし込み、NTTドコモ様をはじめとする多くの企業様にご利用いただいている状態です。つまり、弊社内にはピアズ社のデータだけでなく、ご利用いただいている企業様のデータも溜まり続けていきます。

社内で解析用データを常に蓄積・解析し続けられる点が、他社と比べて非常に大きな強みになっているのです。

IRTV : 今後の展開をとても楽しみにしています。

吉井様 : 私も楽しみです。

IRTV : 投資家の皆様、ぜひ『mimik』に注目してください!本日はありがとうございました。

ひっきー's Eye

指さしひっきー

Qualiagram社の吉井代表との対談書き起こし記事、いかがでしたか?『ビデオコールセンターシステム』において、ChatGPTモデルを使って営業アシストをする機能を開発されているとお話されていましたね。従来の接客・営業研修を変える革命的な製品になりそうなので、今後の開発状況を追いかけていきたいです!

当サイトでは、Qualiagram社の吉井代表が登壇された『IRTV interviews』の書き起こし記事(前編)も公開しています。下にリンクを貼っておきますので、前編も合わせてご覧ください。

<IRTVをチェック!>

IRTVをチェック!

ディスクレーマー

当記事では、筆者独自の見解を述べることがありますが、証券およびその他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的ではなく証券およびその他の金融商品に関する助言や推奨をするものではありません。また、個別企業の業績予想や株価予想、投資推奨を提供する予定はありません。投資判断等は、自己責任でお願いいたします。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会検定会員補を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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