松井証券に取材してきました(3)

御社の最近の取り組みについて

タクヤ : 最近始まったサービスで特に力を入れられているものはありますか?

家村さん : 5月にスタートした「ベストマッチ」というサービスです。機関投資家の間では、取引所よりも有利な価格で取引できる可能性がある売買が立会市場外でよく行われています。「ベストマッチ」は、このような取引機会を個人投資家のお客様にも提供するためのサービスで、従来のように東証などの立会市場へ直接発注するよりも、有利な価格で約定するチャンスのある注文を発注できます。

仕組みとしては、取引所へ注文を発注する前に、松井証券のシステム(ベストマッチ・システム)に接続する他の証券会社の注文や、ベストマッチを利用した他のお客様の注文をチェックします。東証の最良気配よりも有利または同一の価格で約定成立が可能な場合は、取引所には発注せずに立会外で約定させ、約定ができない場合は、システム内でのチェックを続けつつ、東証にも発注します。

利用方法は注文条件入力時に、【執行条件】欄で『最良』を選ぶだけ。自分が東証の最良気配に比べていくらオトクで約定を付けられたのかがわかる「価格改善レポート」もご用意しているので、価格改善したことをご自身の目で実際に体感することができます。

※ベストマッチ(約定価格改善サービス)とは、価格改善の機会を提供するサービスであり、価格改善することをお約束するものではありません。

タクヤ :「ベストマッチ」は、~機関投資家の「当たり前」を、個人のお客様にも提供したい~そんな思いから松井証券からリリースされた新しい現物取引の注文方法だそうです。発注方法がシンプルですね。仕組みについての詳細は「ダークプールとは?」をご覧ください。画像つきでわかりやすく説明しています。※ベストマッチはダークプールの仕組みを使ったサービスです。

ユーザーさんからの反応、その他

タクヤ : 夜間PTSやiDeCo、ベストマッチなど、さまざまなサービスが始まっています。それらのサービスに対して、ユーザーさんからはどのような反応がありましたか?

家村さん : 夜間PTSのスタートに関しては、やはり取引時間が従来よりも長くなったので、反響も大きいです。ニュースが出て盛り上がっている銘柄を、他社のお客様よりも一足早く取引できた!といった声を聞くことが多いです。iDeCoも分かりやすさを重視したところがお客様にも伝わっているようで、前向きなコメントが多く大変嬉しいです。

タクヤ : 今後の展望などをお伺いできますか?

家村さん : 5月に、AIスピーカー「Amazon Alexa」に対応したスキルを開発・公開しました。6月に、LINEでFX向けの松井証券公式アカウントがオープンしました。このように、お客様の生活に寄り添うことができるようなサービスを日々開発中です。これからも、お客様の利便性を向上し、資産形成に役立つサービスを提供していきます。

タクヤ : 直近のIPOへの取り組みについてはいかがでしょうか ?

家村さん : 5月は1銘柄、6月は2銘柄、7月は1銘柄、IPO銘柄を取り扱っています。今まで、他社と比較して弱かった松井証券のIPOですが、現在、取扱銘柄の増加を目指して取り組んでいます。

タクヤ :iDeCoや夜間取引(PTS)は、投資家にとってメリットが大きいサービスです。松井証券の、株初心者に向けた取り組みも喜ばれているようですね!

いろいろお話をお伺いしましたが、特に印象的だったのは、松井証券さんの持つ空気感でした。創業100周年という偉業を達成したにもかかわらず、社員の皆さんは特にそれを全面に押し出すこともなく、普段どおりといった様子です。100年だろうが200年だろうがそれは数字でしかなく、あくまで本質は別のところにあることを皆さん理解されているようでした。松井社長の言葉で、 「会社は単なる器(うつわ)に過ぎず、大・中・小を問わず、時代の変化に伴って会社の有り様を変えていかなければ、時代の大きなうねりに飲み込まれるだけです」という言葉があります。

過去の実績にとらわれず、常に最新の技術やサービスを提供し、時代の流れに沿った動きをしてきたからこそ、大多数の投資家に支持されてきたのでしょう。いま少しずつ広まっているダークプールを使った「マッチングサービス」も、松井証券はかなり早い時期から動いていましたし、なによりも「~機関投資家の「当たり前」を、個人のお客様にも提供したい~」という思いが、松井証券らしさだなぁと感じました(※ベストマッチは、信用取引口座開設済みのお客様にのみ提供しているサービスです)。

夜間取引、マッチングサービス、投信工房、手数料無料など、革新的なサービスを展開してきた松井証券が、今後どのような動きで証券業界を賑わせてくれるのでしょうか。今もこれからも、時代に対応し続ける松井証券に注目です。

最後までお読みいただきありがとうございました!