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Silver Cape(シルバー・ケイプ)によるデジタルHD株の対抗TOBは実施されず

やさしい株のはじめ方編集部担当:やさしい株のはじめ方編集部

最終更新日:2025年12月4日

お知らせ
(2025年12月4日追記)博報堂DYホールディングス(2433)によるデジタルホールディングス(2389)のTOBが成立しました。 Silver CapeのTOBの実施条件には、博報堂によるTOBが成立していないことなどが含まれていたため、Silver Capeが提案していた対抗TOBは実施されなかったものと推察されます。

SilverCape Investments Limited(シルバーケイプ・インベストメンツ)が、デジタルホールディングス(2389)に対するTOB(株式公開買付)を実施し、1株当たり2,380円での全株式取得を目指すと発表しました。2025年10月17日終値2,002円を基準にすると、プレミアムは18.88%です。

デジタルホールディングスに対しては、2025年9月に博報堂DYホールディングス(2433)がディスカウントTOBを発表していました(詳細はこちら)。今回のSilverCapeのTOBは、博報堂に対する対抗TOBとなります。

なお、デジタルホールディングスのTOBの公開買付代理人は三田証券の予定です。デジタルホールディングスの株を保有していてTOBに参加したい方は、口座開設しておきましょう。

デジタルホールディングスのTOB【公開買付価格・期間・応募方法など】

SilverCape Investments Limitedのデジタルホールディングスに対するTOBの概要を、下の表に整理しました。

デジタルホールディングスのTOBに関する基礎情報
公開買付者 SilverCape Investments Limited
被買収企業 デジタルホールディングス(2389)
公開買付価格 2,380円※1
2025年10月17日終値 2,002円
プレミアム 18.88%※2
利益(100株あたり) 37,800円※3
公開買付期間 2025年11月下旬(予定)
買付株数 15,985,107株
買付予定株数の下限 3,535,700株
買付予定株数の上限 -
公開買付代理人 三田証券(予定)
公開買付復代理人 -
上場 廃止
目的 デジタルホールディングスの中長期的な企業価値向上と
少数株主利益の保護など

※1 普通株式1株あたりの買付価格です。
※2 2025年10月17日終値に対して、何%の上乗せがあったかを表しています。
※3 TOB発表日の終値に対して何%の上乗せがあったのか計算したプレミアムを元に、公開買付価格で100株を売却した場合の利益を計算しています。

博報堂への対抗TOBの背景

SilverCape Investments(以下、シルバーケイプ)が博報堂DYホールディングス(以下、博報堂)のTOBに対抗する形でデジタルホールディングスのTOBを発表した理由は、博報堂が提示した公開買付価格が、デジタルホールディングスの企業価値を過小評価していると考えられたためです。

シルバーケイプは、14.97%を保有する大株主となっています。デジタルホールディングスの株式を取得した理由は、安定したマーケティング事業を持っているにもかかわらず、PBRが1倍を割れており、企業価値に比べて大幅に割安だと考えたためです。

<デジタルホールディングス:株式保有統計>

デジタルホールディングス:株式保有統計

(出典:moomoo証券

投資後は、デジタルホールディングスに対して、企業価値向上のための施策を提示するなど、経営陣との対話を進めていました。

そのような中、2025年9月12日に博報堂からデジタルホールディングスに対するディスカウントTOBが発表されます。提示された公開買付価格は1,970円でした。

この条件を見たシルバーケイプは、「提示された公開買付価格はデジタルホールディングスの企業価値を大幅に下回っており、少数株主の利益が保護されていない」と考えたそうです。つまり、博報堂のTOBに応募すると、本来であればもっと高い株価で売れたはずなのに、そのチャンスを逃してしまう状況と言えます。

以上の理由から、シルバーケイプは少数株主の利益を保護するために、自ら行動を起こす必要があると考えました。このため、博報堂の提案価格よりも410円高い2,380円を公開買付価格として提案することで、個人投資家をはじめとする株主の利益を守ろうとしているのです。

デジタルホールディングスの株式を保有している場合はどうすれば良い?

SilverCape Investments LimitedによるデジタルホールディングスのTOBは「全株式取得」です。デジタルホールディングスの株式を保有している方は、下の画像の「全部買付の場合」に書かれているように「①市場で売る」、もしくは「②指定の証券会社で申し込む」のどちらかを選択することになります。

自分の保有株がTOBされた場合のイメージ例

それでは、どちらを選べば良いのでしょうか。いますぐに利益確定したい方は「①市場で売る」を、公開買付価格ぴったりで売りたい方は「②指定の証券会社で申し込む」を選ぶのがおすすめです。その理由をかんたんに説明しますね。

いますぐに利益確定したい方

いますぐに利益確定したい方は「①市場で売る」がおすすめです。

TOBが発表された後、その株式の市場価格は市場売買を通じて、公開買付価格付近まで上昇します。公開買付価格ぴったりでは売れませんが、売却ボタンを押すだけで手続きが完了するので、特別な手続きは不要です。手間をかけずに利益確定できます。

指定の証券会社で申し込む場合は、申込手続きが必要です。現金化までに時間がかかるので注意しましょう。

公開買付価格ぴったりで売りたい方

一方で、公開買付価格ぴったりで売りたい方は「②指定の証券会社で申し込む」がおすすめです。

指定の証券会社で申し込んだ場合、保有する株式を公開買付価格で買い取ってもらえます。市場で売る場合には、公開買付価格ぴったりでは売れず、それよりも少し安い価格で取引することになります。

TOBのプレミアムをまるっと受け取りたい場合は、市場では売らず、TOBに申し込みましょう。申込は、次に紹介する指定の証券会社でおこなってください。

デジタルホールディングスの公開買付代理人・復代理人はどこの証券会社?

デジタルホールディングスのTOBに応募する場合、指定の証券会社で申し込む必要があります。指定の証券会社のうち、公開買付者から業務・権限を委託された証券会社を「公開買付代理人」、公開買付代理人の業務を請け負う証券会社を「公開買付復代理人」と呼びます。

デジタルホールディングスの公開買付代理人
公開買付代理人 三田証券
公開買付復代理人 -

デジタルホールディングスの株式を保有している方で、市場で売却せずTOBへの応募を考えている方は、三田証券に口座開設して株式を移管する必要があります。

公開買付代理人や復代理人には、SBI証券マネックス証券などのネット証券が指定されるケースがあります。TOBの応募をスムーズに進めるためにも、今のうちに口座開設しておくのがおすすめです。

デジタルホールディングスのTOBに応募する方法

続いて、TOBに応募する方法を説明します。3つの手順で応募可能です。

デジタルホールディングスのTOBに応募する方法

  1. 三田証券に口座開設する
  2. 三田証券に株式移管する
  3. TOBに申し込む

それぞれ説明しますね。

① 三田証券に口座開設する

三田証券の口座を持っていない方は、口座開設しましょう。

② 三田証券に株式移管する

デジタルホールディングスのTOBに応募するためには、三田証券の口座に、デジタルホールディングスの株式を入れておかなければなりません。

ほかの証券会社の口座で株式を持っている方は、株式移管の手続きが必要です。株式移管の方法については、三田証券にお問合せください。

③ TOBに申し込む

三田証券にログインして、TOBに申し込みましょう。具体的なTOBの応募方法については、三田証券のQ&Aページや、問い合わせフォームから確認してください。

TOBの公開買付代理人に選ばれやすい証券会社

やさしい株のはじめ方編集部

この記事の執筆者

やさしい株のはじめ方編集部 

FP2級や証券外務員二種、日本証券アナリスト協会 認定アナリスト(CMA)を持つ複数のメンバーが「株初心者の方に株式投資をわかりやすく理解していただく」をモットーに、記事を執筆しています。

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