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【IRTV 7371】全研本社株式会社/“全研本社”は“Zenken”へ、社名変更の背景とは?/商号の変更及び定款の一部変更に関するお知らせ

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2023年10月13日

Zenken(7371)代表の林様が、2023年8月25日に開示された「商号の変更及び定款の一部変更に関するお知らせ」についてIRTV※1で解説しています。

※1 IRTVとは、IR Robotics社が運営する“投資家と企業をつなぐ上場企業のIR動画メディア”です。決算情報から事業モデル・経営戦略・成長可能性まで、トップ自らがわかりやすく、かつタイムリーに解説しています。

この記事では、IRTVの動画の書き起こしと、動画の内容を受けて当サイトの管理人ひっきーによるコメントを紹介しています。動画の内容を文字で確認したいときに、ぜひご活用ください!

(出典:IRTV for YouTube

社名変更の経緯

IRTV : 8月25日に「商号の変更及び定款の一部変更に関するお知らせ」を開示されていますが、社名を変えられるのですね。全研本社に変えられたのが1988年であり、長い歴史を歩まれてきました。今回、なぜ社名を変えることになったのか背景をお聞かせください。

<社名変更の経緯①>

社名変更の経緯①

(出典:IRTV for YouTube

林様 : これだけ長く運営している会社が社名を変更するのは大きな決断です。私が社長に就任したときや上場するときなど、社名を変更するタイミングはいろいろありましたが、上場したのがコロナの真っ只中であり、上場してから打ち出そうとしていた施策を講じることができませんでした。世の中では、“糠に釘※2”というイメージが広がり、市場、経済が崩壊しており、そのタイミングでは社名変更ができなかったのです。

※2 糠に釘(ぬかにくぎ)とは、手ごたえがなく、効き目がないことのたとえです。

IRTV : 本当は上場時に社名変更をおこないたかったのですね。

林様 : はい。そこで改めて、子会社を売却して事業の選択と集中をおこないました。そして、主力事業の「コンテンツマーケティング事業※3」と成長分野の「海外人材事業※4」の2つに注力するとともに、これからはグローバル企業であることを内外にアピールしたいと考え、コロナが収束した今回のタイミングで社名を変更することになりました。

※3 コンテンツマーケティング事業では、Web検索市場において独自のWebマーケティング戦略を提案・展開し、顧客への力強い収穫支援サービスを提供しています。
※4 海外人材事業では、深刻なIT人材不足に対し、世界の優秀なIT人材とIT人材を必要とする日本企業とマッチングしています。

<社名変更の経緯②>

社名変更の経緯②

(出典:IRTV for YouTube

アルファベット表記にした意図

IRTV : 社名変更は新たな一歩を踏み出す意思表示と言えますね。社名は大きく変えるのでなく、「全研(ぜんけん)」という名前を残してアルファベット表記にされました。

<アルファベット表記にした意図①>

アルファベット表記にした意図①

(出典:IRTV for YouTube

林様 : 横文字やカタカナなど、全研とまったく関係のない名前に変更する可能性はほぼありませんでした。弊社は現在、専門性の高いメディアをニッチ市場で展開をしています。ニッチでも、非常に優れた企業はたくさんあり、そういうニッチ企業の将来的なグローバル化をサポートするメディアを作りたいと考えました。また、日本は人口減少社会であり、いずれは海外人材を受け入れていかなければならいないことは明らかです。

弊社は、祖業で培った日本語の教育能力や留学事業を通じて、海外の大学をスピーディーに開拓することに長けています。この4、5年で、インドのベンガルールにて約40の大学の開拓に成功し、大学の中にキャリアセンターを作りました。

そのような祖業への深い尊敬や敬愛の念を抱いています。弊社が上場するときも、多くの子会社を傘下に収めており、それらの事業整理などをおこないました。しかし、“これまで全研グループの諸先輩方が活躍してくれた上にわたしたちがいる”という感謝の気持ちを捨てることはできず、「全研(ぜんけん)」という名を残しました。

最初はワールドミネルという名前でスタートし、徐々に全研本社という名前になったときも、全研グループ会社が多く存在し、本社と支社を区別するために全研本社にしました。そこから30年以上、全研本社の名で事業を運営しています。

IRTV : 今回、アルファベット表記にしたのはグローバル展開を意識されてのことでしょうか。

林様 : そこはすごく意識しており、これからは上場企業として内外にアピールしていきたいと考えています。

<アルファベット表記にした意図②>

アルファベット表記にした意図②

(出典:IRTV for YouTube

林様 : 弊社にはインド向けビジネスだけでなくて、『Yaaay(イェーーイ)※5』というプラットフォームもあります。海外人材業界の最大手企業は大体10年で4万人ほどを集めますが、弊社では1年で2万人ほどの人材を集めました。とてもスピーディーな展開となっており、約90ヵ国の外国人人材が弊社のプラットフォームに登録しており、このグローバル事業は今後伸びていく見通しです。弊社はその中心として活躍していきたいという意思表示も込めて、社名をアルファベット表記にしました。

※5 Yaaayとは、世界中の優秀なITエンジニアを採用することができるIT人材リクルーティングプラットフォームです。

IRTV : シンプルでわかりやすいですね。

自社株買いの真相

IRTV : もう1点、8月10日に初めて自社株買いを実施されましたが、その背景をお聞かせください。

林様 : 株価が低迷していることに強い懸念を抱いているからです。私たちが一番会社を信じており、一番会社の可能性を感じています。これから弊社が展開しようとしているさまざまな施策を考えると、とても資本効率が高い投資であるという経営判断になりました。

<自社株買いの真相>

自社株買いの真相

(出典:IRTV for YouTube

IRTV : まずは上限1億円の自社株買いを実施するとのことですが、取得した株式は償却、もしくはM&A※6に使うのでしょうか。

※6M&Aとは企業の合併・買収を指します。

林様 : 積極的に攻めの投資へ活用していく方針です。

IRTV : 今回第1回目の自社株買いになりますが、株価に納得がいかなければ、将来的にはまた実施される考えをお持ちでしょうか。

林様 : はい。財務の余裕は比較的ある会社ですので、自社株買いやM&Aなどさまざまな選択肢を考えています。

IRTV : 今回、34年約9か月という長い歴史のある「全研本社」という屋号を刷新するとともに、初めて自社株買いを実施するなど、積極的に事業展開されていますね。

林様 : ちょうどコロナが収束したアフターコロナで各社が改めて競争していく状況であり、弊社の本気度を内外にアピールしていきたいと考えています。

IRTV : 引き続き、Zenkenさんに注目していきたいです。今日はどうもありがとうございました。

林様 : ありがとうございました。

ひっきー's Eye

指さしひっきー

Zenken社代表の林様との対談書き起こし記事、いかがでしたか?

社名変更と自社株買いの実施が発表され、Zenkenが大きく変わろうとしている様子がうかがえますね。事業の選択と集中をおこない、グローバル展開にも引き続き力を入れるようです。これらの取り組みの結果、業績にどのような変化が現れてくるのか、四半期ごとに発表される決算に注目したいですね!

IRTVでは、このほかにも上場企業の経営者との対談動画をアップしています。企業の事業内容はもちろん、今後の成長戦略を読み解くヒントがたくさん散りばめられているので、個人投資家のみなさまにぜひご覧いただきたいメディアです!

<IRTVをチェック!>

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ディスクレーマー

当記事では、筆者独自の見解を述べることがありますが、証券およびその他の金融商品の売買や引受けを勧誘する目的ではなく証券およびその他の金融商品に関する助言や推奨をするものではありません。また、個別企業の業績予想や株価予想、投資推奨を提供する予定はありません。投資判断等は、自己責任でお願いいたします。

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会検定会員補を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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